『時を繋ぐ糸』
「あ...」
道着に着替えてる時にミサンガがちぎれた。
なんてタイミングだ...
ずっと身につけて劣化してしまったのか...
なんて考えていると仲間が背中を叩く。
「ちぎれたってことは願いが叶うってことじゃんか。
もう俺たち優勝間違いないな!」
少しデカい声で笑う。ほんといつもそうだ。
考えてる暇なんてあっという間に無くなる。
でも...そのおかげでここまで来れたのも事実だ。
「よし...頑張って優勝掴むぞー!」
このミサンガは俺たちが入部して初めての試合前に
全員が身につけたものだ。
これが最後の試合。あとは自分の力を出し尽くすだけだ。
弓と矢を持って会場へ向かった。
語り部シルヴァ
11/26/2025, 10:12:02 AM