あの日の景色
彼のカラーである青いライトがそこかしこで光る中、彼は歌った。あの日あの場所での新曲は彼の親友が書き起こしたもので、それは無欲な彼に対してのプレゼントでもあった。大舞台で歌うあなたはとても輝いていて、緊張を感じさせない透き通るような声を今でも鮮明に覚えている。翌日語られた大きな夢も、あなたなら叶えられるんじゃないかと思わせるような、そんな安心感を感じられた。あなたのこれからを見届けさせて欲しいな。
R7 7/9
きんときさんお誕生日おめでとうございます。陰ながらこれからも応援してます。
願い事
美味しいご飯を食べた。見たかった映画を見に行った。2人で手を繋いで歩いた。そんななんでもないような、穏やかで幸せなそんな日々が続きますようにと願った。
空恋
よく話をするクラスメイトの、その笑った時に見える八重歯が可愛いな、なんて。思った時にはもうすでに遅くって。どこにいても目で追いかけてしまってることに気付いたのは、梅雨も明けてもう夏本番と言われるほどに暑くなったある日のことだった。
暑い教室の中で、前後の席の私たちは毎日毎日飽きもせずに何かを話しては笑っていた。もう話の内容なんて少しも覚えていないほど、ありふれた話を擦り切れるほど話していた。それでもそんな日常が楽しく仕方がなかったのだ。
波音に耳を澄ませて
あれはいつの頃の記憶だろう。
永遠に続くような波の音と、それを楽しそうに追いかける水を跳ねる足音がふたつと笑い声。無邪気な声が響くのに、その人の顔だけがまるで落書きを塗り潰したように消されていて、全く思い出せないのだ。笑い合いながら伸ばされたその手を握って、パシャパシャと海辺を走る。
私は誰と遊んでいるのだろう。
青い風
窓を開けると風が吹いた。夜になっても生温く湿った風は、頬を撫ぜてカーテンを揺らした。夜の街はどこかしこに灯りがついていて綺麗なのに、どこか寂しいような、そんな気配を感じさせる。
今日も1人、またこのベッドで眠りにつく。1人で眠ることにはもうすっかり慣れてしまったのに、それでも心の片隅で1人は嫌だと思ってしまうのだ。あぁ、なんで隣に君がいないんだろう。