『1年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今、ここからどの道をどう歩く?
どうにでもなる
どうする事も出来る
あなた次第
#1年後
1年後は何をしてるかな?
きっと、あなたの隣で笑ってるよ
1年後
なにかを無くして
なにかを手に入れて
わたしはまだ
ちゃんと立っているかのな
歳を重ねたほどに
1年なんて
あっという間に感じるけれど
なんの確証もない
だけど信じるでしょ
だからやれることをする
そうやって今日も生きる
そこは、どこでょうか。
今は、真っ白な世界。
そこは、どんな色の世界でしょうか。
せっかくだから、今から、
きれいに色づいた世界を望んでみましょうか。
#1年後 -1-
1年後
夫と離婚してから1年が経った。
仕事もどうにか見つけて、今は平穏な日々を送っている。
彼女が別れたのは、彼が相手を思いやれないことが原因だった。
家事を手伝うこともなく、彼女が残業で遅くなっても労りの言葉一つない。
極めつけは彼女が体調を崩して寝込んでいても、俺の飯はどうするのか?という呆れた質問をしてきた。
ユニークで一緒にいて楽しい人だった。
いつから彼は変わってしまったのか。
それとも初めから彼はそういう人で、彼女が見抜けなかっただけなのか。
そう言えば、離婚する少し前から彼がやけに協力的になっていた。
今まで気にしなかった家事に参加し、仕事から帰るとお疲れさまと声をかけられた。
しかし使ったシンクをそのままにしたり、ごみの分別が出来ていなかったりしていたので細かい修正は彼女がしていた。
むしろ余計に疲れてしまった。
けれど、少しだけ。
彼をただ愛していられた頃に戻れた気もした。
大人になってしばらく経ってしまったから、純粋な感情だけでは共に生きていくことは出来ないと知ってしまっただけだ。
せめてもう1年、彼が早く気付いてくれれば。
もしかしたら、違う人生があったのかもしれない。
そんな空想を彼女は一人笑い捨てた。
1年後
想像するのに遠すぎず、近すぎず。一年という期間があれば、それなりに目標も立てやすい。
半年後ではあっという間過ぎるし、三年後では色々変わりすぎているだろう。
だから一年後がちょうどいいんだよ、と誰かが言っていた。
けれど、一年は案外あっという間だし、当初掲げていた目標は達成していないことが多いし、一年前と何が変わったのか自分のことですらよくわからないんだ。
たった一年、されど一年。
これから先、一年をどうやって過ごしていくのだろう。
1年後なんてどうせ、
無駄に歳をとったと苦笑いをするだけで、
特に何をするでもなく終わると思う。
今僕は自殺未遂で病院にいる。
自殺しようとして、家族が出かけた隙に
家に火をつけた。
その時僕を家から出してくれた人がいた。
その人は消防士ではなく、
近所に住むお兄ちゃんだった。
僕より酷い火傷を負ってしまっていた。
僕は分からなかった。
何故、自分が傷ついてまで、
死のうとしていた僕を助けようとしたのか。
僕からしたら死のうと思ってたのに、
邪魔しやがってとしか思わなかった。
その事はその日からちょうど一年後に
知ることになった。
あれから僕は近所のお兄ちゃんの行動が
分からなくて、モヤモヤして、
死ぬに死ねなくて、今日も生きている。
1年経った今でもよく分からない。
ふとあの時のことを思い出しながら
歩いていたら、なにか声がした。
僕はなにか聞こえるけど、まぁいいや
くらいにしか思わなかった。
その時クラクションが聞こえたと同時に
すごい衝撃を受けた。
でも、何故かあまり痛くない。
どうやら僕は信号が赤になっていることに
気づかず、車の前に飛び出していたようだ。
聞こえた声は教えてくれていたのだろう。
痛くなかったのは誰かが僕を助けてくれていたから。
その誰かの顔を見た時、ビックリした。
顔には大きな火傷の痕。
1年前僕の自殺を邪魔をした
近所のお兄ちゃんだった。
そのお兄ちゃんにお礼を言って
立ち去ろうとした時、名前を呼ばれた。
そのお兄ちゃんは僕のことを覚えていたのだ。
何故か流れで連絡を交換し、
数日後会うことになった。
待ち合わせ場所につき、お店に入り席に着くと
お兄ちゃんは唐突に
『俺はお前を助けたこと後悔していない。』
と言った。
僕は驚きと怒りが入り交じり、
声が出なかった。
お兄ちゃんは続けた。
『家の前の道ですれ違う度顔色が
どんどん悪くなる君を見て、
目が離せなくなった。
家族は気づいて無さそうだし、
俺が何とかしてやらなきゃって思った。
声をかけに行こうとした時、
お前の家から黒い煙が見えた。
その時は体が勝手に動いて…、
俺はお前に死んで欲しくなかった。』と。
俺は更に怒りが募る。
正直そんなのはお前が勝手にやったことで、
僕を救ってるつもりかもしれないが
それはありがた迷惑というやつだ。
僕は怒りを沈めながら話を聞いた。
そんな僕の顔を見てお兄ちゃんはこう言った。
『俺は1度お前に助けられたことがある』と。
僕はなんのことを
言ってるのか分からなかった。
助けた覚えなどないからだ。
お兄ちゃんは続けた。
『昔色んなことが上手くいかなくて、
公園のブランコに座って
どうやって死のうか考えてた時、
ある男の子が心配そうに声をかけてくれた。
俺は顔を上げてその子を見たら
ボロボロの制服をきて、
顔は傷まみれだった。
この子は自分が今すごく辛いのに
俺のことを心配してくれている。
そう思ったらその子がキラキラして見えた。
その日から俺はその子のようになりたいと
辛い思いしてるのは俺だけじゃないと
前を向けるようになった。
その子がお前だった。
だから、死のうとしているお前を見て
苦しかった。助けたいと思った。』と。
僕は驚きを隠せなかった。
僕にとっては、忘れてしまうような
些細なことでこの人は救われたんだ…。
そう思ったら、何だか心がすぅっとした。
僕は多分誰かの役に立ったり、
必要とされたかったんだと気づいた。
その日から僕は夢ができて、
前を向けるようになった。
今はあの会社も辞めて、
夢に向かって勉強中。
あの時のお兄ちゃんに感謝しながら
今日も僕は生きていく。
【1年後】
#60
時の流れは驚くほど早い。
幸せに気づく暇もないまま、今日が過ぎていく。
嬉しさが溢れて眠れなかったあの日も、枕を濡らして迎えたあの夜も、どれもどれも大切なあの日。
どんなに嫌なことがあったって、すべて時間が解決してくれる。
歩くっていう字は、少し止まるって書くらしいから、
今日は少し止まってみる。
歩き方を忘れるほど止まってたっていい。
1年後、2年後3年後にまた歩き方を教えに来るから、それまではゆっくり休んでね。
「1年後」
-こんにちは1年前の僕
家のリビングでアニメを見てくつろいでいる時に、目の前に現れたそいつは、唐突に話しかけてきた。
何を言っているのか分からないと思うけど、僕にも何が起こったか分からない、でも、文字通りその場にそいつは突然現れた。
-時間がないから率直言うぞ。
-世界のために死んで欲しい。
-分からないと思うが今はこれしか言えない。
そう言って僕の声をして、僕の見た目をしたそいつはその場から文字通り消えた。
どれくらい時間がたったか分からないが夜になっていた。
僕自身に言われた言葉が頭に中で何回もこだまする。
訳が分からないまま1年が過ぎた…。
世界では治療不可能なウイルスが蔓延して人類が滅亡しかけているらしい。
ウイルスの発生源は僕で、未来の僕から感染されたらしい。
漫画か映画みたいだけどタイムマシンが出来上がり、
1年前の過去に3秒だけ行けるようになったみたいだ。
1年前に受け取った言葉を思い出しながらタイムマシンを発動させた。
-こんにちは1年前の僕
僕のせいで彼女が死ぬのは僕が死ぬよりも耐えられなかった…頼んだよ僕
今ふと「約一年後どんな人になっているか」と聞かれたら特に変わらないんじゃないかと思った。理由も何も無いけれど、本当になんとなく、変わらずこのまま歳を重ねるだけだと思ったの。
それでいいのかな……。最近テレビや広告なんかで『新しい自分に』『チャレンジしてみよう』なんていう自分を変えるようなキャッチコピーが沢山並んでる。変わった方がいいのかな、変わるって何すればいいのかな。
わからない。
……今日を生きるのが精一杯で、一年先のことなんてフィクションみたいだ。
一年後
後とは思わない
前だとは思う
毎日が積み重ね
毎日更新されていく
スパンで見たら大切かもしれない
全体的に見てどうゆう時期か
けど
常に毎日が進んでいく
予定通りにはいかない
何処かまではいけるから
そこから考えて
そこから全体的に見てどうかってだけ
考えるのは後かもしれない
いきなりとんでもない前には進めない
気がついたらいる
その場所が
進んできた毎日ではある
考えもしない場所にいても
その場所から考えてみるしかない
いきなり行ける場所があるとしたら
あらかた準備が整っている
そんな状態だと思う
いつでも気がつくのは後で
その前に揃ってたりする
一所懸命になりすぎず
明確に見ようともせず
ぼんやりと思い浮かぶままに
ただ好きなものを見てみたらいいよ
その時どう思おうが経過である
その先が必ずあなたの前に現れると思う
笑顔は人を
幸せにするって
ほんとだね
きみの笑顔で
どれだけの人が
幸せな気持ちで
笑ったんだろう
息詰まる
日頃の疲れを
一瞬で幸せに
満ち溢れた空間へと
導いてくれる
きみの一年後
きみの未来が
楽しみで
願わずにはいられない
きみが健康で
穏やかな日々で
ありますように
.....と
青写真
想像と現実の差に驚き、
後悔と諦めに暮れる
なんてことにはならない
今はまだ、組み立てるための絵を描く
そんな時のことは
いつまでも覚えてはいられない
※一年後
今日産まれた赤ちゃんは
1年後には歩いているかもしれない。
大人になると1年は短く感じるし
子供の頃のように大きな変化は感じないけれど
きっと1年後のわたしは
今日より素敵になっている。
「一年後何したい?」
無機質な白い部屋のベッドの上でそう聞かれた。
「私に一年後なんて来ないよ。」
なぜそんな分かりきったことを聞くのか分からなかった。
私に一年後が来ないことを告げたのは先生じゃないか。
私は、生まれてからずっと病気と戦っていつ死ぬかもわからない恐怖に怯えてそんな生活から抜け出したかった。
そんなとき、私の体はもう一年ももたないことを知った。
私はやっと解放された。
そう思ったのに、どうして先生がそんなこと言うの。私が考えを巡らせていると先生が口を開いた。
「今流行りの終活やってみたらどうかなって。はい、これ!」
私の好きな色の大人っぽいノート。
最初は無理なお願い書いて先生を困らせよう始めた。病院からは出れなかったけど食べたいもの、欲しいもの何でも書いた。交換日記もした。先生は忙しいはずなのにいつも時間を作ってくれた。
そんな生活をしてたら半年が過ぎようとしていた。
私の心には「死にたくない。もっと色んなことしたい」ずっと押し込めていた気持ちがあふれでてきていた。
「生きたい」そんな気持ちは初めて発作を起こした日に捨てた。それなのに、、、。私は終活を止めた。これ以上は駄目だ。死ぬことが怖くなってしまう。
余命を告げられたのは桜が咲く春。もう蕾がなっている。
もうすぐ一年だ。せめて桜が咲くのを見たかったな。もう私は駄目だよ。そのまま私は眠るように同じ病気で死んだお母さんのところへ行った。
「先生は私が死んだ後終活のノートを見ただろうか」
そこに先生の最初の質問の答えをかいたんだ。
もう私は確かめられないけどね。
「一年後先生と桜がみたい」
「1年間というのは、長いようで短い」
勝手に僕をおいていっちゃった君へ。
あの日、君が僕の目の前から消えた日、
泣いて泣いて泣きじゃくりました。
君ならそんな僕をみてこう言ってくれるんだろうな、と思った言葉を綴ります。
「もう泣かなくてもいいんだよ。」
あの日から1年が経ちました。時というのははやいもので、「もう1年か」と短く感じていました。
僕は君がいなくなった僕を心配してくれた友達と、おしゃべりをしました。
僕はそんな友達と一緒に映画に行きました。
僕は面白い話も泣ける話も、友達と話しました。
僕はこの1年、たくさん、笑えました。
君がいなくなったという深い傷が、だんだんと癒え、今では、ネガティブに考えるよりポジティブに考えるようになりました。
その方が君は安心すると思ったからです。
最後に、僕は君を大好きでした。愛していました。いや、こう言うのは変かもしれませんが、今でも愛しています。
たくさんの笑顔と愛をありがとう。
1年前、沢山泣いた僕より
_2023.6.24「1年後」
1年後、Mr.Childrenのライブに行った思い出があるといいな
1年後、世界でいちばん好きな人のアルバムを持っていたらいいな
1年後、目指す職位になって必死で働いてそれに見合うお給料を貰っていたらいいな
1年後もこのまま健康に時々笑って生きていられたらいい
僕は見てしまった
1年後の今日の日に君が死んでしまう未来を
脂汗が額に浮かびぜぇぜぇとした荒れた呼吸を落ち着かせながら今見たことを思い返した
僕は確かに見たのだ
横断歩道の中に立つ君と伸ばされた手を
君の目は確かに僕を捉えていた
その手は僕に届かないまま宙に取り残されていた
今までこんな夢を見ることなんて一度だってなかった
僕に未来を見ることができるなんて特別な力などなかった筈だ
これは僕の妄想なのだろうか
それでもあんなリアルな感覚がただの夢であるとは考えられない
頭の中にこびりついて離れないひどくおぞましい光景
視界は赤に染まる
バラバラになっていく君の身体
仮にもしこれが本当にこれから起きることだったとして
僕には一体何ができるんだろう
これから君と会ってどんな顔をすればいいんだろう
身体をうまく動かせないままでいると
ふと君の泣き笑顔が頭に浮かんだ
僕には耐えられないのだろう
君が僕の前からいなくなることに
君のいない世界を生きることに
君がいなければ僕に明日はない
僕は白い壁で囲まれたこの殺風景な空間に独り
1年後をテーマにして何かと書こうとした。
だけど何も思いつかない。自分が薄っぺらい人間だということに気がついた。未来になにも関心が持てない。今はただ悲しい。分かっていることは、いつも誰かになりきっていること、そして結局は全て死で終わること。