街へ
街へ向かう
まだ夜の名残をひきずった空気のなか
信号の青が
ひとり歩く私を
そっと押し出す
アスファルトに落ちた影は
昨日より少しだけ
まっすぐで
少しだけ
強がっている
開きはじめた店の灯りが
胸の奥の不安を
ひとつずつ拾い上げて
温めてくれるようで
私は今日も
街へ向かう
誰かの声に触れるため
誰にも触れられない私を
確かめるため
街はいつも
私の知らない顔をして
それでも
私を迎え入れてくれる
だから私は
また歩き出す
街へ
まだ見ぬ私へ
眞白あげは
1/28/2026, 12:46:23 PM