少しの寝苦しさに目が覚めた。
梅雨時期になってもまだ明るくない空をカーテンの隙間から見て、寝直そうと身動ぐ。
左に重さ。
思い出す、腕の痺れ。
規則正しく揺れる。
柔らかな髪。
出会った頃は、『1年前』はまさかこんな日が来るなんて思いもしなかった。
固く閉じられた瞼がこちらを見なくて良かった。
きっとだらしないくらいに緩みきっていて。
あぁ、でも早く。
仕方ないですねって照れ隠しに笑った顔にキスもしたい。
起きないで。
早く起きて。
矛盾した想いもきっと。
おまえから教えてもらったから。
6/16/2024, 3:21:17 PM