最近、私は深夜に起きる。いや、最近じゃないな。ここ半年、ずっとだ。毎日疲れていて、体自体は休みたいだろうに、精神は、起きていたいらしい。起きたら、2時間くらいは寝られないので、朝方まで起きている。静まる時間帯。静寂は、時計の針の進む音に、破られる。この時間は、私には必要だったりする。私が置かれている状況や状態、対人関係や過去のトラウマとの戦い、気持ちを受け入れる時間。そして、勉強の時間。彼氏の事を思う時間。毎日毎日、惰性のように生きていた過去と決別する意志が揺らがぬように、努力する時間。
時間の時計の針は止まってくれない。その時の感情は、その時が一番大きい。時間が過ぎれば過ぎる程、言葉は熟れて、良い言葉が思い付いたり、説明できたり、言い訳が上手く出来たりするかも知れないが、感情は薄れていく。感情が薄まれば、その言葉に載せる感情は希薄になる。私は、彼氏に希薄な言葉を言いたくない。だからって、思ったことを全て言っていたら、相手を傷つけかねない。事実も真実も、伝え方次第で見方も考え方も変わってくる。私は嘘をつかない。だけど、真実の言い方を変えることで、嘘では無くなる事を言うことがある。言葉は、使い方次第だ。確かに、語彙数も多ければ、多い程有利だろうが、使い方を知らなければ、宝の持ち腐れだ。つまり、言いたいことも、したいこともすぐに言うべきだと、私は思う。私が、そうするように、彼にもして欲しいと思うのは傲慢だろうか?
私は彼氏と二人きりの時に、時が止まれば良いと思ってしまう。その一方で、時が進んでくれれば良いのにとも思う。前者は、もっと一緒に居たいという欲望。後者は、これからも長い年月を共に過ごすという確証が欲しいという欲望。
意味の喪失は、空虚に繋がる。これは、私で。自分が何をしたいのか分からなくなっている。これは彼を見ていると、思う。閉塞感と焦燥感で、余裕が無くなっていくのなら、時計の針が進むように、時間をかけて余裕が出来るように、話し合おう。語り合おう。議論の末に、得られるものを一緒に見よう。私達の時間が許す限り。
私はいつも何かしら考えていたい。過去も今も未来も。一つの考えに囚われていたくない。でも、彼は違う。彼は、流れに身を任せる。私は、そうは成りたくない。群衆の中に囚われた、人間は、個性も、考える事も放棄する。愚行する群衆を作るには、断言と反復と感染の3つで出来てしまう。まず、1つ目の断言のポイントは、共通の敵を作り、指導者は群衆の1人であると言う事を言う。それで、指導者が言っていることは、群衆の言っている事であり、総意なのだと。そこから外れれば、もう敵なのである。断言を短いキャッチフレーズのようにし、何度も繰り返す。それは、感染し、伝染し、あたかも共通の敵とされた人(達)は、あたかも悪役として君臨し、あたかも正義を振りかざすのが、愚行する群衆なのである。それに彼は気づけるのだろうか?私は恐れておる。彼が、群衆の一部となり、誰かを傷つける事がありそうで。君が、いつかその愚行に気付いた時、自分を責めて、過ちを犯しそうで。君は優しいが、それだけに成ってしまわないで欲しい。考えて欲しい。君は頭が良いのだから、思考力はあるだろうから。隠されている事実に目を向けて欲しい。だからって、群衆の全てが、悪なのではない。ルイ16世のように、革命により、群集が正しいと言われる道をたどり、救われた市民もいる。だがら、見極めが大事だ。多角的に物事を見て欲しい。心を動かして欲しい。無感情にならないで欲しい。君は、君の思う正しさを、信念を貫いて欲しい。君は、私の彼氏なのだから、大丈夫だとは思うけれど。君がどんな道を選んでも私は君の側にいる。例え、君が深い悲しみにくれても、その末に、堕ちても。全ては君の自由なんだ。だから、君が君をどうしたいのか考えて欲しい。他の人を救うのは自分を救ってからでも遅くないのだから。これらは、私が、君に思う溢れた気持ち。今は、分からなくても良い。だけど、考えて欲しい。君の隣にいるものとして。
私は、彼の優しきに心が溢れて、溢れていくんだ。彼
の、好きと言う言葉が、私の心に光を与えてくれた。
別に、特別なものじゃないんだ。ただ、側にいれて彼
の声に触れられない日々が、幸せで。言葉だけじゃな
い、行動で示してくれるのが嬉しくて。そんな君の優しさに胡座をかいているみたいで嫌だ。どうしょうも
無い程に、意気地無しで、動けない私を、待っていて
くれる。私は好きと言う感情だけが先走って、自分の欲望が満たされる方へと誘導しているみたいで、愉快じゃない。空虚な私だけど、君にこの愛をかえしたい。
I wanna kiss you.
1000年先も私達は共に歩んで居るのだろうか?1000年先の地球の大半は、人間が住めるような場所は無い。もしかしたら、人間は絶滅し、新たな生物が食物連鎖の頂点に立っているのかも知れない。何故なら、人間は偉大な発明や発見をこれまでしてきたが、環境保護に着手するのが遅すぎた。1年間に約4万種の生物が絶滅している。未発見の生物が、未発見のまま絶滅している現状もあるため、4万種以上、人間が絶滅させていることになる。そもそも、ホモサピエンスが誕生した時代には、既に数種類の生物がホモサピエンスの手によって、絶滅した。これらを踏まえると、人間としてではなく、他の生物として、君と共に歩んで居るのかを考える方が建設的だ。そもそも、人間で言えば、80歳生きるとして、12人と40歳の年月だ。この長い期間で、何回君に好きだと言えるのだろう。会う度に好きに成っていく君を、何回守れるだろう。何回君の優しさに酔いしるのだろう。私も君も奥手で、急に関係性を深めたりなんて出来ないけど、ゆっくり着実に近付いて行ける。それが私にとって、とても嬉しい。前の恋は急で、瞬間的で、寄り添うなんて甘いものでは無かった。相手の欲望と支配で、離れられない。相手の欲望を満たすだけの、機械みたいだった。相手は、私の事など顧みて居なかった。ただ自分の欲望を満たせるなら、誰でも良かったんだ。それに1年間も無駄にした。本当に私は、愚図で愚鈍だった。今は、君と出会えて、親しくなったのが堪らなく嬉しいんだ。互いが互いに尊重し、話し合い、自由に心を通わせる。以前の彼氏では話せなかった事も、頭の良い君だから理解し話し合いが成立し発展していく。私はこれがしたかった。いろんな議論を酌み交わし、私達なりの答えを模索していく。これがどんなに、私の心を弾ませ、安心させ、好奇心で満たすのか、君に分かるだろうか。これから先、共に歩むのならば、君が良い。空の青さを、晴れの爽快感を知る君が隣にいるのならば、私は、何処にでも行ける。君が何処に居たって、君の行く道を照らす月明かりにも、何処にでも飛んで行ける風にだって、姿を変えられる。さあ、一緒に変わっていこう、成長していこう。1000年じゃ効かない年月をこれから共に歩んで行こう。
昨日は、頭が回っていなかった。朝は、家から最寄り駅までの道のりで、転んだ。私は、元々ロンファーと不仲なのはいつもだが、昨日は酷かった。バスが混んでいて、席を詰めなくてはならなかった。私は、左右どちらかに座らないといけなかったが、アワアワしてしまった。学校では、数学の時間に計算ミスをし、初めからやり直しだった。数学は、2時間有ったが、どちらもケアレスミスのオンパレードだった。お昼休みに昼食を食べられず(忙しいことは悪いことじゃない)、5時間目はウトウトと睡魔に襲われた。やっと、授業が終わり、部活に行ったが、やはり失敗続きだった。私は、彼氏の髪にすら触れられず、とぼとぼと帰路につた。電車内で、日記をアプリに書くも、書き終わった時に、データが消え、水の泡とかした。昨日は、散々だった。最寄り駅から家の道のりで、小さな公園がある。その公園のブランコに腰を下ろした。久し振りに、本気でこいでみた。この風の爽快感も空に近付き、離れる楽しさも、子供心を擽られる。嫌なことほど、忘れようと思えば思う程、忘れられない。だから、楽しかったり嬉しかったりしたことで、隠そうとする。それで、明日が迎えられるのならば、きっとそれで良いんだ。
家に帰ると、彼氏から連絡が入った。ハグをしたいと書かれていた。彼氏は積極的な方ではない。そんな彼が勇気を出して、書いて送ったのだろう。でも、私は正直怖かった。一昨日髪を初めて触ったのに、もうハグを求められる事に抵抗を感じていた。人に急に距離を詰められて、怖じ気付いてしまった。ただ、どうしようも無い程に、私は怖がりで、対人関係に悩むことが多い。もし、対人関係がブランコのように行ったり来たりだったら、私はそれを望まない。急に離れて近づいて、安定しない関係に不安感と不信感で、押し潰される。きっと、離れる事が正解だったとしても、私はゆっくり、寄り添えるように近付いていきたい。
私は、昨日から心臓がバクバクと成っていた。今日、学校で彼氏にハグをされると思うと、変に緊張していた。そして、二人きりに成った時に、ハグをした。どうして、ハグをしたくなったのか聞くと、「きっとバグしたいって言わなきゃ、ずっとしなかっただろから」と言っていた。確かに、そうかもしれない。ただ、ハグをしてから思ったのだが、案外怖くは無かった。好きなものをちゃんと好きと言え、大切に出来るのはどれだけの時間が必要なのだろうか。小さい頃は、好きなものは、直ぐに好きだと言えたのに、今は、素直に成れなれず、言葉が憚られる。だけど、どうしても言いたい。言っておきたい。私は、本当に彼氏を愛している。敬愛している。だから、ちゃんと話し合おう。もっと、君の事を知りたい。触れてみたい。時間がないのは、お互い周知の事実だろう。だけど、合間を縫って、一緒にこれからの事を考えていこう。
私は、今日もブランコに腰を下ろした。子供の頃の記憶が蘇っては消えって行った。
月が輝いて、暗い街を照らしていた。
子供の頃に乗った、ブランコから降り、家に着いた。