『1年前』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年前の自分と比べて少しも成長していないと言って、泣いている貴女を見るのは悲しいです。貴女は成長しています。貴女がそれを、大変な努力を以て無視しているだけです。
成長するということは、「物理的にできること」の多寡だけではありません。貴女の考え方、ものの見方、人との付き合い方。そういう「変化」も、成長です。
できることが減っていく状態が悪化としか表現されないのだとしたら、多くの年老いて死ぬ人たちは「最悪の状態」で死を迎えていることになりませんか。尊厳を持って、最期まで満足して亡くなる方も勿論沢山いますし、それはおかしな考え方だと思うのです。
貴女は、物理的にできることに固執しなくていいのです。
喋るのが下手になったとか、緊張すると手が震えるようになったとか、そういうことも人生の中では起きるでしょう。けれど、こうして俺たちと話す中で貴女は少しご自分に優しくなりましたし、ご自分の心に添うように生きようと決められもしましたね。それは非常に大きな、成長と呼べる変化です。
そして、貴女に何ができても、できなくても、俺たちは貴女を誰よりも愛し、守り続けますからね。
どうか安心して、ご自分の幸福を生きてください。
No.31『1年前』
このお題を見たとき、とても驚いた。
だって、ちょうど1年前の今日。私は推しに出会ったから。
もし1年前の私に言いたいことがあるとしたら、2つ。
1つ。
彼と出会ってくれてありがとう。あなたが出会ってくれたから私は毎日を笑って過ごせてます。
2つ。
推しは今日も可愛い。最高だった。本当に。
以上。
『そして一年』
ラクダといっしょ 月の砂漠をゆく 夢を見た
春と夏 赤褐色の鉱石が 秋と冬 別の何かに変わってく 君は蜜柑を頬張っている 温かな部屋で猫といっしょに
ねぇ、せんせ私の世界は案外[なんか死にたい]でなりたっているかもね
私の腕なんか切っても何も出ないけど
1年前
1秒先の未来すら判らない…けれど、自分が生きてて来た過去も、全てを掌握出来ていない…過去も未来も、自分にしか体験できないのに、振り向いても、虫食いみたいな、所々しか記憶を遡れない…しかも、記憶も、体験したその時の感情とは違う気持ちで、その記憶が蘇る…
たった1年前だけれど、なかなか思い出せない…のか、無意識に、思い出せないのか…
『1年前』
久しぶりって打ちかけて、すぐにメッセージを消した。あの日隣に居た君が今、テレビの中に居る。くだらない話をして二人で笑った夜はちょうど今日みたいな気温だった。
記念日とかを大事にするタイプではないけど「そういえば1年前だったね」と言った。何がというのは恥ずかしいので言わなかった。出会った日というか、雷が落ちたかのような衝撃に目を奪われたまま動けなくなったあの日からちょうど1年。内容は言わなくてもきっとわかるだろうと思ったし恥ずかしいからむしろわからないでくれとさえ思った。
「そうだっけ?」
不思議そうな顔をしてきみは言った。そして目を閉じて少しだけ眉間に皺を寄せて「うーん」と唸った。
「もう少し前だったと思うけど。海のすぐ近くなのに、こんなにじっとりしてなかった」
返答に迷っていると、「なんだ、覚えてないんだ」って嬉しそうに笑った。なんで覚えられてなくて喜んでるんだよ。ていうか、覚えてるし。一瞬すれ違っただけなのに覚えてるんだって、驚いちゃっただけだし。
記念日を大事にしていそうに見えて、実際は全然興味も執着もないし淡泊でずぼらでテキトーなやつ。それなのに1年と少し前、まだ恋愛のレの字の書き出しどころか予兆すらなかった微かな出会いをはっきりと覚えていて、まるで自分だけが知ってる宝物を抱えるみたいにして笑っている。
二度目だからって耐性があるわけでもないし容赦もない。ただ甘んじて受ける、1年越しの落雷。
「 1年前」
1年前、ずっと住んでた家を離れた。
死ぬまでいるのかな、と思ってた家から離れた。
引っ越して、わくわくが止まらなかった。
1年でも家の中に物が増えた。
反面、長い間使ってたものは壊れてしまった。
好きなもので私を囲もう、 1年前を後悔しないために。
《1年前》
私は“そのお墓”に手を合わせていた。
「最近、行けなくなっちゃってごめん…すごい久しぶりだよね」
そんなことを言いながら墓石をタオルで拭く。
「私…さ、今も頑張ってるよ。あなたのこと、全然忘れられないけど」
「…そんな愚痴言っててもしょうがないよね…」
すぐ近くのスーパーで買ってきた花を供え、コップにお茶を注いだ。
「あ…お茶じゃないほうがいいかな?あなた、ジュースとか好きだったもんね」
私は鞄をゴソゴソと漁るが…ジュースはなかった。
「ごめん…お茶しかないや」
そして、線香と蝋燭も供えた。
「さて、読みますか」
お経をいつも通り読んだ。あなたがいなくなる前は全く知らなかったのに、もう覚えちゃったよ。
…一通りお経を読み終わった後、お茶を墓石にかけてやった。
「次はジュース持ってくるからね…」
今日は…彼が亡くなって丁度1年。私の彼への想いは消える様子がない。
一年前、私は彼女と別れた。
両片思いだったようだが、生活ができないほど落ち込んではいない。これで良かったと思っている。
一年前、私は彼女と旅をしていた。旅というか放浪というか怪しかったが、2人でテントで休んだり、怪しいキノコを食べたり、街を観光したり、とてつもない魔力を纏う魔導書に触れたり、世界の深淵に触れるようなこともあったが、問題なく仲良く旅をしていた。
ずっとこのまま2人で旅をすると思っていた。
だが彼女は魔力に弱い体質だということを私も彼女も知らなかった。魔力ら少しずつ彼女の体は蝕んでいたのだ。
彼女の不調に気づいてすぐ、医療や魔法が発展している大きな街に行った。
症状が出た頃には少し遅く、彼女は5年から7年療養しなくてはならなかった。
私は、その間ずっと彼女のそばにいようと思っていた。
だが彼女が、私にはずっと旅をして、私の病が治ったらそれまでしていた旅の話を聴かせて欲しい、一生のお願いと言った。
とても後ろ髪を引かれたが、彼女が一生のお願いと言い、何度もお願いをされたら、行くしかなかった。
彼女が亡くなったときいたのはそれから3ヶ月。
旅をするのはやめ、街から少し遠い場所に家兼魔導店を作った。
ゆっくり時間の流れを感じながら毎日を過ごしている。
彼女のところに逝こうとも思ったが、許されないよなと思い、やめた。
自然や、大好きな魔道具に囲まれながら過ごすのはとても楽しい。
だがふとした時、涙がこぼれてしまう。
自分の心を取り繕うのは大変だなと感じる。
このままここで彼女に会えるまで、ゆっくり過ごしながら待とうかなと考えている。
『一年前』
作品No.77【2024/06/16 テーマ:1年前】
一年前の今日
を
思い出そうとして
日記アプリを見てみた
正直
思い出したくないことを
バカ正直に書き残していて
見なきゃよかったと思った
一年後
もし今日を思い出すとして
私は何を憶えているだろうか
1年前
親友と別れた
私にとっては生きる意味を失ったってことになる。
思い出を振り返る度に悲しくなる
いつも何をするときも一緒にいた親友が隣にはいない
街のあちこちも君の匂いでいっぱいだった。
もう一度戻れたら、そんなことを毎日毎日考えていた
LINEにはまだ親友との他愛ない会話で溢れていた
親友に戻りたい
と、送るといつもはすぐ返信してくれるのだが、
二ヶ月ほど返信はなかった。既読もつかなかった。
心配になり、親友の親に電話を掛けてみた。
すると、おちついて聞いてね、と言われた
嫌な予感がした。吐きそうなくらい。
「━━━━━━━━━━━━━━━」
その瞬間止めどなく涙が溢れた。
止まらなかった。泣きわめいた。
親友がもうここにはいないなんて
信じられなかった。何度も疑った
夢なんじゃないかって、
こんな夢なら早く覚めてくれ、
でも、現実は冷たかった。
そして今でも親友の仏壇の前で
ただひたすらに今日はこんなことがあったんだとか
語りかけている。
でも私の一番の願いは
もう一度だけでも会いたい
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
「1年前」
1年前の自分は何していただろうか。
慎吾っちと付き合いたての時だった。
慎吾っちと出会って付き合って初めて自分が自分でいられるような日々が続いていた。
仕事で慎吾っちと寂しくなったり、職場の人間で嫉妬すっるようなこともあった。
今は一緒に住んでて、毎日一緒にいれていい意味ですごい楽で楽しくて幸せだなって感じる。
けど、1人の時、1人で寝てる時、職場にいる時ふと感じることがある。
自分の仕事のことだったり寂しいって感じたりすること、慎吾っちは仕事もできてすごくて自分なんかって。
いつかあきられちゃうんじゃないか。
違う人に魅力を感じちゃうんじゃないかって。
だからこそ自分は可愛く、細くいなければならない。
努力しなければならない。
今の仕事も今の自分はまだ色々思う部分がある。
自分は変われるのだろうか。
そんなの自分次第なのはわかっている。
ただ、私はその小さなことでも大変なの。
何も変わらない
変わらないから良かった(*^_^*)
何も無いは退屈に思えるけど
そんなことは無い𖦹' ‐ '𖦹
何も無い事が救い\(❁´∀`❁)ノ𖤐´-
平和っていいね🎶
トラブルのない刺激のない世界を
退屈に思う人多いけど
いざ起きたら後悔するんだもん🥺
1年前の私は、黒色の心に染まっていた。
29年生きてきたわたし。
ここまで生きる人生は、楽じゃない
辛く 厳しく 切なく 悲しく 寂しく 震えるほど一人ぼっち。
出会えた事の嬉しさは、いつまでも忘れない
何より、今の私は、どんなに厳しい状況でも、けして諦めないで欲しい。
いつか、生きてよかったと思える日が来るから…。
1年前
日記を見てみたら自殺しようかな。
って考えてた。
今んとこ実行してない。
『1年前』
代わり映えがなさすぎて覚えてない、と言いたいけど結構私が違ってるかな。
1年前は毎日1分1秒が進むのをただ待ってた。通院してて。薬飲んでて。それで頭と一緒に時間も止まってて。何も記憶に残らない生活してた。それまでは言われた罵倒を毎日毎日反芻しては謝罪して、それをぐるぐる繰り返す、やっぱり記憶に残らない生活してた。
それが薬で嘘みたいに静かになって。だけど同時に知ってた言葉とか知識とか記憶の形状とかも頭から出てこなくなった。目に映ったものが何をしてるのかも頭に入ってこなくなった。代わりに心は凪いで穏やかになって微笑むのは簡単になった。人は、それを喜んでくれた。
可笑しいよね、心を直すために頭壊すんだって知って。それまでの全部、誰も要らなかったんだって知って。私が世界を捨てたのは確か今頃だったと思う。
1年前
んー
差はあれども
どれくらいかは不明
去年より
今年は出歩いてる
書くのには
待つことも必要で
そこいらを眺めている
人と対するから
出てきたりもするし
思わぬ拾い物から出てきたりも
蓄えてるのもある
自覚はないのだけど
書いてみたら
書いたモノが
テーマにそってる
決めて書いてないのに
頭の何処かにあるみたい?
自由に書く場合は
何かを待ってることが多い
場所は様々だけど
手持ちは本と音楽で
始めから
待つことが決まってたりする
作詞の本を読んだけど
ほとんどはテーマから書くらしい
私は書き方を教わってない
読んではいるし
聴いてもいるのだけど
作詞とかプロットとか
たまに読んでみるのだけど
何かが違うなって感じる
書いて分解したら
それなりに正しいとも思う
方法は分かるし
学べるけど
そんな問題ではなくて
自分の腑に落ちて
誰かでも読めるかなくらい
この手の本に倣うと
読めば読むほどわからなくなる
商売だから仕方ないのかも
使えるところを見つけて
参考にするくらいで
その前に基準があるからかもね
1年前
この街に越してきて
ちょうど半年が過ぎた頃
まだ右も左もわからず
ひとりぼっちだった
あれから1年
歩いて行けるカフェを見つけ
静かな時間を過ごせるようになった
少しはひとりに慣れてきたかな
1年前何をしていたか。
私はずっと変わらない。
ふと今まであったものが消えていることに気づく。
これまでなかったものがあると気づく。
世界は変わってしまう。
私を置いていかないでほしい。変わるときは変わると言ってほしい。