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2/3/2026, 10:25:37 AM

千年先のあなたへ

千年先も
風は名前を持たずに吹き
誰かの祈りを
そっと運んでゆくのだろう

千年先も
海は深く息をして
忘れられた涙さえ
やわらかく抱きしめるだろう

千年先も
人は誰かを想い
誰かを失い
それでも歩くのだろう

そして
千年先のあなたが
もしも孤独に震える夜があれば
この言葉が
かすかな灯りとなるように

――千年の時を越えて
あなたの心に
静かに触れる詩でありますように



眞白あげは

2/2/2026, 10:20:47 AM

勿忘草

風の隙間に
そっと揺れる青のひかり
名を呼べば
返事のように震える花びら

忘れないで、と
誰よりも小さな声で
春の土に根を張り
空の色を映しながら咲いている

手のひらにのせれば
すぐにこぼれてしまうほど儚くて
それでも
心の奥では消えずに残る

別れのあとに
静かに芽吹くものがあるなら
きっとそれは
勿忘草のような
やさしい記憶なのだろう



眞白あげは

2/2/2026, 12:18:20 AM

ブランコ

風の手に
そっと背中を押されて
空へゆらりと浮かび上がる

地面と空のあいだを
行ったり来たりするたびに
胸の奥の小さな不安が
ひとつずつほどけていく

遠ざかる景色は
昨日の悩みのように淡く
近づく空は
まだ知らない未来の色をしている

足を伸ばせば
もう少しだけ高く
もう少しだけ自由に
世界が揺れて見える

降りるとき
ほんの少し名残惜しいのは
あの一瞬だけ
自分が風になれた気がするから



眞白あげは

2/1/2026, 3:54:00 AM

旅路の果てに

風が背を押すたびに
私は少しずつ 誰かを置いてきた

砂に埋もれた約束
雨に流れた言葉
それでも 歩みは止まらなかった

見送る背中に 言えなかった「ありがとう」
振り返るたび 胸に残る「ごめんね」

旅路の果てに 何があるのか
誰も知らないまま それでも進む

地図のない道を選んだのは
誰かのためじゃなく
私自身のためだった

そして今
ひとりで立つこの場所に
静かな誇りが そっと芽吹いている


眞白あげは

1/30/2026, 11:35:59 AM

あなたに届けたい


あなたに届けたい
言葉になる前の
胸の奥のあたたかさを

朝の光に溶けていく不安も
夜の静けさに沈む願いも
ひとつ残らず拾いあげて
そっと手のひらにのせたい

強くなくていい
完璧じゃなくていい
ただ、あなたがあなたでいることを
まっすぐ抱きしめられるように

この声が
あなたの明日を少しでも照らせるなら
それだけで
私は十分に幸せだ


眞白あげは

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