空恋よく話をするクラスメイトの、その笑った時に見える八重歯が可愛いな、なんて。思った時にはもうすでに遅くって。どこにいても目で追いかけてしまってることに気付いたのは、梅雨も明けてもう夏本番と言われるほどに暑くなったある日のことだった。暑い教室の中で、前後の席の私たちは毎日毎日飽きもせずに何かを話しては笑っていた。もう話の内容なんて少しも覚えていないほど、ありふれた話を擦り切れるほど話していた。それでもそんな日常が楽しく仕方がなかったのだ。
7/6/2025, 2:37:35 PM