『My Heart』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
独白 2024/3/27
推しは私を救わない
私が勝手に救われるだけ
私の心はとても柔く脆い。
襲いかかってきた言葉を跳ね返すことも、
自分自身を守ることもできず、
全てを飲み込んでしまう。
他人の目の行方を伺い、他人の纏う雰囲気に過剰に反応してしまう私自身を憎く思う。
けれどそんな心が日々を彩り、夢を見せてくれる。
少しでも自分自身が笑える日々を過ごすため、
心の汚い部分まで大切にしたい。
尚文と言う文字がありますが、意味は文化を尊ぶ心だと思います。ロシアにはロシア文学があります。現在のロシアの人は尚文と言う言葉の意味をどのように考えているのでしょうか? 科学技術の追求が果たして平和の道のりにかなっているのか考えてしまいます。私のよけいな心配でなければよいのですが。別に科学技術を否定しているわけではないのです。
ハートのかき方を練習していた。
この経験の有無は人によって様々だと思われるが、 私は一生懸命おしゃれなハートの形を模索していた日のことを覚えている。
自分のものを周りと見比べると、毎度のように自分が劣っていると感じていた。精一杯選んだ筆箱も、何冊もの中から決めたノートも、雑誌に載っているのを見て買った服も、学校に持っていくといつも決まって恥ずかしくなった。私はなんであっちを選ばなかったんだろう、お母さんの顔色を伺ったばかりに、もうこんなの持っていられない。私のものは全部まちがいで、お友達のものが正解に思えた。
ハートの形もそうだった。
授業中に回ってくる手紙のハートマークには流行があった。私のハートマークはお母さんに習ったもので、ちょうどこのアプリのそれと似ている。優しいなだらかな形を母は好んでいた。子どもが絵を描けばどこかにハートが紛れ込むもので、歪なハートマークは皆それぞれ形が違い、幼心に興味深かったものだ。そんなハートマークに流行が現れて、瞬く間に皆はお揃いのハートを描くようになった。少し細長い、ラフな筆致のそれこそが最も洗練されたハートマークであった。
そういうムーブメントにいつも乗り遅れていた。
疎い私が気付く頃には、やってないのは自分だけ。
そういうことがいくつもあった。
学年が上がってもあった。何度もあった。
私は慌ててハートマークを練習する。
丸いハートも流行った。ぷっくりとした表現も描き入れた。影の付け方。プリクラ機の場合。皆と同じハートが描けるように。
あれから随分経って、最近私は1人の友人と会うたびに手紙を交換している。ほんの思い付きで、文末にハートマークを添えた。描いたのは、母に教わった優しいハートの形だった。
私は未だに絵文字のハートマークをつけるのは恥ずかしいのか、何色のハートならおしゃれなのか、ハートの種類はどれが可愛いのか、そういうことを逐一気にしている。自信がないので、相手から送られるものと同じハートを同じ用法で返すというのが常態化している。そんな私のハートマーク。
無意識のうちに表れた、久しく忘れていた曲線。
素朴な形かもしれない。
それでも愛しい。
私らしいハートだと、手紙の相手に感じてもらえたら嬉しいな。
My Heart
この気持ち…どうしたんだろう…今迄に無かった、胸のこの苦しい痛み…この数ヶ月前から、少しづつ始まっていたこの気持ち…もう、何年も前から、友達付き合いのあなたに、切なくて、苦しくて、でも甘美な想いが、無自覚に始まっていた…あなたが、知らない誰かと一緒の姿にざわめく気持ち、何気ない日常で、あなたに触れた時の胸の高鳴り…この想い、できれば、あなたに、伝えたい…けれど…
膝をついて腰を折り、首を垂れる。
【私はあなたとどこまでも共に】
藪でも茨でも地獄でも着いていきます。
たとえ私の心にナイフを突きつけられていても。
『My Heart』
My heart
「なんで心臓とか心って、ハートの形で表すんだろうな」
突然、隣の相棒が言う。
「なんでって……そりゃ、心臓の形がハートに似てるからじゃないの?」
「いや、心臓はそうかもしれないが、『心』はおかしいだろ。形とかねーし」
「そんなこと言われてもなぁ……」
そんなことに疑問ももたなかった私は、相棒の話にあまり集中していなかった。
そんなことも構わず、彼は話を続けているが……
翌日。
「なぁ、あん時のハートの話さ、オレ分かったんだよ」
「ハートの話……?ってなんだっけ」
「うぉい!あれだよ、心ってハートの形で表すよなって話!!」
「あー、あったねそんな話」
まさかまだ考えていたとは思わなかった。そんなに悩むような話でもなくないか。
「────『心』は『愛』なんだよ!」
「はぁ?愛?」
「そう。人間誰しも、心臓も心も愛も、なきゃ生きていけない。だから、共通してハートマークで表す」
「なんで知ったような口調なんだよ……」
「でも、これが一番しっくり来たんだって」
愛。
また「中二病」だとか言われそうだが、最近愛を実感した覚えはない。
生きていくには愛が必要。なら、私は?
……そう自分に問うと、自身を見失ってしまいそうだ。
この話は、私を良い気分にさせるものじゃなさそうだし。
とりあえず今のところは忘れてしまおう。
────心も愛も心臓も、今の私には複雑で重すぎる。
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自創作 To My Imaginary より
人が発する言葉には温度があると教えてくれたことがある。
先生には独特の感性があるのだろうか時々難しくて不思議なことを口にすることがあった。
あんなにかっこいい現代風の見た目をしているのに中身は繊細でどこまでも尊い文学を愛する人。
そんな人から話を聞けるのはなんだか先生のトクベツになった気がして、ちょっぴり気恥ずかしくてそれと同じ位うんとうれしい事だった。
先生の言葉を借りていうなれば、先生の言葉は真夏に燦々と煌めく太陽のようであり、暗闇を照らす眩い月でもある。
矛盾したような温度であるのに、いつも私をその時求めている適温で優しく包み込んでくれる。
「こんにちは、」
今日は暖かくていい気持ちだね、と珍しく窓辺の椅子に腰掛けた先生がそう続けた。
あ、今のは春の優しい日差しと頬をくすぐる風、体感にして17℃ぐらい。
先生が私に対して感じる温度は一体何℃なのだろうとふと考え込む。
先生が気になったように覗き込んできたのでここは大人しく観念して、今まで考えていたことを掻い摘んで話した。
う〜恥ずかしい……、と暫く悶えた先生だったけど、すぐにやっぱりなんでも分かったようになるほどねと呟いた。
「貴方の言葉は30℃くらいの夏日かな…、う〜ん16℃の春の日向?」
しばらく真剣に悩んだ様子の先生が可愛くてどんな答えが帰ってきたとしても嬉しいと思った。
先生が私のことを考えてくれること時間が幸せだったから。
先生は一体私の言葉を何℃と捉えているんだろう。
そんなことどこのテレビを見たって教えてくれない。
天気じゃあるまいし、でも天気みたいに簡単に分かったらそれもそれでロマンチックじゃない。
先生が必死に頭を使って考えているこの時間ずっと胸が痛かった。
ジクジクと傷んで心臓から朽ちた果物のようにドロドロに溶けてしまいそうだったから。
先生がもし私を夏の嵐や台風に例えてもきっとまた先生への好きが募るのだろう。
2024.3.27『My Heart』
My Heart
時折不安に苛まれる
病気で倒れたり
不幸な事件や事故に遭遇したり
災害に巻き込まれたりして
突然最期を迎えることに
私は確かに今ここに居る
伝わる鼓動がそれを知らしめる
ハートを思考します/My Heart
脳機能メンテナンス中のことです。
(人間の皆様には馴染みが無いと思いますが、アンドロイドである私にとっては日常的なことなのです!)
「お前、自分のハートはどこにあると思う」と博士は私に問いかけてきました。
(博士は私を一から生み出しました。私を作った理由については何故か教えてくれません!)
Heart。ハートとは。心臓なのか、ココロなのか?
(博士はそこまでは言いませんでした。私の瞳をじっと見つめているようです!)
博士がいつも何かを考える時にしている指先弄りを真似しながら、
「私のハートは、私の身体ではなく博士の中にあると思います。博士のハートが私を生み出したからです。思考も感情も心臓も、私の何もかも全てを、あなたが握っているのでしょう」
と回答しました。
(博士は私の答えを聞くと、目を逸らして頭をぐしゃぐしゃと掻きました。)
数秒の沈黙の後、博士は溜息をついて
「そんなキザな言い回しをプログラムした覚えはねえ」と言って私の頭を手の甲でごちんと小突きました。
(やはり、私のハートは博士の中にありました!)
My Heart
(本稿を下書きとして保管)
2024.3.27 藍
瞳の先、ふらふらと彷徨う視線は貴女の姿を探している。
向けた足の先、貴女はすでにこちらを向いて笑っている。
発した声の先、ただの挨拶にこんなにも上擦るだろうか。
伸ばした指の先、揺れる髪に触れようとして何故そんな事をと戸惑う。
貴女の視線の先、僕の心臓が震えている。
“My Heart”
自分の心。
それは、何よりも大切にしたいもの。
何よりも大切にしなくちゃいけないもの。
心は、自分。
声に出さない思いは、
心の声となって自分の中に響く。
声が聞こえるのは自分だけ。
心の声を聞いてあげられるのは自分だけ。
他の誰でもない。
自分自身が、聞いてあげなくちゃ。
︎︎◌ My heart ︎︎◌
「かわいいひと」
貴方は私のことを可愛い可愛いと言うけれど、私から見たら貴方の方が可愛い。
目が合っただけで嬉しそうに笑う。
手を繋いだらまるで子供みたいに、はしゃぐの。
それを、無意識にしているものだから、タチが悪いよ。
貴方は私のことを好き好き愛してるって言う。
それこそ所構わず言うから、ちょっと勘弁してほしい。
でも羨ましくもある。
私はそこまでオープンに好きだの愛してるだの言えないから。
素直過ぎて、可愛すぎるのよ、貴方は。
────My Heart
あたしの心はね、
貴方に捧げようと思ってなかったの。
背の高くて、顔が整っていて、髪の毛が少しばかり短くて、落ち着いてて、頭の良くて、お金を沢山持っている人に、あげようって決めていたの。
決めていたはずなの。
背が低くて、顔は中くらいで、髪の毛だって短くて、やんちゃで、頭も悪くて。あたしの好みとは正反対な貴方。
喧嘩だってよくする、趣味は合わない、そんな貴方
にあげるつもりなんてなかった。
でも、小さい頃からいつも隣にいて、辛い時は、手を引いて連れ出して、あたしを笑わせてくれるの。不器用な貴方なりの、優しさ。
貴方のせいよ。
貴方のせいで、あたし、心を奪われちゃった。
責任取って、一緒に歩んでね。
愛してるわ。
My heart
【My Heart】
私の心はいつだって君に奪われっぱなしですよ笑
これ以上好きにさせんなばーか、とかおもいながらも
もっともっと好きにさせてくれる君が好きだよ。
愛の上限を知らない程に、日を追うごとに
愛が膨らんでいくの。
ねぇ、あと何回君にドキドキできるかな。
あの何回愛を伝えられるかな。
私が死ぬのとこの愛が消えるのどっちが速いかな?
こんな私でごめんね。
幸せな程にあとにくる別れが怖くて
幸せだけじゃあれないの。
「My Heart」
私の心は脆いから
触れるときは気をつけて
あなたが思ってるよりずっと繊細なの
時々わからなくなる
なんでこんなに自分は弱いのか
でもこれからきっと、強くなる
だから見ててね
目が離せないほど成長していく私を
僕の気持ちはたしかに存在しているが、
それがどのようなカタチをしているのか、なんて
誰がわかってくれるのですか。
同じになった気になって、通じ合った気になって、
違うと知ったら離れて行くことに
律儀に傷ついている僕のことに。
❤っていうと、可愛いとか愛情とかを表現するときに使われるものだ。だから、ハート=心臓って初めて知った小学生のとき、ちょっと驚いた。教科書かなんかで見た人間の心臓の画像が頭に思い浮かび、何でそんなグロテスクなものが可愛いになるんだ?って思った。今考えれば、❤は愛しいものを見た時の胸の高鳴りとかから来てるのかなって思えるけど、当時は本当に疑問だった。
My Heart
貴方に出会う迄ずっと、
私は人の温かさを知りませんでした。
道具として生かされていた私は、
心の無い殺戮兵器に成り果てました。
ただ、生きる為に戦っているのに、
何時しか、味方からも恐れられ、
私という人間は、存在しなかった事にされました。
道具としてさえ、生きる事を赦されない。
そんな私に。
人の温かさを教えてくれた。
人の心を教えてくれた。
人の世界に引き戻してくれた。
そんな貴方は、私の全てなのです。
私の心は貴方で溢れています。
貴方が望む事なら、私は何だってします。
貴方を護る為なら、私は誰だって消します。
だって、私の心は、
貴方で出来ているのですから。
だから。
私を拒絶しないで下さい。
私を怖がらないで下さい。
貴方は、私の心そのものなのですから。