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1/28/2026, 12:46:23 PM

街へ


街へ向かう
まだ夜の名残をひきずった空気のなか
信号の青が
ひとり歩く私を
そっと押し出す

アスファルトに落ちた影は
昨日より少しだけ
まっすぐで
少しだけ
強がっている

開きはじめた店の灯りが
胸の奥の不安を
ひとつずつ拾い上げて
温めてくれるようで

私は今日も
街へ向かう
誰かの声に触れるため
誰にも触れられない私を
確かめるため

街はいつも
私の知らない顔をして
それでも
私を迎え入れてくれる

だから私は
また歩き出す
街へ
まだ見ぬ私へ



眞白あげは

1/27/2026, 1:16:43 PM

優しさ

ひとさし指でそっと押す
閉まりかけたドアの隙間
誰かのために開けておく
それだけで、風が通る

 

言葉にしない気づかいは
空気のように見えないけれど
呼吸のたびに沁みてくる
心の奥に、静かに灯る

 

優しさは、強さじゃない
でも、折れない
優しさは、光じゃない
でも、照らす

 

誰かの涙に触れたとき
自分の手が、あたたかいと知る
それだけで、世界は
少しだけ、やさしくなる

眞白あげは

1/27/2026, 3:41:45 AM

ミッドナイト


真夜中は
世界がそっと息をひそめ
時計の針だけが
静かに時を削ってゆく

闇の底で
ひとつだけ灯る思いが
胸の奥を
淡く照らし返す

眠れぬ夜に
耳を澄ませば
遠くで揺れる
未来の気配

ミッドナイト
誰にも見えない場所で
わたしは今日の続きを
そっと抱きしめている



眞白あげは

1/26/2026, 1:30:57 AM

安心と不安


不安は
胸の奥で小さく震える影のように
名前のない未来を
そっと揺らしてくる

安心は
その影のとなりに座る
あたたかな灯りのように
手のひらを静かに照らしてくれる

どちらも
わたしの中に住んでいて
行きつ戻りつしながら
今日という道を歩かせている

不安があるから
一歩をためらい
安心があるから
その一歩を踏み出せる

影と光が
同じ場所に落ちるように
わたしは
安心と不安のあいだで
やっと自分になれる


眞白あげは

1/24/2026, 1:59:44 PM

逆光


君の輪郭だけが
白くほどけていく夕暮れに
言葉は影となり
足もとへそっと落ちた

触れようとすればするほど
光は遠ざかり
指先には
あたたかさだけが残る

見えないものほど
確かにそこにあると
逆光の中で
ようやく知った

君の顔は見えなくても
君がいることだけは
まぶしさの向こうで
はっきりとわかる



眞白あげは

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