語り部シルヴァ

Open App

『紅の記憶』

ここは京都の嵐山。
四季のどれでも楽しめる不思議な山。
秋は特に紅葉が魅力的で、
山の涼しい気候と紅葉で色付いた風景が
マイナスイオンを感じさせてくれる。

たまたまそこで一緒に見ることになった人と
歩くのにもうってつけだろう。
道に迷ってしまったところをお手伝いさせてもらっているが
気晴らしに竹林を抜け紅葉を二人で見ながら歩く。
相手も最初こそ不安気な表情を浮かべていたが
次第に紅葉に目を輝かせていた。

気分転換も上手く行き目的地に辿り着けそうになのを見て
別れの挨拶をしようとしたら後日お礼がしたいからと
連絡先を交換して欲しいと頼まれた。

これも何かの縁。そう思い交換した。
なんて昔話をすると君は紅葉のように顔を染める。
これから告白するのだが君の顔はさらに赤くなるのだろうか。

語り部シルヴァ

11/22/2025, 10:09:43 AM