眞白あげは

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3/26/2026, 11:21:49 AM

ないものねだり

手を伸ばせば届くはずの
あの光は
いつも指先の少し先で
ふっと形を変えてしまう

欲しいと願うほど
遠ざかるのは
きっと世界の気まぐれじゃなく
わたしの心の癖なのだろう

持たぬものばかり数えて
ため息を重ねても
胸の奥の空白は
埋まるどころか
静かに広がっていく

それでも
追いかけずにはいられないのは
手に入らないものほど
美しく見えてしまう
この不器用な性質のせいだ

今日もまた
ひとつの願いを
そっと胸にしまいながら
歩き出す
満たされないままの
わたしという物語を連れて


眞白あげは

3/26/2026, 3:53:47 AM

好きじゃないのに

好きじゃないのに
どうして胸の奥が
ひと呼吸ぶんだけ
痛むのだろう

触れたくないのに
指先は あなたの名を
空気の上でなぞってしまう

忘れたいのに
夜の静けさは
あなたの影ばかり
丁寧に拾い集める

好きじゃない
そう言い聞かせるたび
言葉の端が震えて
嘘だけがやわらかく積もっていく

好きじゃないのに
どうして
こんなにも
あなたで満ちてしまうのだろう


眞白あげは

3/24/2026, 8:17:09 AM

特別な存在

ひとつの声が
遠くで揺れた風を連れてくる
名を呼ばれたわけでもないのに
胸の奥がそっと、あたたかくなる

世界のざわめきに紛れても
あなたの気配だけは
不思議と見失わない
まるで夜空が
たった一つの星を示すように

特別とは
飾られた言葉ではなく
静かに寄り添う影のようなもの
触れなくても
確かにそこにあるとわかる光

今日もまた
その存在に救われて
私は少しだけ
優しい方へ歩き出す



眞白あげは

3/23/2026, 2:56:29 AM

バカみたい

まっすぐ歩けばいいのに
わざわざ遠回りして
夕暮れの影に話しかけては
返事がないことに安心している
そんな自分が
バカみたいだと思う

忘れればいいのに
胸の奥の小さな灯りを
そっと手で覆って守ってしまう
消えてしまったら困るくせに
灯っていても苦しいなんて
ほんとうにバカみたいだ

笑えばいいのに
うまく笑えない日ほど
誰かの笑顔がやけに眩しくて
目をそらした自分を
また責めてしまう
そんな弱さも
バカみたいで、愛しい

それでも
明日の自分は今日より少し
まっすぐ歩けるかもしれないと
根拠もなく信じてしまう
その希望だけは
バカみたいに強いまま
消えない


眞白あげは

3/21/2026, 3:18:11 PM

二人ぼっち


世界のざわめきが
遠くへ沈んでいく夜
残されたのは
あなたと私の呼吸だけ

言葉は少なくていい
触れた指先の温度が
すべてを語ってしまうから

孤独が二つ
寄り添っただけのはずなのに
なぜだろう
こんなにも心が軽い

明日がどんな色でも
この瞬間だけは
二人ぼっちでいい
誰にも見つからない
小さな宇宙のままで


眞白あげは

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