『Love you』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
うっかり壊さないように
うっかり崩さないように
私は君に優しくしたい
私は君に優しくされたい
私の内から湧き上がる
粘っこいこの感情が
君に見せてもいい類の
綺麗なものと思えなくて
他の皆にはどうってことない
何かをしたいと思う事が
私にとってはたまらなく
恥ずかしい事と思うのです
君に優しくする事と
君に優しくしない事
どちらがほんとの優しさか
確かめるのが怖いのです
「−Love you−」
「よく見ると穴だらけだし、思ってたより綺麗じゃないな」
思い出すのは2人だけの屋上、望遠鏡を覗いた記憶。
あの時、由里子の表情が不満そうだった理由に思い当たったのは、最近のことだった。
思い出を漁るように古いアルバムを2人で捲り、この時の話をしてようやく。
当時の私は読書家ではなく、夏目漱石にも詳しくなかったので、分からなかった。
「最初はムッとしたけど、悪気はなさそうだったし。それに、楽しかったもの」
そう語る由里子は笑っていて、とても美しいと思ったのだ。
改めて、由里子の前に立ち、その顔を眺める。
別れの言葉と言われても、そんなもの。
「初めに見たのは文化祭の時で、とても綺麗な人だと思った。君は年がふたつも上だったから、随分大人に見えて話しかけるだけで緊張した。この人と一緒にいれたならこれ以上の幸せはないなんて、思っていた」
由里子は答えない。
「でも、実際結婚してみると、思ってたより気は強いし、喧嘩ばかりだった。離婚を考えたことも一度や二度じゃない」
会場から少し笑いが起きる。
由美子は動かない。
「近くで見た月はボコボコで、思ってたより綺麗じゃなかったけれど。それでも、これ以上美しいものはないと、思う。60年間、ありがとう」
『Love you』
光の粒を抱き締めて
微笑む貴方を想った
たった一言
最期の最後
おんなじ言葉は言えなくて
それでも確かに温かかった
Love you
思ってるだけじゃ、伝わらないから。できるだけ言葉にする。
「ねぇ、愛してるよ。」
「うん、オレも!愛してる。」
そんなつもりはないけど、なんか、自分が伝えるたびに応える彼を見ると、確認してるみたいだなと思う。
こんなこと思っちゃうのも無粋か。ただ純粋に、気持ちを伝え合う。それが心地良いことだって、君と出会ってから知ったよ。
これからもっと、君との価値観が交じりあえばいい。
カナダ人の親友ができたの。
いつも別れ際にハグしてくれるの。
バイバイ~じゃなくて
「Love you~」って言ってくれるの。
私はあんまり愛してるなんて言われたことなかったから
最初涙が出たな。
向こうには普通の挨拶なんだけど。
でもね、私は彼女に自分からハグできないの。
自分からLove youって言えないの。
日本の文化は寂しいって、
彼女はよく言ってる。
#love you
あの部屋で待ってる
デジタルキーの番号は変えてないよ
「114106」
午後八時、あの部屋で
Love you を直訳すると
あなたを愛しなさい
つまり
ご自愛ください
ってことかな〜?
愛は与えるもので奪うものでは無い。
奪う愛は本物の愛にはならない。
本物の愛であなたをいつまでも愛してます。
「愛してる」と、
最後に聞いたのはいつだろう。
気付けばもうずっと人と話していない気がする。
オンライン越しに何でもできるようになった今、
人と触れ合う事がめっきりなくなった。
ここ最近はテレビすら付けていない。
ニュースもアニメも全部ネットで済むからだ。
余計なドラマを見ることもなくなった。
まるで世界から隔絶されたかのように
誰とも会う事のなくなった自分を
一体誰が愛してくれるのだろう。
洗面所の鏡に映るやつれた顔に、声をかけた。
「愛しているよ」
鏡の中の彼はそっと涙した。
LOVE YOU
のろけさせてもらいます w
私と出逢って、人を愛するってこういうことなんだと初めて知った。
そして私との出逢いから世界に色がついた。
彼は、言葉少ない人だけど
愛してるといつも言ってくれて
愛してるではもの足りず
愛しいと表現してました。
おっと
過去形ですがね w
🎀Love You 🎀
🍀愛猫に捧ぐ🍀
ほんと 可愛いかったな…
赤ちゃんみたいに
いつも抱きしめると
ヒシってくっついて
離れなかった
スキンシップいっぱいの日々
それも消えてしまった…
手持ちぶさたに過ぎる時間
会いたいな…
君に会いたいな…
LOVE YOU
大好きだったよ
ナナ…✨🍀✨🍀✨
「Love you」
君に伝えてきた言葉
特別で幸せな毎日
全てが愛でいっぱいだったんだ
だけど君の記憶を奪ってしまう病
付き合ったあの日にも戻ってしまう
紡いできた思い出が君の中から無くなってしまう
無くなってしまうならまたつくろう
無くなってもいくらでも君に伝えるよ
もうその顔の有様と言ったら、本当におかしくて。隊や街中で「鬼」とか「狗」とか恐れられているあなたが、ただただ眉を曲げて口をだらしなく緩めて泣きそうなのだから。
障子のむこうでうろうろとして。
産婆さんや近所の女性にたじたじと押されて、聞くところ、縁側でじっとしていたのだとか。
私の声が響くたびにビクッと肩を跳ねる姿にいつもの気迫も威厳も何もない、とこそっと耳打ちされたときにはぐったりとしているのに、笑いそうになりましたよ。
そんなに私もこの子も愛されているのか、そう思っただけで嬉しくなって。
そうして産まれたのは女の子。
その子を抱いて、あなたを迎えたときに、そんな顔をしているのだから。力なんて抜けてしまいましたよ。
「よくやった……っ、本当に、本当に、よく、よく頑張ってくれた」
「えぇ。あなたの勇姿もさきほど聞きましたよ」
「ぐ……、そ、そんなことは聞かんで宜しい」
顔を真っ赤にして。
「具合は」
「見ての通り。疲れてはいますが」
「この子は」
「産声は聞いていたでしょう? 今は安定していますよ」
「……っはぁ」
「それで」
ビクッとあなたの肩が揺れる。
くしゃりと袂か懐か、紙が潰れる音が。暇をつくっては学問やら文学やらを読み漁っていた姿が、脳裏に浮かんでくる。
夕食時にあれこれ貯めた知識を私に伝えてきて、ああでもないこうでもない、と。
「名前は、決まりましたか」
「あ、……いや」
視線が泳ぐ。
命名式まであと六日。普段の決断力はどこへいったのか、もう何か月も優柔不断極まれり。ご近所の方々もあなたを見る目が変わった、と言っていましたよ。
それに、もう、あなたの中では決まっているのでしょう。こういうときばかり、寡黙に輪を掛けるのですから。
あなたの妻が私で良かったですね。
「候補はあるのでしょう? ひとつ、言って下さい。それがおかしかったら、ばっさり切り捨てて。私の候補も同様にしましょう。さ、どうぞ」
「う……ぐっ……ぅ」
「この子も不憫ですよ」
なぜか居住まいを正して正座。膝の上の拳が白く震え、ぐっと口は真一文字。
そこまで緊張しますか……。
「…………こ」
「聞こえませんね」
「つ、月子」
「つきこ?」
「あ、あぁ。天体の月に、子どもの子で」
「いい響きじゃありませんか」
何を参考にしたのか、と訊けば、あなたは本を一冊取り出して見せる。夏目漱石の『坊ちゃん』だった。
本の内容は直接関係はないのだが、と添えて。
「夏目漱石が英語の講義で、その、ア、アイラブユーを、月になぞらえて訳したというのを聞いて……」
「愛子とはしなかったのですか? 真っ先に思い浮かんでいたじゃありませんか」
「俺には荷が重い。その、名を呼ぶたびに赤面していては、おかしいだろう。慣れる気がせん。名は毎日呼ぶものだろう?」
「私の名は毎日呼んではくれないのに?」
「やッ、やめてくれ……!」
バッと顔を背けて腕で顔を隠してしまう。赤くなった耳元は隠し損じてしまっていて。私に向き直りもせず、「それでッ!」と勢いに任せた声。
だのに、二の句はひどく小さいもので。
「ぜ、是非は……」
「私も、この子を月子と呼ぶことにしました」
「!」
肩の荷を下ろすように息を吐いた。ホッとした表情で「そうか」と呟いて。そうしてまたしばらく黙りこくったあとに、ふわりと口許を緩める。
私も。
すると、もぞりと腕の中で身じろぐ子。
あなたと顔を見合わせて、思わず笑いがこぼれていった。
「君の候補は何だったんだ」
「私のですか?」
「君にもあったんだろう?」
「そうですね、……けれど、次の子に残しておこうと思います。あなたも、また、すてきな名前を考えて下さいね」
「――~~~~ッ」
勢い良く立ち上がったあなたは、真っ赤な顔をして「ゆっくり休めッ」とほとんど叫んだ――と言っても、かすれた声で小さく。
障子を閉める仕草もひどくやさしいもので、框は音も立てずに合わさったのだから。
私も、きっとこの子も確信したことでしょう。
#Love you
貴方が愛おしかった
難しい話をする時も
いたずらする少年のような眼差しも
心配そうに私の心を読むときも
温かい手で包み込んでくれるときも
まぶたを閉じて私の名前を囁く声も
たくさんの貴方との時間が
愛おしかった
ただ 一度も
愛している とは 告げられなかった
心からの愛しているの気持ちを込めて
溢れてしまう言葉を留めるための口吻を
貴方に捧げることしかできなかった
一目惚れなんてロマンスを、俺は信じていなかった。
だからこれは惚れたんじゃなくて、ただ一方的に、あてられただけだ。
灼熱だった。スポットライトが照らす彼女は、その場の何よりエネルギーを放っていた。
直視できないくらいに眩しいのに、目を逸らす事は決して叶わない。
されるがままに、焦がされた。
埃を被ったギターを思い出す。本当は、……本当は? 積もったのはそうして出した言い訳にもならない言葉達だと知っている癖に。
──歌えよ。
どうして。どうして。何で俺はここにいる? 何であのスポットライトの下にいないんだ?
真っ直ぐにこちらを射ぬく眼。挑発的に伸びゆく歌声。
何もかもに、内蔵の一切を焦がされた。
あれから何時間たった? 全く覚えちゃいなかった。いても立ってもいられなくなって、とにかく必死に、喉が枯れるまで声を上げた。
気が付けばスポットライトの下に立っていて。
気が付けば必死にギターを掻き鳴らしていた。
頭上の白熱灯は思ったよりも眩しかったし、観衆の眼は思ったよりもよく見えた。
あの日から火照ったままの体が、その実全く動かない。動かす為の熱量は内側に渦巻いているのに、指先の動きはもどかしいほど遅かった。
助けが欲しかった。指標が欲しかった。すがるようなみっともない目で、客席を見下ろした。
彼女が、観ていた。
忖度なんて無い、冷たい視線。羞恥に焼かれる。なんで自分はこんなことを? 臆病な部分が冷静ぶって、無性に泣きたくなった。今すぐに、このステージから駆け降りて、お目汚し失礼しましたと頭を下げてしまいたい。
でも、でもな。辞められないんだ。みっともなくたって、声に出して、叫んで、そうしろと体の内から何かが焼いた。
妬いて焼かれて、燃えていた。体は壊れるんじゃないかってくらい熱くて、暑くて、吹き出した汗が止まらなかった。
それでも声を張り上げる。上ずったかもしれない、音を外したかもしれない。足腰はガクブルだ。全部観られてる。まだここから降りない宣言だと、全部全部知られてる。
気のせいだろう。彼女が、愉しそうに笑った。
イカれてるかな。でも、確かに。
君になら消し炭にされても良いと思ったんだ。
【太陽のような】【Love you】
名も無き日。
love you
「一度しか言わないからよく聴いて」
そう言って貴方は私の耳元で囁いた。
その言葉に私は何を感じれば良かっただろう。
貴方は私が泣いて喜ぶのを期待しただろうか。
キザな言葉だなあ
率直にそう思った。
言葉がただの言葉として私の中に落ちた。
その言葉をプレゼントみたいに思ってた、そんな歌があったことを思い出した。
微動だにしない感情に、はっきりと気付いてしまった。
過ごせば過ごすほど薄れていく。
私は貴方を愛していない。
それから貴方の縋るような瞳と目が合って、
私はただ苦い笑いを浮かべるしか出来なかった。
職場のデスクの上、書類の中に隠すように置かれた見ず知らずの俺宛の手紙。
添えなくて良いから気持ちだけ知っていて欲しいと送り主のわがままに応えるように君の字とは違うお手本のような字を流し読む。便箋2枚は軽いはずなのに書き手の涙を吸ったのか重く感じた。
〔家族に向ける慈しみをいつか、と願ってしまった愚かな私を笑ってくださって構いません。どうか、お幸せに。せめてそれだけは願わせて下さい。〕
「好き」と直接的な表現はどこにも書かれていない。けれど記された文字の端々に好意が読みとれる。知らぬ誰かの想いがこもったそれを職場で処分するわけにも行かずに持ち帰ってしまった。自室の机でも風景に溶け込めない異質な紙は、捨てて拾われ読まれるよりも燃やすことにして暖炉にくべた。
火が移る。俺のためというより書き手の心の整理のためだろう。端から徐々に燃えて、上等なそれは灰になっていく。
火の勢いは瞬きの間におさまり、ぼんやりと揺らめく炎の中、君を思う。俺ならどう伝えようか。ストレートに気持ちを伝えず君だけに分かるような
鮮烈で熱烈な、俺らしい I『Love you』は…
「…君に刺されたい、かな」
傷痕が一生残るくらいのそれがいい。
LOVE You
i'll be think about you
君の辛い顔より
君の作り笑顔より
ポップコーンのようにはじけた
君の笑顔が大好きだ
さあ、
もっと俺に見せてくれ
あたたかい
居場所をここに
したいんだ
照れながら差し出す
ルームキー
(『Love you』)