一年前
一年前の今日、それまで見えていた景色が変わってしまった。
あなたと一緒にわたしの心もいなくなってしまったみたい。
今まで鮮やかに見えていたはずの街も空も、なんだか色褪せてるように見える。
何をしても満たされない日々を淡々と生きているだけ。
でも、しきりにあなたを思い出すの。
あなたが好きだったものを見たり、触れたりすると
あなたがニコッと笑うの。
なんてことないお菓子を見ただけで、思い出してしまうくらいには、あなたはわたしにとって近い存在で、離れ難かった人。
ときどき、もの凄く寂しくて、なかなか眠れない夜がある。
そんなとき、あなたが使っていた香水を、ベット全体に軽く振りかけるのよ。
そうすると,あなたに包まれているみたいで、落ち着いて眠れるの。
どうしていなくなっちゃったの。
いっそのこと、わたしもそっちに行こうかしら。
そんなことしたら、また顔を真っ赤にしてあなたは怒るだろうな。
自分を粗末に扱うなって、そう言うかな。
あなたに会うのは…もう少し後になりそうね。
ちゃんと待っててね。
6/16/2024, 2:39:26 PM