ねぇ、仮の話だよ?
僕が君で 君が僕なら
2人はやっていけたかな?
いつも通りに 笑って賑やかな君
少し微笑んで 手を振る僕
そんな日々がきっと逆になるのかな?
でもさ、絶対思うよ
どんな君だろうと 恋するね
恋人繋ぎで 歩きましょ
頭撫でたら 笑ってくれる
2人の関係が好き
1秒、一瞬だけ手の甲と手の甲 ぶつかるから
思わずお互い 気恥ずかしくなって 笑ったね
「あの針がてっぺん着いたら」守る筈無い約束
きっと今日も 寂しくなるんだろうな
ふいに書き込むメモ帳に 2人の記念日を
明日は確か 誓い合った日でしょ
リビングの真ん中 2人用ソファーの前
小さいテーブルに 花瓶 1つ置いて
タクシーの運転手 肩越しに見えた景色は
まるでホワイトアウトの様 不透明な
大体2000円位の距離 釣り銭渡したなら
ご機嫌な声で「忘れ物にはお気付けを」
降りたら直ぐそこ 喫煙所に勇み足一つ
今日も此処の臭いは 何とも例えようの無い
肩狭しと少し狭めれば 何食わぬ顔で
戯言を吐き続ける 煙草咥えた他人
僕のこの手は 今日もきっとドス黒いから
過去の君に言い訳なんて 出来やしない
謝る事すら出来ない僕は 泣けもしないから
蔑む君が丁度良い
あの頃ずっと笑ってた
綺麗な笑顔が 今じゃ薄ら笑い
こんな顔に なる予定じゃなかったと
ふと、声を亡くした。
例えば、此処で誰かが泣いていたとして
彼方は手を差し伸べ、腕を引く事は出来ますか?
通り行く人々の群れを 呆然と眺めれば
立ち止まり 戸惑い怯える誰か1人居ることでしょう
何かと言えば直ぐ 刃向かって
自分はこうだと大口を叩くのさ
見てご覧?あの子は傷口が浅いから
ほじくり回しても なんとも無いって
こんな悪意を感じながら 生きる世界に
せめて、と憤りを感じていたい
正しさは何か?とは解らないけれど
少なくとも 間違いではないだろうから。
…此方、平気です。特段普段と変わりません。
今宵は寒くなるそうで、とは言え息はまだ白くは無く
隙間風が身を凍えさせそうな寒さです。
あれから、間もなく1年が経ちますね。
時の流れ程 残酷な事は無くて 決して取り戻せなくて
勇気を出した あの返答には 未だに返事は無く
きっと切っ掛けなんて 何でも良くて
ただ 安心が欲しかっただけ
それが解らなかった お互いの若さ
僕はまた 今日も目を細めた侭。