1年後』の作文集

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1年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/24/2024, 2:46:02 PM

【1年後】


アレ?

1年後?

あれ?


ですよねぇ?


幸い
記憶の怪しいお年頃

もっかの目標は

今年梅雨で流れたイベントを

来年は実現させる!

後は

しんどい事が無ければいいな

6/24/2024, 2:43:52 PM

【1年後】

 1年後も変わらず君を愛したい。
 会いたい時に会えず、見えない不安と嫉妬に苛まれ、時にはぶつかるときもあるかもしれないけど。
 それでも、変わらず君を愛したい。俺が愛するからと言って、君が俺を愛しないといけないなんてことはない。誰を愛するかは、その人にしか決められない。
その誰かになれるように頑張るよ。
 1年後も変わらず君を愛したい。今のこの想いは、どんなことが起きようが変わらない。例えお空に行っても。

6/24/2024, 2:42:16 PM

一年後には何があるんだろうか。
 これまでのボクに未来なんてなかった。ボクは使い捨ての駒で、未来なんて望めないほどにボクは無力だった。
 でも、演奏者くんと付き合いはじめて、ボクにも未来ができたような気がしてる。
 理由なんてなくて、確証だってないけど、でも何となく。
 ボクが命の危機に迫ったら、演奏者くんが助けてくれるような、そんな気がした。
 ボクの未来には何か素敵なものがあるんじゃないかな、なんてボクは思ってしまった。

6/24/2024, 2:41:25 PM

『1年後』

1年後何か変わってるかもしれない。

そう何度も思ったけど

簡単に変わることはなくて

努力もできない私が変われるはずもなくて

1年前から私は何か成長できているのか

そんな分かりきったこと

考えたくもない。

また何も変わらない1年がはじまる。

6/24/2024, 2:39:16 PM

1年後


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「あ〜っはっはっは〜!!」
「ちょっとまこと〜笑いすぎでしょ〜」
「いやいや、だってさ!ひっひっひぃ〜、涙出てきたっ!」
ペットショップでシャンプーしてもらった、飼い犬のジョン。
その姿は、シャンプー前とは似ても似つかない姿になっていた。
シャンプー前は、シュッとしていた。
だが今は、ふとっちょのおぼっちゃまみたいになっている。
体は太っちょなのに、目はきゅるるんとしているところが愛らしい。
が、同時にとてつもなく面白い。
見た目だけでも面白いのに、
ジョンの虚無感溢れる表情が面白さを倍増させていた。
ひとしきり笑った後、ジョンを受け取り、かごへいれる。

「ありがとうございました〜!」
店員さんに見送られ、ペットショップを後にした。

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家に帰ると、ジョンをかごから出してあげた。
とことこと歩く太っちょのおぼっちゃまスタイルのジョン。
相変わらず面白い。
ずっと見ていられる。
「まことー?もうすぐ、ジョンのごはんの時間だから用意してあげて〜」
「はーい」
まことはキッチンへ向かった。
ポットに水を注ぎ、スイッチを入れる。
しばらくすると、シューッと言いながらポットがお湯を沸かし始めた。
ジョンは1週間前にお迎えしたばかりの子犬だから、
ドッグフードをお湯でふやかしてからあげるようにしないと、
上手く飲み込めないんだとか。
ふと、足に何かが当たったような気がした。
下を見ると、ジョンがまことの足に鼻を擦り付けている。
「かっわいい〜!!」
まことはしゃがんで、ジョンをなでくり回した。
しばらく撫で回した後、もう既にお湯が沸いていることに気づく。
立ち上がって皿にドッグフードをついで、
そこにお湯を注ぐ。
タイマーを15分にセットし、スタートさせた。
お湯でドッグフードをふやかすのは、
生後半年ぐらいまでらしい。
きっとあっという間なんだろう。
ジョンの誕生日は3月だから、9月で生後半年だ。
犬の半年って、人間にしたら何歳なんだろう?
犬の1歳は人間の20歳らしいから、その半分かな。
そうか、たった半年でまことの年齢にぐっと近づき、1年も経てば追い抜かれるのだ。
ジョンが1歳になったとき、
はたしてまことはどんな自分になっているだろうかと考える。
自分を誇りに思えるようになっているだろうか。
今よりも良い自分になれているだろうか。
なれていたらいいけど、きっとなれていないだろう。
だって今まで生きてきた中で、成長したことは身長と体重くらいで、内面的な成長はないから。
これまでだってないんだから、これからもないだろう。
生まれたときから今までの間で、
内面的に成長する感覚がわからないままだから、
これから先も成長したくてもできない気がする。
ごちゃごちゃ考えていると余計にごちゃごちゃしてくる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ピピピピピピピッ」
タイマーがなった。
まことは皿をリビングまで運び、ジョンの目の前に置いた。
バグバグと食いつくジョンの様子からは、元気いっぱいで健康であることがよくわかる。
これから先、1年後も2年後も10年後も20年後もずっとそうであってほしい、死ぬまで一生一緒にいたいと思った。
だが、そうはいかないことはわかっている。
ずっと一緒にいられないからこそ、そのぶん100年分の楽しさをぎゅっと詰め込んだ15年間にしてあげたい、そのためにたくさん楽しい思い出を共に過ごしたいと強く思ったのであった。

6/24/2024, 2:35:27 PM

1年後何をしてるかなんて何もわからない。
去年の私は彼氏と別れてもう人生終わりだと思っていた。
今の仕事だって続けているとは思っていなかったし、
こんなに1人で生きれてるなんて想像もしていなかった。
1年後の私こそは自分1人の自由ではなく、
誰かと幸せを分かち合っていてほしい。
誰かとお互いに干渉しあいながら、
人生を共にできる相手が見つかっていればいいな。

6/24/2024, 2:35:23 PM

1年後
来年の春になったら…二人で、また、桜を見ようね…そう約束してから、3か月経って、今日は、紫陽花見に来たね…
忙しいあなたと、なかなか逢えないけれど、逢うのは、一緒に花を見ることが多い気がする…映画や遊園地も楽しいけれど、ゆっくりお散歩するのも、いいと思う…手を繋ぐのもドキドキするし、誰も居ない場所で、ハグしたりキスしたりするのも、二人だけの秘密が嬉しい…約束の来年の桜をみる迄に、もっとあなた色に染まりたい…

6/24/2024, 2:30:07 PM

No.39『1年後』

1年後の私へ。
きっとあなたは勉強しているでしょう。
今の私のように。
でもきっとやる気の起きない今の私よりはやる気を持って勉強をしていると願っています。
将来に向かってお互い頑張りましょう。
それでは、健闘を祈ります。

6/24/2024, 2:25:44 PM

一年後の自分へという手紙を書かされたけど、何を書けばいいのか分からなかった。
…一年後がある保証なんて何処にもないのだから。

6/24/2024, 2:18:09 PM

1年後
受験に進路
不安だけ
でも、生きてるなら
いいかもね

赤い空
夕日と下校
帰り道
この景色は
見れるだろうか

夕日が綺麗な場所が1年後も残ってますように。

6/24/2024, 2:17:41 PM

1年後

教室に入るなり僕のことを呼ぶ声
今年も同じクラスだねって笑う君
僕にはその姿が眩しくて
かけがえないものだった

ちょっとだけ僕より頭の良い君
できれば君と同じ大学に行きたい
そう思って毎日勉強してるんだ

1年後、僕たちはどんな2人になっているかな
無事に卒業して同じ大学に行けたら
君にこの思い、告白してもいいかな

6/24/2024, 2:16:21 PM

担任のめぐみ先生はとても器用な人だから
教室の掲示物をたくさん作ってくれる。
朝、教室に入って[6月のお誕生日]を確認する。


よし。今日で間違いない。


4年生の初めに転入してきた
ショーンくんは今日が誕生日。
5時間目の生活科の時間では
6月生まれのみんなの
お誕生日会をすることになっている。

だけど私はショーンくんに
お誕生日プレゼントをあげたい。

今月のおこずかいは使っちゃったから
お手紙しか書けなかったけど
外国ではメッセージカードを
プレゼントすることが普通って
[マツコの知らない世界]で
言っていたから頑張って作ってみた。


あとは、渡すだけ。


図工の時間に
マーブリングをした。
水に一滴、一滴
色インクを垂らして画用紙で掬い取る。
私はピンクと紫とシルバーを使った。
ショーンくんはとても綺麗な色だね!と
褒めてくれた。
この画用紙でメッセージカードを
作ってあげられたらよかったな。

給食のデザートに
冷凍のパイナップルが出た。
舌がピリピリするから嫌いだと
ショーンくんは言っていた。
私もそう。
味は好きだけど
舌がピリピリする。
一緒だ、うれしい。

午後掃除はいつもよりみんなが
協力し合って早く終わらせた。

黒板に薄紙で作った花飾りと
お誕生日おめでとう!の文字を書く。
飯田くんとショーンくんと
ゆかちゃんが今日の主役。

みんなー!主役さんたち入場するよー!

めぐみ先生の元気な声に
教室のみんなは「はーい!」と
もっと元気に返事をする。

廊下にいる主役さんたちは
めぐみ先生の作った
王子様とお姫様の冠をつけて
大きな拍手の中、少し恥ずかしそうに
でも、嬉そうに教室に入ってくる。

教壇の上に飯田くんが上がった。
続いてショーンくんも。
そして、ゆかちゃんが教壇に上がろうとした時
「ゆかちゃん!おめでとおお!!」
という大きな声がした。
その声の方向へよそ見をしたゆかちゃんが
教壇を踏み外して転びそうになった。

すかさず手を伸ばしたショーンくんが
めぐみ先生の作った王冠のせいで
本当の王子様みたいに見えた。

女の子たちはきゃーっ叫び、
男の子たちはおおおー!といった。
飯田くんは何が起きたかわからなかったみたいで
決めポーズをしていた。
ざわつきを残しながらも
男の子たちはみんなイイダ!イイダ!と
いつもみたいに騒ぎ始めた。

私はちくりと胸が痛かった。
ショーンくんと同じ6月生まれになりたかった。
一緒に冠を被りたかった。

楽しい気持ちになりきれないまま
お誕生日会は進む。
歌を歌って
ハンカチ落としをして
クイズ大会をして
そのまま帰りの会をして
ランドセルを背負った。

昇降口で靴に履き替えて
学校を出れば
今日が終わってしまう。
せめてショーンくんにおめでとうと
言いたかった。

とぼとぼと正門に向かって
立ち止まり、また歩き出し
振り返り、歩き出し。
とぼとぼ、とぼとぼ。


どうしたの?
だるまさんころんだ?


ちっちがうよ!


ふふ、変なの。


突然ショーンくんが現れて
あまりにびっくりしてしまった。


日本のお誕生日はもっと
静かなんだと思ってた。


そうなんだ。
楽しかった?


もちろん!
とっても素敵だった。


そっか、よかった。


うん、今度はひまちゃんの番だね!


え?


ひまちゃん、7月生まれでしょ?


そう、そうだよ!


お母さんが、ひまわりのレターセットを買ってきたんだ。
それを見た時に、ひまちゃんのお誕生日はメッセージを書こうと思ったんだ!


楽しみにしててね!と
ショーンくんはかけだしてしまった。
渡せなかったメッセージカードと
私は取り残されてしまった。
さっきまでの暗い気持ちは
ショーンくんが晴らしてくれた。


そうだ!
ショーンくんが綺麗な色と言ってくれた
あの画用紙でまたメッセージを書こう。
ちゃんとおめでとうと、ありがとうを
伝えなきゃ。
今度こそ。

6/24/2024, 2:14:52 PM

作品No.85【2024/06/24 テーマ:1年後】


一年後

どの立ち位置に自分は
立っているのだろうか

そもそも
今の職場に居続けているのだろうか

考えたく ないなぁ

6/24/2024, 2:14:29 PM

そっか、1年後にはお題がループするのか。
それはちょっとモチベが下がるかも。
もう半年書き続けてきたけど、少し義務的になってしまっている気がする。
付き合い方を見直そう。無理はやめとこう。
書くことは好きだけど、書かされるのは好きじゃないから。

…とゆー独り言。

6/24/2024, 2:14:06 PM

いつ見ても
分からないのは苦しくて
明日も分からず
だから楽しみ

6/24/2024, 2:13:38 PM

わたしは笑っている
今が一番幸せだなと笑っている
大好きな人と笑っている
涙が出るほど笑っている
楽しみだな

6/24/2024, 2:11:56 PM

社会人ともなると日々の消化に明け暮れて、物理的に離れていた学生の時の方が繋がっていたように思えて仕方がない。
忙しいのはお互い様。
便りがないのが良い便りなんて、そんなことを言えるほどまだ大人ですらない。
既読すらもすぐには付かない日も付けられない日もあって、早めに社会に呑まれていったあの人はいかに時間を作ってくれていたのかを改めて知る。
なんの取り留めもない部活での1コマ。
お昼に食べたメニューやカフェの写真。
今となってはなんであんなにも躍起になって送ったか分からないスタンプの応酬。

《起きてる?》
《電話していい?》
《今度の金曜日の夜、行くから》

《会いたい》

ともに過ごした日々を指ひとつでこんなにもすぐに振り返られるのに。
この細い細い繋がりですら、すぐに消えてしまう。
未来どころか『1年後』だって想像出来ないくらいに臆病になってしまった。
寂しいよー、と泣く猫のスタンプはあの人が送ってきたもの。
そうだ、僕も。

「……さびしい」

口してしまって、後悔。
恥も外聞もなく、ただ。
会いたいと素直に言えたなら。
そして、同じく想ってくれたなら。
ただ、それだけで。
きっと1年後も。

6/24/2024, 2:10:08 PM

一年後よりもう少し思えるように。
1年後、小さな変化を日常に。
続く限りの日常を大事に人生へ変換していきたい。

6/24/2024, 2:09:49 PM

1年後

1年後戦後80年を迎えます。

彼女は彼と別れた海に立ち「喜びも悲しみも、もうお腹いっぱいです、そろそろ会いに行きます」と片靨を凹ませ悪戯ぽく微笑んだ、それは悪戯と言えばあまりに酷い仕打ちのような試練の日々を振り返り、それでも彼女は彼と出会えた奇跡をこの海辺の時間を彼女の人生最大の喜びとして、最後の場所に選んだのであった。

80年前20歳を迎えたばかりの彼女は未亡人となった。結婚生活は僅か明日には出征するという彼に想いをぶつけ彼女は押しかけ女房のようにその当時の娘さんでは想像もつかない逆プロポーズをして嫁入りした。彼と彼女は幼馴染で遠縁にあたった、そんな気安さから3歳歳下の彼女は彼を兄のように慕っていた。

綺麗な絵を描く物憂げな優しい青年に成長した彼はとてもとても戦場で人を殺せるような青年ではないと彼の母も彼女も知っていた。けれど時代はようしゃなく彼をさらいにやって来た。

浜を見下ろす高台で何時ものように絵を描く彼の元に近所の親父がやって来て、直ぐに家に帰れと告げた。敷居を跨ぐと姉さん被りに割烹着姿の母が彼に召集令状を手渡した「おめでとうかございます」と言う母の声が震えていた。

まだ十代の小娘であった彼女は、彼の後を走ってついて来てその知らせを聞いたのである。その日から彼女の眠れない日々は続き、ついに彼女は彼の気持ちを確かめるより先に、自分の気持ちを両親に熱心に告げ、彼の元に来たのであった。

結婚生活二人が夫婦として過ごした日々は極僅か、変わりに戦地から日を置かずして便りが届いた。そんな僅かな逢瀬の結婚生活の中で彼女は身籠り、彼は外地へと旅立った。

「必ず…勝つ」よりも互いに告げたかった想いは胸の奥に仕舞われたが、認められた文字の行間からは互いの気持ちが手にとるように伝わった。

最後の手紙にも「何もしてやれずにすまない、行って来る」と日常の他愛もない言葉の最後に〆られていた。

80年前のあの日、突っ伏して彼女は戦争が終わったことを聞いた。背中には彼との子供がスヤスヤと寝息をたてていた。彼女は突っ伏して彼から届いた何通もの手紙を抱いて泣きくれた。

そして、彼からの手紙を握りしめ彼に誓った

「あなた、私は負けませんこの子にひもじい思いをさせません、その為に私はあなたを裏切ります、けれど生きぬいてみせます」

彼女はそう誓い、売れるものは全て売るそんな女になりました。進駐軍のオンリーもヤクザ者の囲われも、そうして流れ流れついてあの人生で最高に幸せだった頃に住んでいた街を偲ばせる海辺の街で小さなスナックをしていました。

子供も大人になり手元を離れても、彼女は誰を求めることもなく、一人暮らし店で何処で覚えたのかジャズのスタンダードを弾き語り漁師相手に酒を飲むのでした。

夜はしたたかに酔い、朝日を避けるように家路につき、また夕暮れ時に浜辺を歩いて店に来る。

そんな静かな生活をようやく彼女は手に入れて
自由に蝶が舞うように生き、今この家に辿り着きました。

彼女は日常のほとんどのことが出来なくなり、新しい人の名前は覚えられず古い記憶も薄ぼんやりとするのでした。それでもはっきりと覚えているのは彼と歩いた砂浜の感触とあの日彼との子供を背に背負ったその重みと彼と交わした手紙の言葉と彼に誓った約束でした。

彼女は今彼からの手紙を胸に微笑みながら彼を待っています。

1年後80年目の夏、彼女は100歳を迎えます。

永遠の愛を君に。

2024年6月24日

心幸


繊細な花 パート2

昨夜のお題があまりに気持ち悪かったので2つ目を書く。

花は自分で自分を美しいだとか豪華だとか華麗だとか優美だとか、「繊細だ」とか「優しくありたい」とか「清らかだ」とか「真っ直ぐ」だとか
「癒してあげよう」とか「寄り添ってあげよう」だとか言わないし自分を称さない。

懸命に置かれた場所に咲くただ花は花として咲く黙ってだからこそ人の心に寄り添い癒やし優美で繊細な美しさの中に凛として真っ直ぐで清らかな優しさを、私たち人間は感じるのであり
花のようにありたければ、自ら水を与えて下さいだとか、私は優美で可憐で繊細な花です。懸命に咲く清らかで真っ直ぐな優しくありたい花です、癒やしてあげましょう、寄り添ってあげようなんて言わないのよ(笑)
だから繊細なんでしょ。

言ったとたんに、金色に煌めく馬車はカボチャになると知っているのよ、懸命に咲く賢明な花たちは。

2024年6月27日

心幸

6/24/2024, 2:03:04 PM

《1年後》
大好きなあなたに闇に魅入られた者だと疑われたあの時、私は自分が死ぬ可能性もあると覚悟した。
私自身、自分が何者であるか断定出来ない。
その上、この身体の特徴。以前、闇の力に魅せられた人物にあまりにも似た髪と瞳の色。

かの人物が起こした騒動の為に、この世界は一度滅びかけている。
せっかく救ったこの世界を、あなたが見捨てるはずがない。

いえ、見捨ててほしくない。
懐に入れた人には甘くなるけれど、あなたには曲がらぬ正義への信念がある。
それを決して曲げてほしくない。
愛しい大事なあなたの一番大切な部分を守りたいから。

だから、私は満月に誓った。
私が闇の者ならば、あなたに裁かれたい。
その時は、迷う事なくその引き金を引いてほしい。
私の全ては、あなたの物。全てをあなたに委ねます。


そんな誓いを立てた、その1年後。
私は、またあの時と同じように頂へと向かう満月を見ている。

全ては、あの月のように綺麗に丸く収まった。
私の存在は、疑念を受けたものではなかった。
祝福。遥か古の昔よりの想いを紡ぎ、私は今ここに立っている。

ここへ辿り着き、あなたと出会い、あなたを救い、古の想いを受け取った。
そんな気の遠くなるような出来事が凝縮された、それでも尊いこの1年。

あなたはずっと、私を一人の人として扱ってくれた。
私の立場を考えればぞんざいに扱われてもおかしくないのに、ひたすらあなたは優しかった。
やっぱり、あなたは私の知っていたとおりの人だった。
義理堅く、正義に対する折れない信念を持ち、誰よりも優しく暖かい。
あの時、相棒の中から見ていた印象そのままの人だった。

ありがとう。本当の彼に会わせてくれて。

見上げた月に感謝を送れば、背後からかさりと足音が。
振り向けば、そこにはこちらを見ているあなたがいた。
月の光に照らされて、そこだけきらきら眩しく見える。

思わず笑顔で駆け寄れば、あなたは満面の笑みで優しく私の手を取ってくれた。

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