久我城ぬいろ

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My heart

「なんで心臓とか心って、ハートの形で表すんだろうな」
突然、隣の相棒が言う。
「なんでって……そりゃ、心臓の形がハートに似てるからじゃないの?」
「いや、心臓はそうかもしれないが、『心』はおかしいだろ。形とかねーし」
「そんなこと言われてもなぁ……」
そんなことに疑問ももたなかった私は、相棒の話にあまり集中していなかった。
そんなことも構わず、彼は話を続けているが……

翌日。
「なぁ、あん時のハートの話さ、オレ分かったんだよ」
「ハートの話……?ってなんだっけ」
「うぉい!あれだよ、心ってハートの形で表すよなって話!!」
「あー、あったねそんな話」
まさかまだ考えていたとは思わなかった。そんなに悩むような話でもなくないか。

「────『心』は『愛』なんだよ!」

「はぁ?愛?」
「そう。人間誰しも、心臓も心も愛も、なきゃ生きていけない。だから、共通してハートマークで表す」
「なんで知ったような口調なんだよ……」
「でも、これが一番しっくり来たんだって」
愛。
また「中二病」だとか言われそうだが、最近愛を実感した覚えはない。
生きていくには愛が必要。なら、私は?
……そう自分に問うと、自身を見失ってしまいそうだ。

この話は、私を良い気分にさせるものじゃなさそうだし。
とりあえず今のところは忘れてしまおう。
────心も愛も心臓も、今の私には複雑で重すぎる。

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自創作 To My Imaginary より

3/27/2024, 2:34:30 PM