『1年前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年前の今頃に
心配していたこと
半分は乗り越えてるな。
楽しんでいたこと
いぬうえくん達の本に出会ったのも
炒めたトマトと麺つゆの相性の良さに気付いたのもそう。
ちゃんと今も好きだ。
一年後の今頃に
今心配していること
少しは乗りきれているかな。
今、いや今日に嬉しかったこと、面白かったこと。
少しでもたくさん覚えていたいな。
___________
夜22時前にも関わらず宅配業者さんが配達しにきてくださって申し訳なくもありがたかったこと。
朝顔の花芽がついていたこと。
伊右衛門のレモネードが美味しかったこと。
寝坊できたこと。
少しの寝苦しさに目が覚めた。
梅雨時期になってもまだ明るくない空をカーテンの隙間から見て、寝直そうと身動ぐ。
左に重さ。
思い出す、腕の痺れ。
規則正しく揺れる。
柔らかな髪。
出会った頃は、『1年前』はまさかこんな日が来るなんて思いもしなかった。
固く閉じられた瞼がこちらを見なくて良かった。
きっとだらしないくらいに緩みきっていて。
あぁ、でも早く。
仕方ないですねって照れ隠しに笑った顔にキスもしたい。
起きないで。
早く起きて。
矛盾した想いもきっと。
おまえから教えてもらったから。
去年の今頃は…なんていう昔を振り返るフォトアプリの通知。
まだ、気持ちの整理も付けられないままの自分は
一周り先の同じ季節で空を仰いでいる。
今更どうにもならないし
今更どうしようもできないし
後ろ向きに伸びた影ばかり見てもいられない。
分かってるんだけどさ。
「1年前」
1年を無駄にしたくないとか
暇だから勉強したいとか
俺にはよく分からない
なんのために頑張っているのか
頑張った先に何があるのか
そもそも何になりたくて努力しているのか
努力していると言うやつに聞くと
答えられない
それは極小数なのかもしれない
俺は自信を持って言える
そんなヤツらよりもコツコツと夢に向かっている
俺の方が1年を無駄にしていない
断固としてそう思う
否定したいならすればいい
否定されたことを否定する気は無い
言いたいなら言えばいい
ほっとくだけ
「一年前にタイムスリップしたら何したい?」
「俺やだよ。もう一回受験しなきゃじゃん」
「あー、まぁ確かにそれは可哀想か」
「そういう姉ちゃんも就活しなきゃじゃねーの?」
「あー、うん、そうだね。うん、よし。この話題はなかったことにしよう」
『1年前』
「変わっていく世界」
「あー、そっか……出会って一年か」
一年前の今日、彼と出会ったことがわかる投稿を眺める。
SNSでマイページの「思い出」をタップすると、「過去のこの日」の投稿が表示されるのだ。
今の私は、一年一日前の私には想像も出来ないだろう。
「君と出会って世界が変わった」
彼はそう言うけれど、ふたりが出会って一番変わったのは私のほうだ。
そして、次の一年後には、もっと私の世界は変わっていく。
──── 一年前
一年前
お風呂から上がるなり、いきなりリビングに
あるスマホの着信音が鳴ってあたふたした。
手に取ると、先月別れた彼氏からの着信。
……え、なに?
少し訝しみながらも受信をスワイプする。
「あ、リコ?ごめん、電話しちゃって」
「あ、うん」
声を聞かなくなってからまだたったひと月し
か経ってないのに、なんだかすごい久しぶり
な感じ。
っていうより、まるで他人。この人こんな声
してたっけ?
あたし、忘れちゃったのかな。元彼の声…。
「久しぶり。元気?」
「うん。ってゆーかなに?どした?」
「いや、あのさ…」
彼は少し口ごもってから
「俺、引っ越しすることになったんだ」
「そう。遠くに行くの?」
バスタオルで髪を乾かしながらスピーカーを
オンにする。大した話じゃなさそうだ。
もともと彼はいつも他愛のないことで電話を
してきてた。
この人がどこで暮らそうがあたしには関係な
いし。
「それでね、部屋を片付けてたら…、」
「なに?」
「出てきたんだ」
「だからなにが?」
「クッキーが」
「クッキー?」
なに言ってんだろ、この人。
「クッキーって、あの食べるクッキー?」
「うん」
「それが出てきたら、なにかヤバいの?」
「すごくヤバい」
声がくぐもっているのと、言ってる意味が解
らなさすぎてドライヤーもかけられない。
「なんでよ?食べちゃえばいいじゃん」
「食べていいのかな?」
「食べればー?」
「リコが焼いてくれたクッキーなんだ」
「え……?」
「ちょうど一年前くらいに」
そういえば、よくお菓子作ったな。
彼氏の家で。
「食べていい?」
「いやいやいや、一年前のでしょ?」
「むしろ食べたい。食べさせて」
「ちょっと、なに言ってんのよ」
「その許しをもらうために電話したんだ」
「許しって」
「このクッキーを食べる資格が果たして今の
俺にあるのか、それを作った本人に…」
「いやいや、ダメ!絶対ダメです!」
「やっぱダメかーーーーー」
彼の落胆した叫びがスマホ越しに響いた。
「だって一年前のでしょ?」
「食べられるでしょ。その気になれば」
「その気ってなによ。ってゆうか、カビとか
生えてるかもでしょ」
「見た感じだいじょぶそうだけど…。写真送
ろっか?」
「結構です!」
諦めきれない彼はそれでもしつこく食い下が
る。
「お願い!食べさせて!これを食べなきゃ俺
、大人になりきれないような気がする」
「腐ったクッキー食べる大人はいません!」
「腐ってないよ。だから…お願い」
いつもそうだ。
彼は何かしらに付け、事ある度にこの「お願
い」を使ってきた。
ふたつ年下の彼は、いわゆる草食系男子を絵
に描いて額縁に飾ったかのような子だった。
甘え上手で、純粋に笑って、愚直に物事に熱
中して、転けると子供のように泣いて。
手を差しのべずにはいられない人。
そんな彼だから、別れ話を打ち明けられたと
き、あたしは自分でも驚くくらい混乱した。
「なにかあった?」
必死に平静を装い絞り出したあたしの問いに
、彼はひと言だけ「疲れたんだ」と返した。
それから、三日泣いて、三日で彼を忘れた。
「食べたら死んじゃうかもよ」
「リコのクッキー食べて死ねるならそれでい
い。一年前の思い出と一緒なら…」
「なに言ってるの。死んじゃったらもう二度
と食べることもできないでしょ!」
彼の返事がない。
耳を澄ますと…「バリッ、ボリボリボリ…」
「食べちゃったの!?」
「んっ、うん…もぐもぐ」
「もう!馬鹿っ!知らないからねっ!」
「んぐ…、固い…。でも、めちゃうまい」
「勝手にしなさい!もう!」
何がしたくて電話してきたんだか。
そしてあたしは誰と喋ってたんだろ。
通話を切ってからしばらく呆然としていた。
先月のことはよく憶えていないけど、なぜか
一年前のキラキラした記憶は鮮明に浮かび上
がってくる。
彼の大好きなクッキー。
思わず焼きすぎちゃった。
今度焼くときは、食べきれる量にしなきゃな
。
#004
過ぎてさえみればあっという間で、振り返るとそんなに前の事だったかと驚く。
一日一日を覚えている訳ではないし、思い出と呼ぶものも限られてはいるけれど、懐かしいと尊ぶ事が出来ればそれは紛れもなく宝物だろう。
戻ってこない時間だから、二度と同じ事は起こらないから、私は思い出にこんなにも焦がれている。
手を伸ばせど届く事はない、寂しい感情も その時の記憶も、たまらなく愛おしくて。たまに泣きたくなるけどそれでもいいや と思う。
一年前よりもずっと大人になったつもりでいたけど、全然私は子供のままで恥ずかしい。
後悔や間違いを犯さないようにと努めようとして、私はそれができると思っていた。
けれど、どんなに頑張ったって後悔は残るし、間違いだって犯す。それはずっと無くならないんだろうな。
だから私は後悔や間違いを減らすように頑張りたい。大きな後悔をしないようにしたい。
それなら無謀ではないかなと思っている。
一年前の可哀想でおバカな私は、それでも幸せを見つけられただろう。今の大バカな私も、日常の中にささやかな幸せを見つけたい。
【1年前】
大好きな人と離れたのが一年前
今年ようやく再会できた
けれど俺は
あの頃の純粋さを失くしていた
俺の変わりようにあの人は険しい目をした
離れ離れになったのは
あの人と俺どちらのせいでもない
事故みたいなものだった
それなのに傷付けあって
互いに苦しんだ
そんなつもりはなかったのに
偽りの気持ちばかりを吐いた
一年前
あの人は俺を助けてくれた
ただそれだけだったんだ
何がいけなかったのか
俺たちはどうして
こんな風になってしまったんだろう
再会は嬉しいけれど辛かった
俺はどんな顔をするのが正解だったのか
あの人が知るのは一年前の俺
今の俺を見て愕然としただろう
ごめんなさいを心で繰り返しながら
酷い言葉を投げつけた
一年前の俺のままでいられたら
あの人に悲しい思いなんてさせなかったのに
あなたのいる家に帰りたい
そんな内容の本を買いに行った
演繹
春風駘蕩
潤びる
悉皆
これらの言葉を辞書で引いた
読みたい本が
あとからあとから湧いてくる
みずみずしい
ひとときだった
1年前
娘の結婚が決まった。
と、ほぼ時を同じくして、娘のお腹に新しい命が宿った。
初めての妊娠、つわりの辛さに見ているこちらの方が泣きたくなった。
けれど、娘は既にママとして戦う覚悟を決め、仕事も休むことなく頑張り続けていた。
青ざめた顔で、それでも頑張っている娘は、誰よりも可愛らしく、そんな娘に対して、何もできない自分を歯痒く感じていた。
そして今、
愛らしい孫を抱いて娘が遊びにやって来る。
『ホント、子育てって、大変』
でも、その笑顔はとても眩しい。
我が家はみんなが、小さな天使に夢中になってる。
『妊娠中は大変だったけと、この子が生まれて来てくれてホントに良かった』
『可愛過ぎて、親バカ確定』
娘の言葉のひとつひとつが、ママになった喜びに満ちているようだ。
あのね、お母さんも心からそう思ってるんだよ。
ママになった娘に、愛おしさが増してきてます。
1年前
去年の今頃は胃痛に苦しんでた
だから今年は胃を大事にしようと思ってたんだ
胃薬が肌身離せなくなったし
胃痛が怖くてお酒を飲まないようにしてたら
大好きだったのに飲めなくなってしまったのは
少し寂しい。
あと光が目に染みて痛いから
去年からまともにサングラスしだしたら
めちゃくちゃ目が快適になったことに気づいた。
もっと早くからサングラスしてたらよかったなと思った。
あと目にしみない日焼け止め乳液も見つけれたから
それも欠かせれない。
目に染みるのは自分がおかしいのかと思ってたけど
どうやら成分らしい。
ただでさえスマホやパソコン、室内灯などで
皮膚や目によくない刺激ばかり与えられてるから
ガードするものが必要だよってことを
去年は改めて学んだ年だったかも(*^^*)
No.11
お題「1年前」
来週までかけないので、お題だけ取っておきます。
忙しすぎた
悩みすぎた
粗末にしすぎた
疲れすぎた
手術した
仕事をやめた
いまだ慰め方がわからない
体をほんの少し鍛えてみるか
胸をはるために
1年前の私は
今日の私と溶け合っている
過去は今の私の中に
永遠に生き続ける
一年前
一年前の今日、それまで見えていた景色が変わってしまった。
あなたと一緒にわたしの心もいなくなってしまったみたい。
今まで鮮やかに見えていたはずの街も空も、なんだか色褪せてるように見える。
何をしても満たされない日々を淡々と生きているだけ。
でも、しきりにあなたを思い出すの。
あなたが好きだったものを見たり、触れたりすると
あなたがニコッと笑うの。
なんてことないお菓子を見ただけで、思い出してしまうくらいには、あなたはわたしにとって近い存在で、離れ難かった人。
ときどき、もの凄く寂しくて、なかなか眠れない夜がある。
そんなとき、あなたが使っていた香水を、ベット全体に軽く振りかけるのよ。
そうすると,あなたに包まれているみたいで、落ち着いて眠れるの。
どうしていなくなっちゃったの。
いっそのこと、わたしもそっちに行こうかしら。
そんなことしたら、また顔を真っ赤にしてあなたは怒るだろうな。
自分を粗末に扱うなって、そう言うかな。
あなたに会うのは…もう少し後になりそうね。
ちゃんと待っててね。
【1年前】
1年後この場所で会おう
君はそう言って去った
今、ここに君はいない
解っていた、あれはその場しのぎの言葉
解っていた、けど、その言葉にすがった
戻れるなら、あの時の君を引き留めたかった
戻れるならば、あの時の自分を張り倒したい
ともに生きる道もあったはず
だが、変わっていく君を見ていられなかった
君を、見届ける勇気がなかった
しかし何もかも過ぎてしまったこと
戻れるはずもなく、この1年を生きてきてしまった
もうすぐ君の一周忌がやってくる
『1年前』
別に後悔なんてしてないよ。
でも、意味わかんないよ。
別に私、君のこと嫌いに
なったわけじゃないよ。
別に恋人に戻りたいなんて
思ってないよ。
私たち昔は仲良く遊んだでしょ。
ジャングルジムやブランコで。
あぁ、1年前君の告白に
返事なんかしなければ良かった。
1年前
ちょうどあの人と出会ったくらいだろうか。一緒にいると楽しくて、どこか切ない気持ちになった。これを恋と呼べたらどんなに良かっただろう。あの人と同じ気持ちを抱えていると自信を持って言えたら。今でもそんなことを思う。あなたを忘れることはない。あなたがくれたものも。それが今の私の精一杯の気持ちだ。
1年前の自分。
いろいろありすぎてストレスを抱えていた記憶がほとんどです。今年と同じです。
ここでお話を書くこととその他諸々の趣味で何とか正気を保っていました。今も同じです。
ただでさえやりたいことの時間がとれてないのに、社会に出たらさらに時間がなくなるって、自分大丈夫か、と常々思っております。まあ頑張るしかないですね。
自分語り失礼いたしました。
【1年前】