love you
「一度しか言わないからよく聴いて」
そう言って貴方は私の耳元で囁いた。
その言葉に私は何を感じれば良かっただろう。
貴方は私が泣いて喜ぶのを期待しただろうか。
キザな言葉だなあ
率直にそう思った。
言葉がただの言葉として私の中に落ちた。
その言葉をプレゼントみたいに思ってた、そんな歌があったことを思い出した。
微動だにしない感情に、はっきりと気付いてしまった。
過ごせば過ごすほど薄れていく。
私は貴方を愛していない。
それから貴方の縋るような瞳と目が合って、
私はただ苦い笑いを浮かべるしか出来なかった。
2/24/2023, 3:50:31 AM