『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本日の
わたしのこころ予報を
お知らせします
淋しさ前線停滞で
涙ときどき溜め息でしょう
涙の降水確率は90%
深夜には
大泣きになる恐れが
あります
LINEや電話などで
早めの慰め対策を
お願いします
# 一件のLINE (210)
未読のままのLINEが1件あるんだよ。
キミからの最後のLINE、もう12年もそのままにしてあるの。
受信日時は3月11日 14時42分。
トーク画面を開かなくても見える部分が、
“今日は定時であがれそうだよ”。
もしかしたらこの続きがまだあるのかもしれないけど
確かめてないから分からない。
確かめる勇気がない。
そうしたところでキミは絶対に帰ってこないから。
あの日本当に定時で帰ってきてくれてたなら
夕飯はキミの好きな唐揚げにしてたと思うよ。
たまには飲もうかな、って、ずっと前に買ってたお酒も用意してさ。
食べ終わったら、一緒にマリオカートやろうって言ってたかも。
でも結局、私もそんな状態じゃなくなって考えてたこと何ひとつ出来なかったんだけど。
唐揚げは愚か、冷蔵庫も流されちゃったから。
あの時すぐにLINEに気付けてたら。
返事をすぐに返せてたら。未来は変わったのかな。
考えても仕方のないことをまた考えてる。
心がどん底の時は今でも、キミはいつ帰ってくるんだろう、って思っちゃう。
マリオカートだって、1人でやってもつまんないよ。
辛いよ。
寂しいよ。
なんか言ってよ。
ねぇ、
1件のLINE
ピロンッ
もう何年か話してすらいないあいつから1件のLINEが来た
「俺、お前のこと愛してた。守りたかった」
こんな唐突にこんなこと言われてどうすればいいのか
それに俺はあいつに好意を寄せられてた自覚もない
それ以前に俺は男だあいつも男意味がわからない
試しに何か送るか、
「いきなりなんだよ」
「お前からそんな事聞いたことない」
「送り相手間違えてないか?」
……既読スルーかよ
それに、愛してたってなんだよ
そんなことを考えているとあいつから返信がきた
「俺、今からこの世から消えようと思って。ずっと隠してたこと言ってスッキリしたかっただから送った。」
なんだよそれ
「自分だけスッキリしようとしてんじゃねぇよ」
「今からお前のとこ行くどこにいる」
ピロン、
「もう、お前は1人で生きれるだろ」
言葉に詰まった
でも、あいつが消えない方法わかった気がする
「あぁまた、顔見せろよ」
「お前が居なくなるのはまだまだ先になる」
あいつからはもう連絡は取れなくなった。
その後あいつはどうなったか知らない
俺は俺が死ぬまであいつを待つつもりだ
1件のライン……。
当時、その様なモノがあったら。あの悪女に一矢報いることが、出来たかも知れない。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……人でなしの今井裕子。
自分の悔しさを、誰かに分かって貰っていたら。
1件のライン。
送る相手も送ってくれる相手も居ない。『ダレカニミセタイケシキ』予測変換で、こんな言葉が出てきた。何?
送ったのは、いつだったっけ?
すっかり忘れてて、慌てて返事したっけ。
怒ってたはずの文面は、下がるごとに不安そうで。
最後には、泣いてるんじゃないかって、こっちが心配になるくらいで。
向かった先に君を見つけて、こっそりと送った”1件のLINE”。
君が携帯を見た直後に抱きしめたら、不貞腐れてた顔が一気に綻んで、こっちまで嬉しくなったんだ、けどねぇ……。
その顔は誰にも見せたくなかったかな、なんて。
自分勝手にも、程があるけどね?
1件のLINE
1件のLINE
ー私には友達がいるんだろうか?
クラスでも目立たない、普通・・・いや地味な存在。
でも頭はいいから、頼りにしてくる奴らが群がる。
そんな私のLINEの連絡先は、友達と言っていいのかわからない人がたくさんいる。
そんな友達?から1件のLINE。
はてさて、宿題の答えか、はたまた別の面倒な案件か。
そんなの無視してもいいのだろうが、今日も私はLINEを開く。
これが私の細い細いつながりだから。
子供の運動会にラインはない。
皆で見守る
借り物競争だって、ちゃんと返しにいく
僕はいる
君がイイ、やっと呟けた
空が抜けた感覚がしラインが一件音を立てた
LINEー
1件のLINE
久しぶり話せたのに
もう話せなくなってしまった
大切で大切で
思い続けていた人
単なる不審な人
そう思われたのかな
そうじゃないのに
そうじゃないのに
私はあなたがいなければ
生きてこれなかった
色んな事に自信をなくしていた
だからこそ
いつかあなたに喜んで貰いたくて
ひたすら思い
ただひたすらに
その気持ちを大雪に
そして1つでいいから
届けたかったの
あなたに歌を届けたかった
もう届くことの無いLINE
だけど消せないあなたの名前
1件のLINE
あなたに届かなくても
絶対あなたに歌うから
たった1つだけの歌
ピロンッ
寝起きの顔のまま、スマホを開いた。
そこには1件のLINEが。
…誰からだ…?
アイコンは俺ともう1人が写っていた。
これは…あいつか。
俺は彼女とのLINEを開く。
………は?
そこには一言。『たすけて』と言う文字が。
背中が凍った。送られた時間は午前2時43分。
俺は寝ていて、LINEの通知は切っていた。
起きていれば…通知を切っていなければ…
……いや。こんなことを考えてる暇はない。
一刻も早く、彼女の家に行こう。
ー1件のLINEー
1件のLINE
ピコン
通知が鳴った
もしかして……なーんてね
友だちからのLINEだった
「あー、あの人からのLINEだったらな」
小さな声でぼそっと呟いた
ピコン
好きな人「明日空いてますか」
ええええっ?!
貴方が私のことを
選ぶはずがない
あなたにとっては取るに足らない言葉
でも、私にとっては特別よ
期待せずにはいられない
あなたが好きってこと
今だけは
今だけは
隠した思いは見つからないように
今はこのLINEの意味は言わないでね
もう少しここにいさせて
1件のLINE
私がいつも送る
君からきたことがない……
なんでもいいから
今日あったことをひねり出して
一文を送る
今日も帰ってこないだろうなと思い、席をたつ
すると、通知音が
画面を見ると
一件のLINEとあった……
『お久しぶり!』
今は会う事のない旧友へ
観てはくれぬ旧友へ
title of the day
- 1件のLINE -
〝今までまじでありがとな〟
って最後に私に送って来た時
君はどんな表情をしていましたか?
のんびり読書をしていたある日。
ブブッ、とスマホが震えて、1件の通知が届いた。
彼の名はスタン。真面目で苦労人で、近寄り難い雰囲気のある彼に連絡してくるのは、一人しかいない。
そう、イエーラだ。彼は美しく儚い印象を受ける見た目をしているが、中身は自由人で変なやつだ。
「はあ……。またあいつか。」
読んでいたページに栞を挟み、伏せておいてあったスマホを手に取る。
『迎えに来て~!』
そうハートの絵文字を添えて書いてあった。彼はこうやって私と会う口実を作る。オーロは彼の思いに薄々気づいていた。
椅子から立ち上がり、軽く荷物を持って外に出る。
表面では面倒くさそうにしていても、マスクの下では笑顔が隠せなかった。
やった、イエーラに会える。
そう、ふと思ってしまった自分に気づいて、慌てて我に返った。
そう、私は迎えに行くだけ。
今日も2人は、仲良く“友達”をする。
僕がLINEを知ったのは皆さんも忘れてない災害東日本大震災のから半年たった時でした。カカオもその時かな。メールは震災前から使用してる。今も使用してる。今のLINEはグループ通話もできて便利になりました。あれから11年。SNSも発展して、便利な反面、世の中はまた危機的状況になったなと思うようになりました。すみませんLINEとゆうお題はたくさん書きたい事多すぎて意味わからん文章になりました。いつも僕の文章にハートをつけてくださっている皆様本当にありがとうございます。この場でお礼させて下さい。感謝しています。
一件のLINE
いつか、LINE交換してほしいな。
私のことを少しでもほんの少しでもいいから頭の片隅にでもおいてもらいたい。
彼女になりたいなんて多くは望まないから。
せめて、友達 ぐらいには思っててくれたらいいな。
でも、どうかな君は女の子全員の大半と仲がいいから。
ちょっと少し話せただけで、舞い上がったらダメだよね。こんな感情初めてだから困っちゃう。
お願い。
ほんの少しでもいいから私のこと思ってください。
「1件のLINE」&共依存(?)
届いたメッセージは、一行だけだった。しかし、その短い言葉には、彼女の心情が滲み出ていた。
「もう会えないかもしれないけど、あなたと過ごした時間は本当に幸せでした。ありがとう。」
切なさと感謝の気持ちが、私の胸を締め付けた。
私は彼女に返信を送ろうとしたが、手が震えていた。どうやって伝えればいいのか、わからなかった。私も彼女と過ごした時間は本当に幸せだった。彼女との思い出は、私の心に永遠に刻まれるだろう。
「私もあなたと過ごした時間は、一生忘れない。ありがとう。」
私は、伝えたかった言葉を簡潔にまとめて送信した。しかし、彼女からの返信は、私が予想していたものとは異なっていた。
「ごめん、冗談。会えるよ。」
彼女の言葉に、私はほっとした。だが、同時に小さな怒りも感じた。冗談でも別れを告げるなんて、彼女が私に対してどんな思いを抱いているのか、わからない。でも彼女は私にとって特別な存在だ。会えないなんて、考えられない。
「こんな冗談はもうやめて。」
この一言だけでも伝えたかった。これ以上は送るつもりはなかった。しかし、止められなかった。
「私たちはずっと一緒なの。これは絶対に変わらない。そうでしょう?」
自分でも驚くほど、私は言葉を重ねた。
「そうね。私たちはずっと一緒よ。」
ああ、良かった。彼女も私と同じ。"一緒"だ。
"私たちはずっと一緒よ"
その一言がどれだけ嬉しいことか。
今日もまた彼女と私の愛は深まっていく。
誰にも邪魔できない。私たちの愛情。
1件のLINE
『次はいつ会えますか?』
ポコンと、独特の音を立て端末の画面に映し出されたその文字列を見て、はてと首を傾げた。
相手の名前に見覚えはなくて、またいつもの迷惑メールかと思い既読スルーを決め込んだ。
しばらくしてまた、ポコンと端末が鳴る。
『見てるんでしょう?無視しないでくださいよ』
なんだか気味が悪く感じて今度も無視を決め込む。途端に、端末がポコンポコンと鳴り続けた。
『無視しないでよ』
『知ってるんだから』
『早く出てよ』
『つめたい』
『みてるんだから』
ひっと悲鳴をあげたはずみで、手から端末が転げ落ちる。それを追って身をかがめた瞬間、ちょうど今まで自分の頭があった位置に凄まじい音を立てて鉄骨が突き刺さって、その衝撃波で自分はバランスを崩しその場に尻もちをついた。
「だ、大丈夫ですか!?」
顔面を蒼白にしてこちらへ駆け寄ってきた作業員の話ではトラックに積んでいた鉄骨の束をまとめていたロープが突然切れ、勢いついた鉄骨の一部が吹き飛んだということらしい。
ガタガタと震えながらも大丈夫ですと返したこちらに、作業員の一人がそれは良かったと言いながら手を差し伸べてくる。その手を取りたちあがろうとした、その時だった。
再びポコン、と画面がめちゃくちゃになって壊れているはずの端末が鳴る。
『無知は罪、間に合ってよかった』
その通知音は他と、なんら変わりない軽さで俺の意識を引き寄せた。
公式LINEがほぼの、俺のそのアプリの使用頻度はもう何年も変わらない。
十代や二十代ではない。
友達と暇があればやり取りをしていた時代はもう遠く、仕事でも滅多に使わないその通知音は、鳴ってもチラリと横目で相手を確認してそのまま……。
通知は三桁近い。
見ないならブロックでもミュートでもすれば良いのだろうが、それすらも億劫な程俺の日常は怠惰だった。
恋人と別れたのはもう二年前、それからその緑のアイコンは俺にとってほぼ飾りに近い。
『若菜』
ソファーにだらしなく座り、撮り溜めた映画を見るとも無く見ていた俺は、一瞬見間違いかと固まった。
別れたのは二年前。
……そんなはずはない。
しかし。
俺は別れた恋人若菜をブロック出来ず非表示にしていただけだった。
ハードワークで疲れた目が、見間違いをするより高い可能性。
何故かソファーの端で落ちそうになっているその小さな機械に手を伸ばせず俺はそれと睨み合っていた。
『二年待ってくれ、その頃には俺昇進してるはずだから、そしたら君に構ってやれる』
『構ってやれる?別に無理に構って"貰わ"無くても大丈夫よ』
仕事に熱中して彼女を独りにし過ぎた俺に、彼女は愛想をつかした。
外は茹だるような暑さで。
ちょうど、こんな休みの...久しぶりに二人の時間を持てた日の事だった。
……二年。
二年経っていた。
怒って部屋を出て行ったきりの彼女。
ちょうどそれを追い掛けず見送ったその場所で。
俺の死にかけていた感情が騒ぎ出した。