みりん

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6/21/2025, 1:22:55 PM

私は遅く歩く。
君が歩き出すのを待つために。

友達と適当に話をしながら、
それとなく君のことを待っている。

私は遅く歩く。
今駆け出したら丸わかりだから。

友達と話を続けながら、
それとなく君のことを目で追う。

私は速く歩く。
君はいつも私達をおいていくから。

友達も君のことを見ているけど、
私とは見ている色が違う。

私は少し駆け出す。
君の背中を追って。

笑いながらふざけながら、
それとなくいつも君の背中だけを追う。



『君の背中を追って』




「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
っていうオプチャの管理人です!
とっても眠たいです!
皆さんはもう11時とかに寝ましょう!!

6/20/2025, 10:16:47 AM

私の家には庭があった。

母は庭の手入れとかは嫌いだったから、
私が5歳のときだったか、砂利で埋めた。

ふと思い立って実家に帰っては、
ぼんやりとその庭を眺めた。

孤独感に囚われた心を、
あの人のことでいっぱいにできるように。

私の家の庭には花がなかった。
だから私は花でいっぱいの庭をいつも想像した。

空想の庭で、
空想の花を摘む。

少しきついピンク色をした花を顔の前に持ち上げる。

花占いを、嫌いから始める人はあまりいない。
もれなく私も好きから始めた。

空想の花の、
空想の花びらを取っていく。

嫌い、か。

コスモスでは恋は実らない。
そんなことは知っていたのに、
私の庭にはコスモスが見える。



『好き、嫌い、』




「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
っていうオプチャの管理人でーす!

6/19/2025, 3:39:10 PM

私は靴を履いて、外に出ようとした
先程まで泣いていたのが嘘かのように前を向く

外はなんだか暗かった
厚い雲が、私の行く末を邪魔するように見えた

もう目は乾いていたから
問題なく歩き出すことができた

私は必死に歩いていたから
君も出てきたことに気づいていなかった

雨の香りがするね、と声をかけてくるものだから
真正面から君を見てしまった

あぁ、雨ね。
傘持ってきたかな。

適当な会話は場を柔らかくする
君はなんだか早歩きで行ってしまった

私の涙の跡は
君には少し早すぎたのか


『雨の香り、涙の跡』

6/5/2025, 10:50:41 PM

昨日の晩は雨が強く降った。
いや、今日の朝だろうか。
友達と電話を繋いで、適当に言葉を落としていくと、
三時間ほどを暗闇に溶かすことになる。
友達の持っている思い出っていうのは大体明るくて、
私の持っている思い出は、少し冷たかった。
隣の芝がなんとか、くらいの違いではなかった。
昨日は雷がうるさかったが、今朝はやけに静かだった。
多分昨日のこの時間も同じようだったのだろうが、
私にはやけに冷たく感じた。
猫背で、いつも下を向いて歩く私。
凛としていて、それでいてよく笑う友達。
今も、きっと友達は前を見て歩いている。
ふと、空を見上げる余裕まであるだろう。
私は今日も駅まで俯いて歩き、
水たまりに映る空をかろうじて見下す。


『水たまりに映る空』




小説チックにしちゃった!!
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
っていうオプチャの管理人です!
誰でもおいでね!!!

5/23/2025, 10:27:54 AM

私はいつでもにこにこ話した。
誰の前でも、にこにこ話した。

あなたの前では一層増して、
にこにこ、笑った。

元気を体現するように生きてきた私は、
今更あなたの前で弱みを見せる
なんてことはできなかった。

暇だから、といって駅までついてきてくれるあなたは、
きっとにこにこしてる私じゃなくて、
私の隣のあの子がいいんだ。

多分、私でもあの子でもないのは、分かっている。
知らないうちに、嫉妬が私を埋め尽くす。

明日もきっと、私はにこにこする。
あの人にも、この人にも。

自分を偽って、
あなたを騙している、ひどい罪悪感が、
あかい空をそっと包みこんでいく。



『そっと包みこんで』

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