『20歳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
戸棚の奥に仕舞われた酒瓶を引っ張り出す。
自分と同じ生まれ年のワイン。
とうとう飲めるようになった。
『お前が20歳になったら一緒に飲むのが夢だ』と、用意されたワインだった。
コルクを静かに開ける。
2つのグラスにワインを注ぐと、その1つを天に向けて傾けた。
「乾杯」
『20歳』
20 歳になった実感がなかった。
成人式に参加しなかったから?
20歳
強風吹き荒れる中
晴れ着姿で闊歩する若者をあちこちで見かけた
あーあ今日は成人式なのか…
私は田舎の成人式には出なかった
帰省せず
式当日は友人の成人式のお祝いへ行った
振袖姿に真っ白なファーの襟巻き
定番姿であふれかえる会場
華やいだ友人を愛でながら
彼女の手放しの笑顔が可愛いらしくて
私は普段着でめでたさを享受した
それはそれとして
自分自身は着飾り式には全く興味がなかった
父親は娘の晴れ姿を見たかったようだったが
冷めた気分で祝い金だけは貰った記憶がある
額も何に使ったかも全く覚えていない
一人暮らしを始めて久しいのに親の視線に囚われたまま殻も破れずにいる自分自身への焦り
成人がなんだと世間の声にウンザリしていた
今日まで気づかずに来たがあれはあれで
人生初めての親や世間への反抗で…
20歳にしては何とも恥ずかしい成長の証を残していた訳で
冥土の土産に
めでたい記憶の一つにしておきますわ
振り返りながら髪を耳にかけて微笑む、ただそれだけで可愛いと言われる時代は終わってしまった。
CMや漫画などでよく見る仕草であるのも頷けるくらい魅力的なワンシーンだ。まあ前提条件に美少女であることが付け加えられるわけだが、若さがあればどうとでもなる。
青春真っ盛りで、自分自身がヒロインだと心の底から思える無敵メンタルは10代までの特権だと思う。だからこそシンプルな仕草だけでキラキラと輝くのだ。一切の邪念や諦念が混ざらないその純粋さが一番の宝石である。
「気持ち悪いこと考えてる暇あったら働けー」
気持ちは分からんでもないけどね、とバイト仲間のおねーさんは肩を竦めた。
言葉遣いは荒いが面倒見のいいまさにおねーさんである。メイクもオシャレもこの人から教わったし、汚客対応の極意までしっかり叩き込んでくれた最高のおねーさんだ。
「そっか、もうすぐ成人式か。メイクしてあげようか」
楽しげに振袖の色や髪型やアクセサリーはどうだと尋ねてくるおねーさんに、私は苦笑するしかない。
「…もしかして参加する気ない?」
はい、と答えて視線を泳がせた。振袖のレンタルもできるくらいには余裕はあるし、多くはないが中学時代仲が良かった友人もいる。だからこそというか、過去の自分を覚えている人に会いたくない。
「なになに?悪いことでもしたの」
悪い顔をしながら、これまた楽しそうに聞いてくるのでどう説明したものかと逡巡する。結局、黒歴史があるんです、としか言えなかった。内容は絶対に言えない。
「アタシも参加しなかったし大丈夫、大丈夫」
何か察してもらえたようで励まされた。でも何を想像したのか、とても生温かい目でみられるのでいたたまれない。
その日は一緒に飲もうかと誘われたので、お高いやつ飲んでみたいです、と答えた。贅沢者め、と笑って流してくれるおねーさんが本当に大好きだ。
黒歴史が、勘違いブスの暴走、なんて知られなくない。
めちゃくちゃ恥ずかしくて記憶を消したいよ。
【題:20歳】
間近に見える青い箱
彼方に見えるあのみやこ
海の深さを知らぬ間に
虹を見上げぬひとになる
テーマ「20歳」
未来の私へー!まだ、このスマホを使ってるか分かんないけど!
元気ですか〜!!パティシエに慣れましたか〜!
「20歳」
動く度に翻る長い袖。
美しく凝った意匠が施された、言祝の着物。
新たな門出と、ここまで良く育った証とを祝う、愛に溢れた形。
その愛が包む愛し子を慈しむ両親や兄弟姉妹、また先達たちがいる。
この門出の先に、幸多からんことを願う。
やあ(´・ω・`)
「20歳」ってお題でまとめてたけど(´・ω・`)
昔のアレな記憶が蘇ったから書き直すよ(´・ω・`)
さっさと切り替えればちいのにね、やーね(´・ω・`)
じゃ(´・ω・`)
(´・ω:;.:...
20歳
私の成人式はやけに浮いた気がした
周りが大人になったとか
私がまだ子どものままとか
そういうのではない
私が、二十歳以上の精神力を持ってしまった気がした
まず、話があわない
進路が就職か進学によって大きく変わるのは理解していた
しかし、ここまでズレるとは思わなかった
だから私は やけに成人式が苦痛だった
そして、後悔した
行って、話して、共有することが憚られた
私からみた成人式はその程度だった
別に来なくても良かった気がした
20歳
まだ若さを食べきってないのに
メインがきて焦った記憶がある
わたしだけ
たばこがわりに
ポッキーくわえて
あなたは
ほろ酔いしらずの
炭酸水
大人になりたかったのに
一応 大人になったのに
酒場の空気は
賑やかで
わたしも
あなたも
縮こまる
-20歳
「かんぱーい!」
田舎の片隅、古くて狭いアパートの一室。そこに置かれた小さなこたつに、いい年の男がぎゅうぎゅうになって座っている。
成人式で再会した、中学生時代の友人。せっかく20歳になったのだから、と、成人式会場から一番近かった俺の家に集って、ちょっとした宅飲み会をすることになったのだ。
誕生日当日に酒を飲んだ奴も少なくなくて、皆、不慣れながらもそれなりに自分のペースで飲んでいた。
そんな中。
「あれあれ〜?一人だけソフトドリンク飲んでるおこちゃまがいるな〜?」
酒精の匂いと浮かれた空気を纏った友人の一人が、少し赤らんだ顔で肩を組んでくる。うざ絡みにも程があるが、事実なので何も言えない。
そう、俺はまだ19歳。早生まれの俺は、皆に混じって酒を飲むこともできないのだ。
「あれ、飲まないの?」
「だってコイツまだ未成年じゃん?」
ぽんぽんと小馬鹿にするように頭を撫でられ、無性に腹が立つ。比較的酔っていない穏やかな友人の声さえ、酒を飲んでいるだけで無条件に癪に障った。
「そっか……あ、待って待って、いいものある。」
そう言った友人が鞄から取り出したのは、洋酒入りのチョコレート。そう、未成年でも、食べるだけならセーフである。
俺は床で潰れている酔っ払い共を避けてその友人の元に近寄り、チョコを貰って口に運ぶ。
噛み潰すと、とろりとした洋酒入りのシロップが溢れてきた。
舌と喉を焼くようなその感覚に、鼻を抜ける洋酒の香り。不慣れな味に、俺は思わず顔を若干顰めてしまった。
「……その感じだと、あんまり気に入らなかったみたいだね?」
にま、と友人が小さく笑う。前言撤回、穏やかだと言ったが、きっと彼も酔っている。
「あっははは!お前、あんな不満そうにしときながら結局子供舌じゃねーか!」
ゲラゲラ笑い転げる友人を軽口足蹴にしつつ、俺は一月後の誕生日、絶対酒を飲んでこいつらをぎゃふんと言わせてやる、と決意して、口の中のアルコールを流し込むようにオレンジジュースを呷った。
テーマ:20歳
「20歳」
私が20歳の時は大人になる実感が
殆どなかった
今でも大人って何だろうと思う
考えると
歳ではないなあと思う
大人の歳でも私は幼い
しかし、20代の経験は凄く大事
何でもやっみていいと思うし
後悔はしない20代であって欲しい
20代はまだ脳も柔らかい
失敗もあっていい
怖いものがなくて
好きなものに突っ走っていい
その真っ直ぐな情熱を傾けた
その時間は必ず
後になってもあなたを守り
宝物になる
一丁前に大人になる20歳
たった20年前はまだ言葉も知らなかったのに
「なるほど」
「なるほど?」
「いや、このお題の人は成人式を意識している。しかし二十歳が成人の時代の人というのがお題から読み取れた」
「出た、また謎のお題の人プロファイリング」
「今年は1月12日が休日なので思いついた」
「あー、なるほど」
「成人の人か成人式は何かあるとニュースになるけどね」
「やらかしかー」
「でもお酒と煙草は20からなんだよね」
「世の中見るとそれでもまだ早い気がする」
「それ」
「ねー」
お題『20歳』
『20歳』
夢があったり 無かったり
学んだことが生きなかったり
無駄なことが役に立ったり
子供っぽい方が幸せだったり
急に大人の対応を求められたり
勉強は学校を卒業しても必要で
無駄なことも無駄じゃなくて―――
これは私の場合だが
大人や子供のことよりも
「自分らしさ」を考えた
自分の在り方・進み方
ヒントは沢山転がってるけど
同じ人は誰もいないし
自分に合ってるヒントって
実はなかなか見つからない
なんでも試して動いてこう
なんでもかじって飲み込んで
あなたらしさを強化しよう
あなたの 人生(たび)は
始まったばかり
私もまだ、その途中だから―――
〜シロツメ ナナシ〜
20歳
20歳の頃は何でも出来ると希望に満ち溢れていた。
だが社会に出て、自分が不器用な人間であることを
思い知らされた。
一所懸命頑張るが、結果が出ず、回りには馬鹿にされた。
誰も的確なアドバイスをしてくれなかった。
なので、職場で教わったことを細かくメモを取り、退社後、飲食店で仕事の復習や機械操作などをシミュレーションしたりした。
「みんな遊んでるのにな。誰もこんな事してねえよ」と思いつつ虚しかった。
努力のかいあって28歳でようやく覚醒した。
色々な不運もあり、様々な職場を渡り歩く羽目になったが、仕事で沢山の人と競い合い勝っていった。
大金を稼ぐことは叶わかったが、質素倹約を心掛け、今は悠々自適な生活をしている。
自己評価だが、低い能力を努力で補い、軌道修正出来たので頑張ったと思う。
ただ、何事も成してないので、何かを得たい野望はある。
若くないので失敗してもリスクのないことに挑戦するつもりです。
もしも仕事が出来なくて悩んでる方がいたら、正しい努力をして下さい。
そうすれば必ず結果は出ます。
もしミスをしたら、対策を講じて同じミスを繰り返さないようにして下さい。
人の3倍努力すれば大抵の事は出来ますので…。
若い方はたった一度の人生です。
失敗を怖れず挑戦して下さい。
皆様に幸運を…。
20歳
そういや成人式っていってないな。まともな教育を受けなかった人間って感じで笑える。
二十歳になると酒タバコが解禁されるから特別なイメージ。成人式もあるしね。大人の第一歩って感じだ。
でも当時の記憶なんてもうまったくないな。タバコはやってないけど酒はその時から飲み始めたんだっけな。わからん。
しかし今日は暖かい。今までみたいに寒くないじゃなくて普通に暖かい。むしろちょっと暑いくらいだ。
電気毛布も一応つけてるけど必要ないくらい。夜になったらまた冷えるだろうから必要だろうけど。
20歳
私は小学生だった頃、20歳と聞くととても大人だと思っていた。
なんでも一人で決められてやりたい事や行きたい場所へ自由に行ける……そんな風に思っていた。もちろん自由にやる時は責任を伴うけど。
それも含めてなんでも自由に何かに挑戦出来る20歳はとても大人に見えて幼い私にはかっこよく見えていた。
実際20歳を迎えてしまうとそうでもないんだと実感したけれど。
大人になるにつれてどんどん自分の中で社会のルールなどに縛られて動けなくなってる自分に気付いた。
まだ無茶が出来る歳……そう思ったけど本当にやりたかった事に対して無茶するのは良い。だけど消去法で選んだ仕事で私は無茶をして身体もだけど精神的に追い込まれてしまい、頭の中にずっと『死にたい』の4文字が支配していた。
自宅と職場を行き来するだけの日々、休みも体が疲れていてどこにも出かけたくなくて……生きていて楽しいのかな……と本気で考えていた。
大人になるってどんなこと
嘘が上手にならなくていい
他人の評価を基準にしない
自分の良心を大切に生きる
人には誠意を持って接する
悪く言われることもあろう
勘違いされることもあろう
真心から生きているのなら
気に病むこともないだろう
肩書きに左右されないよう
心眼を持って見極めること
よき出会いがありますよう
20歳になる皆さまへ