青い風窓を開けると風が吹いた。夜になっても生温く湿った風は、頬を撫ぜてカーテンを揺らした。夜の街はどこかしこに灯りがついていて綺麗なのに、どこか寂しいような、そんな気配を感じさせる。今日も1人、またこのベッドで眠りにつく。1人で眠ることにはもうすっかり慣れてしまったのに、それでも心の片隅で1人は嫌だと思ってしまうのだ。あぁ、なんで隣に君がいないんだろう。
7/5/2025, 5:49:56 AM