前、書いたモノから1つを
在り方
始まりはきっと 否定だけ
鎖をつなげる様な事でいい
形だけの有様 共有
肯定なんて要らなかった
夢見た日々は 痛みとの決別
ただそれでよかった
此処にいるという証が欲しかった
欲される事が満たされる事
そう信じていた あの頃
間違いこそが交差ならば
其処で全てを失くしてしまいたい
例えそれが涙 自傷
代償だとしたら仕方がない
逆らえない流れ 後悔と怒り
それはきっと正しい
言葉一つ 互いに伝わるもの
それが唯一の手段ならば
いつか壊れてしまいそう
だけど いつか そして その日
温もりを欲した時 やがて狂うだろう
人が人として成す在り方に
正解という言葉は無くて
だからこそ 私は足掻く 全てに
生きる為に
生き抜く為に
その日、きっと天気が悪かったから
余り 視界は正しくなくて
街の十字路 信号機は今日も異常なし
ぼやけて見えたのは 指の先
「だって言うでしょ?私は私って」
それはいつまでもそうだろうから
突然、目の前が暗くなった
些細な事すら 解らなくなった
足は震えて 立つ事もままならない
所々から出る 汗にまるで、恐怖
僕は未来も過去も現実すらも資格がないから。
何気なく掴まえた その温もり
横顔を見つめる度に 愛しくて
世界が其れを 悪だと称しても
決して譲れない この想い
季節等 巡る事すら解っている
だけど 1つだけ 確かなモノが欲しい
ふと耳にした その声は
今日も何処かで笑っている
擽ったい様な 温かい様な
見つめ合った日々に
別れを告げるのが怖いから 泣いてる訳じゃない
記憶から消えるのが怖いから 嘆いてるの
今宵 風に打たれて外を見つめた
なんとも煌びく 灯りが眩くて
ベランダから香る 華の匂い
ふと あの頃嗅いだ 記憶を思い出す
宛も無く 月灯りを辿る
心躍る様な 景色に胸踊った
あの頃に 曇眼
「もし、仮にだよ?産まれ変われるなら」
涙浮かべて話す その顔に
人差し指すら 差し出せなくて
朝起きて 寝ぼけ眼でケトルを付ける
トースターに食パン2枚 冷蔵庫には残したサラダ
カチっと音すれば マグカップ持ってきて
ゴールドブレンド一救い シュガー1本
辺りに拡がる 珈琲特有のいい匂い
なんだか 少しほっとする 湯気1つ
スマホ取り出して 今日の天気とニュース
台所に置いた 煙草咥えて
また 相も変わらない日々の朝を
出来てのトーストと珈琲に 少し火傷して
何気ない熱さに やや涙目になった
ふと 外見つめたら 光が差し込むね
さぁ、そろそろ起きないと。