1つだけ』の作文集

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1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/4/2026, 5:44:07 AM

もし1つだけ得ることができて1つ失うものがあれば、

私は大好きなあの人との間に生まれる絆を得て大切にしたい。

目に見えないけど、未来を春らしく生きたい。


そして、引き換えに失うものがあるなら

私がツラい思いを繋いでいる因縁のアイツとの鎖を切りたい。

目に見えないけど、未来の冬らしさを払拭したい。


冬を脱ぎ捨てて、春を着飾る。

そんな未来を私は得たい。

4/4/2026, 5:43:23 AM

『1つだけ』

1つだけ願いが叶うとしたら何をお願いするかな。
ドラえもんがいて欲しいかも。

願い事ばかりしすぎると叶わなくなってしまいそう。
願って満足してしまって叶えれなくなりそう。

とりあえず今は何か甘いものが食べたいな。

4/4/2026, 5:38:31 AM

1つだけ

 時々ポテトチップスを食べたくなってスーパーにいくことがあるんだけど結局買わないことが多い。

 理由はいろいろあるんだけど、一つに決められないってのがある。

 ポテトチップスも種類が多いからな。味もそうだけどプリングスみたいな形成タイプもある。

 そこにポテトではないけどコーン系とかビーノみたいな豆タイプも含めると選択肢が多い。

 その中からなにを買うか。それを決められずにやっぱりいいやとなる。

 どれを選んでもあれも食べたかったとなるのはわかってるからそれならいっそ、ということだな。

 カロリーとかお金の問題もあるから迷っちゃうと買わないという結論になっちゃうんだよね。おかげで健康的な選択ができてるしいいことなんだろうな。

4/4/2026, 5:29:59 AM

幸せ、お金、
どちらか1つだけ、もらえるらしい。


それならば僕は、
お金をもらう。
そのお金で、幸せを手に入れるよ。


幸せは、お金なんかでは買えないと
知りもせずに…

4/4/2026, 5:01:28 AM

1つだけ


1つだけ願うとするなら、

あなたの笑顔がいつまでも続きますように。

4/4/2026, 5:00:52 AM

もし、あなたが今、一つだけ
やりたいことがあるとしたら、何をしたいですか?
頭に浮かんだら、すぐにやりましょう。

4/4/2026, 4:58:16 AM

"1つだけ"

果樹の摘果を手伝ったことがある。
一枝一果。
1つの枝に1つだけ残して、他は全て摘み取る。
勿体無い気もするけど、実の品質向上・樹木の負担軽減のためには必要な事なのだとか。

たった1つを育て上げる背景に数多くの犠牲があるのは、なにも植物に限った話でも無さそうだけどね。

4/4/2026, 4:56:18 AM

「1つだけ」

もしも、1つだけ
何かを消すことができるなら

どうか「トラウマ」を消してください。


過去の辛かったこと
今でもたまに夢に見ては、悲しい気持ちで朝陽を浴びる。

もう夢だとわかっていても、
「あぁまたこの夢か」とわかっているのに
私は見てしまうの。

辛い思いをなぞる様に。
「どうせ、次はこんなことが起きるんでしょう」
そんな予想をしながら、わざわざ。

すべてが子どもの頃の思い出。
修学旅行で、同じ班になろうと約束したはずの友達が
来なかったこと。

ひとりぼっちになってしまい、焦る気持ち
「他に誰とも約束をしていない」

ひとりぼっち。ひとりぼっち。
それを見て笑うクラスメイト。

事前に約束を取り付けなければ、遊んでももらえなかった。
自分と遊ぶことで、どんなメリットがあるか。
人気な子と遊べたら、自分も仲間に入れてもらえる。
約束した人数はもう決まってるから、あなたも一緒には遊べない。


2チームに分かれて、ドッジボール。
リーダー同士のじゃんけんで決めるメンバー。

最後に残るふたり
負けた方のチームに向かおうとすると、
1人少なくていいから、あげる。
いや、いらないよ。

…私だってやりたくないよ。


影で「バス停」と呼ばれていた。
『私と仲良くなる子は、みんな良い子』
だから、取っちゃえ。

どんどんひとりにされて行く。
奪って行くのは、いつもあの子。
あの子はいつも私を見ている。
1番最初の友達だったね。

耐えられなくなった頃、大人を交えての面談。
こんなこと、もう何回やっただろう。

先に大人と話をして泣いているあの子。
こんな景色も何回見たかな。嫌だなぁ。
「ねぇ、ごめんね。そんなつもりなかったの。また仲良くしよう」
そう言って、手を掴もうとしてきたあの子。

私はその手を払った。

今もあの時の、手を払った感覚を覚えている。
あの時のあの子の顔を覚えている。
こんなことしたくなかった。
あんな顔される覚えはなかった。
もう、さみしい思いをしたくなかった。

無意識に手を払った自分へのショック
そんなにも私は辛い思いをしていたのかという気付き

人の手を 払える 自分


知りたくなかった。
人と仲良くすると楽しいこと
どうせ選ばれないと理解していても、悲しいこと

この子ともきっといつか終わりがくると、信じれなかったこと

それがわかっていたから、目一杯優しくして
いつか、罪悪感で満たされればいい。
私を置いて行ったこと、少しでも後悔してほしい。
卒業まで、そう過ごしていた。


人は、私が嫌いなのだろうか。

人に憧れがあるけど、人前に出られない人になった。
迷惑をかけるんだろうから
何を話せば良いのかわからないから
こわいから。


もしも、1つだけ
何かを消すことができるなら
なにが良いのだろうか。

人に対する恐怖 だろうか
自信のない自分 だろうか
過去のトラウマ だろうか


どうか、どうか。

たすけてほしかった

4/4/2026, 4:47:37 AM

ひとつだけ願いが叶うとしたら

失恋した男友達の話に付き合ったドライブで
彼がずっと聞いているという曲の歌詞

ときどき思い出す詞
私が願うのなら、ひとつは何にするのだろうか

351

4/4/2026, 4:38:14 AM

よーし

スタンプを

作ってみよう

なんだか

急にヤル気が

沸き上がってきた

Geminiと

相談しながら

あーでもない

こーでもない

途中消えたりして

てんやわんや

あー…

どうにかやっと

1つだけ…

「おはよう」

できた🤣

まだまだ

道のりは長い





✨714✨1つだけ

4/4/2026, 4:33:26 AM

ショーケースには、1つだけケーキが残っていた。




夜遅く、仕事帰りのボクは、あまりにも疲れ切っていて、自分のアパートへの道のりを間違ってしまったらしい。
気づくと、まったく知らない場所にいた。


困ったなぁ…と、辺りをキョロキョロすると、洋菓子店の灯りがついているのが見えた。お腹もすいていたし、お店の人にここはどこか尋ねてみよう、と中に入ると、そこにいたのは、エプロン姿のクマさんだった。



「いらっしゃいませ。」
と、にっこり笑うクマさん。
ボクはあっけにとられつつも、ショーケースをのぞいた。
そこには、1つだけ、ケーキが残っていた。
すごく大きなケーキで、苺と生クリームがたっぷり飾ってあった。



「今日はもう遅い時間で、これだけなのですが、よろしければ半額でいかがですか?」 
と、クマさんは言い、またにっこり笑った。



ボクは、半額でそのケーキを購入し、店を出た。店を出てから、ここの住所を尋ねるのを忘れたことに気づいたが、振りかえるともう店の電気は消え、閉店の札がドアにかかっていた。



仕方なく、重いケーキの箱をかかえながら、ふらふらと彷徨っていると、小さな公園に着いた。
ボクはベンチに座り、ケーキの箱を開けた。甘くてとてもいいにおいがした。
お腹がぐ~っと鳴り、もう我慢できずにボクは手づかみでケーキを食べ始めた。
美味しかった。
美味しくて、なんだか涙が出てきた。



あっという間にケーキを食べ終えると、中に1枚のカードが入っているのに気づいた。
そこには、
『ありがとうございました🐻』
と手書きの文字が。


なんだか胸がいっぱいになって、ボクは子どもみたいに、えーんえーん、と泣きじゃくった。
そして、そのままうずくまっていつの間にか眠ってしまった…




∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞




眩しい光で目が覚めると、ボクは自分の部屋にいた。仕事着のままだったが、ちゃんと布団に入っていた。



昨夜のことを思い巡らし、
″うーん、夢でもみたのかなあ?″
と、枕元をみると、


『また来てね🐻』
という、手書きのカードが置いてあった。

4/4/2026, 4:26:57 AM

1つだけ

押したため、今日のお題はお休みします。
代わりに昨日の#大切なものm(__)m
(スペース確保の時いいね下さった方、ありがとうございます。)


■大切なもの(BL、エイプリルフールの続き)

テンプレ中のテンプレート^^;
ながーい。

・朔(さく)視点


チャイムが鳴る。
扉を開けると、すぐに声が飛んできた。

「さくちゃーん」
「いらっしゃい。アイスあるよ」

姪っ子の顔が、ぱっと明るくなる。

中に入ると、くるりと向き直って、脱いだ靴を揃え始める。
思わず、頭に手を置く。

「めいちゃん、きょうはいちごがいい」

芽結(めい)ちゃんに言われて、冷凍庫を開ける。
いちごをひとつ取る。
スプーンも掴んで、リビングへ戻る。
行儀よく座っている。
その前に、アイスを置く。
隣で、妹の咲(さき)が蓋を開けてやる。

「しろーちゃんは?」
「お仕事」
「ふーん。さくちゃんは?」
「さくちゃんの仕事は、お家でできるの」
「へぇー」

返事もそこそこに、目の前のアイスに夢中だ。
口元が危なっかしい。
床に転がっていたティッシュの箱を手に取る。
二、三枚、拭ってやる。

来たときから抱えていたぬいぐるみが、目に入る。
芽結の横に、ふたつ転がっている。

「それ、どうしたの」
「子どもなの。双子なんだよ」

どう見ても似ていない猫が二匹。色も形もばらばらなのに、芽結は当然みたいな顔をしている。

「さくちゃんとしろーちゃんは、こどもいないの」

一瞬、言葉に詰まる。

「…ちょっと難しいかな」

それ以上、続かなかった。
指先でカーペットの毛をつまむ。

芽結が、抱えていたぬいぐるみをじっと見つめる。
ふたつを並べて、顔を見比べた。
それから、目が合った。

「…はい」

片方を差し出してくる。

「ようしに、あげる」
「え…」

顔を、妹の方へ向ける。
困ったように笑って、ほんのわずかにうなずいた。

…どこで覚えてくるんだか。

差し出された、白い猫のぬいぐるみ。
一瞬、手が止まる。
それを、そっと受け取る。
少し持て余すように抱え直すと、
背中の下に、茶色の葉っぱみたいな模様が見えた。

「ありがとう、大事にする」

そう言うと、芽結ちゃんは満足そうに笑った。

――

「ただいま」
「おかえり。先食べる?」
「朔まだ?」
「これから」
「じゃあ先食べる…」

言いかけて、ソファーの上に目をやる。

「何これ」
「芽結ちゃんが、くれた」

四郎(しろう)がぬいぐるみを手に取る。
耳をつまんで、少しだけ傾けた。

「…名前は?」

少し考えて、笑う。

「…何にしよっか?」


(後書き)

長々とm(__)m

もう一つだけ、このシリーズ書きたいなー。

めいっこのめいちゃんです^^;

4/4/2026, 4:16:33 AM

1つだけ

あなたは唯一無二
あなたも、君も
この世で同じヒトはいない

ただ 1つだけ 共通するのは

争いのない平和な世界を願っている事だ

4/4/2026, 4:15:52 AM

【1つだけ】

私の人生をやり直させてほしい
今、この知識を持ったまま
生まれた日に戻りたい

そしたら
今とは違う人生を歩む
今とは反対の人生をゆく

1つだけ、1回だけ、1度だけ

今以上の素晴らしい人生にしたい

4/4/2026, 3:49:10 AM

「1つだけ」

もしも1つだけ願いが叶うとしたら
貴方は何を望みますか?

私の中ではもう既に答えは決まっている。
貴方とこの先もずっと一緒に居たい。
今の関係のまま…
付き合ってないけど、それ以上でも以下でもない。
ただ、貴方の傍に居たい。何気無い会話で笑い合えて、
素で笑い合えて、好きな趣味が一緒で、貴方の好きな物は全部把握済みだし、お互い居ないとダメになるぐらい依存し合ってる仲。
そのぐらい私は貴方が好きだし、貴方も私が好き。
この関係がいつか壊れちゃうんじゃないかって思うと怖いけど、もし1つだけ願いが叶うなら私は貴方とこのままの関係で居たい……。
いつもありがとね。

4/4/2026, 3:16:24 AM

どうしても…

1つ… 

相手が誰で有ろうとも…

ゆずれないこと…

生きてりゃ…

この先で

何が起きるか分からないけど

きっと…

想像を超えたことも起きるでしょ…

それでも…

どうしても死守する…

全身全霊をかけて…

その君の…

数え切れない痛みと共に越えてきた

その穏やか笑顔を…

僕は…

必ず…

守るからよ🍀(笑)!!

……

同じ時間の中

同じ道を歩き

思いで刻み込んで

Get Along Together 山根康彦

4/4/2026, 3:10:38 AM

《1つだけ》

1つだけ 願いが叶うというのなら 君が笑っていられる場所を

2026.4.3《1つだけ》

4/4/2026, 3:02:57 AM

前回投稿分からの続き物。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、世界線管理局なる厨二ふぁんたじー組織がありまして、
そこの法務部執行課の、ビジネスネームをツバメという男はコーヒーが大好き。

前回投稿分では、彼の大切なもの、コーヒー豆の保管庫に、収蔵部のお嬢さん・ドワーフホトが、
まさかのツバメの保管庫の、セキュリティーを全部ぜんぶ突破して、
一直線、ツバメが保管しておったところの練乳の小瓶を、手にとり熱心に調べておった映像が、
豆保管庫の防犯カメラに、残っておりました。

「随分と、真剣に調べてるメェ」
ホトさん、なんのつもりだメ?
ツバメといっしょにカメラの映像を観ておった局員、保管庫の責任者をしている通称「黒ヤギ」が、
メェメェ、首をかしげて言いました。

映像の中のドワーフホトお嬢さんは、薄暗い保管庫の中で、持ち込んだ鉱石ランタンを頼りに、
一生懸命、練乳の小瓶のイラストや、文字等々、
収集できる情報をメモ用紙に書き込んでいます。
『んぅぅ〜〜……』
映像の中のお嬢さんは、本当に目当てとしている、
「1つだけ」の、本当に欲しい1つだけの情報が、
まだ、手に入らないでいる様子。

『直接聞いた方が、早いのかなぁ〜……』

「なにを聞くメ?」
「聞く? 直接、私に?」
「ホトさん、そう言ってるメ」
「きく……」

そうか。練乳の小瓶の、販売場所か商品名だ。
ツバメは思い至りました。
ドワーフホトがランタンの光でもって、傾けたり覗き込んだりしている小瓶は、非売品でした。
とある高原の小さな牧場で、生乳の廃棄を増やさぬよう、もったいない精神で作られたものでした。

自分で使うために作ったものであって、ヒトサマに売れるような物じゃない。
産直市場に行けば、もっと美味しい練乳がある。
申し訳無さそうに言う若い牧場主に、しかしここの練乳が良いのだと、
頼み込んで押し切って、1つだけ、
やっと譲ってもらった最初の小瓶だったのでした。

自家製だから、そりゃ販売場所も商品名も、ましてや値段も成分も、書かれちゃいないのです。

「そんなに美味しい練乳メ?」
「コーヒーに少し入れるのに丁度良いのですよ」
「コーヒーに練乳入れるのメ?」
「少しです。少しだけ」

一生懸命に練乳の小瓶の、特徴やイラストをメモしておったドワーフホトは、
最終的に大きく肩を落として、小瓶を元の場所に丁寧に戻して、としてため息。
寂しそうに、保管庫から出てゆきました。

「どうするメ?」
映像を観終えた黒ヤギが、ツバメに聞きました。
「特に何も盗んでいないようですから」
サラサラサラ、練乳を貰った牧場の名前と連絡先をメモに書きながら、ツバメが答えました。
「1回なら、厳重に注意して、許します」

1回だけですよ。
ツバメは穏やかに笑って、防犯カメラの映像を、
「ん?」
閉じようとしたところ、
映像がパッと一気に明るくなって、
すなわち誰かがツバメのコーヒー保管庫の、照明を付けたようでした。
その誰かとは––

「……カラス査問官?」

ヒヒヒヒヒ。
映像の中の男性、かつてツバメの部署で主任職をして、今は出戻りで尋問官と図書館業務を兼務しているところの彼が、
イタズラな笑顔をして、カメラに向かって、
コーヒー保管庫内で
湯気たつコーヒーカップとソーサーを
スッ、 と見せつけました。

カラスがひょっこり出てきた棚には
ドチャクソに、バチクソに、メチャクチャに、
高価だったり希少だったり超高額だったり
そんな豆が100gずつパック詰めして
保管されておりました。

途端ツバメが跳ね立ちました。

「どうしたのメ!!どうしたのメェ!!」
「あンの野郎『あそこ』に手ェ出しやがって!」
「ツバメさぁぁん!!」

ブチギレたツバメが去って、
黒ヤギだけが取り残されて、
テーブルにはツバメが書いたメモがあります。
黒ヤギはただただ、ポカンとしておりましたとさ。

4/4/2026, 3:02:28 AM

1つだけ

貧しい家で暮らすA子さんとその息子C君…

A子さんの夫は昨年、病気で他界した。息子と二人で貧しく暮らす生活を送る…

A子さんは、いつも食事を取らず、息子に与える毎日。息子のために我慢するA子さん…

そんな日々が続く…

A子さんの誕生日がきた…

C君は、誕生日を祝ってくれた。

パン1つだけ、誕生日プレゼントとしてくれた。

C君は、自分が食べるパンを我慢し、A子さんにプレゼントした。

1つだけ…

その1つが、とても嬉しかった。幸せを感じるA子さんだった。

4/4/2026, 2:39:27 AM

1つだけ


普通、トラウマとは「ひどいことをされた記憶」だと思う。しかし私のトラウマは「確かに愛されていた、一番幸せな記憶」である。

一体全体どういうことなのだ。


アールグレイとチョコレートケーキが口の中で混ざり合ったあの味と、鼻から抜けていくあの香りを、もうそろそろ忘れてもいい頃だと思うんです。だって美味しいから、そろそろ普通に食べたいじゃないですか。

でも駄目なんですよね。あの組み合わせは駄目なんです。自分が今、過去にいるのか、現在にいるのか、よく分からなくなってくる。グニャグニャしてくる。

またしても3歳だかそこらの頃、夜中、雨戸が下りていて、真っ暗で、空気が重くて、リビングだけ明かりがついていた。本当に珍しい。その空気感が、実は怖かった。キッチンもダイニングも洗面所も真っ暗で、怖かった。冷蔵庫の唸るような稼動音と、秒針の音と、お皿とフォークのぶつかる音と、紅茶の香り。時刻は22時半か、23時半だったと思う。

微かに聞こえる声と、漏れる光に目を覚まして、布団から抜け出して、リビングへ行っていた。襖を開けるとき、姉に掴まれたことがあったと思う。「邪魔しちゃ駄目だよ」なんて言われた気がするけど「行きたいから行く」って、振り切った。長子というのは、こんなこと言ってはそれこそ失礼極まりないでしょうが、『可哀想』な存在だと思う。幼ければ幼いほど何も知らないから馬鹿なことができる。我慢というものを知らない。だから、平気で自分の感情を優先できる。そしてそんな馬鹿な末子を見て、いい思いをしている末子を見て、長子はきっと複雑な思いを抱えるのだろう。

寝室を抜けた先、リビングには母と、父がいた。母がケーキを食べていた。父が買ってきたのだ。

私はそのケーキを「食べたい」と強請った。母に「ちゃんとこの後、歯磨きする?」と尋ねられて、何度も頷いた。「一口だけね」と、こっそり分けてもらった。父は柔らかい声で「こら、それはお母さんのだよ」と、笑いながら言った。

愛してくれた。あの瞬間、確かに。愛されていた。確かに、あの瞬間、私は、両親に揃って。

母は、どうしてそんなに寂しそうに愛してくれるのか。「一口だけね」と、食べさせてくれたとき、母は、愛おしそうに私を見てくれていた。そのはずなのに、どこか疲れているようにも見えた。奇妙な感覚だった。

嬉しかった。ケーキを一口貰えたし、美味しいし、母は微笑みかけてくれた。これを愛おしいというのかもしれない。それが愛というものなのだと、私にはそう染み付いている。

無糖のアールグレイが苦いと思ったことはない。チョコレートケーキが苦いと思ったこともない。どちらもきっとチープなものだったんだ。濃厚とは程遠い味だったのかもしれない。

未だに安っぽい味が好きだ。ちゃんと茶葉をすくいとって、ティーポットに入れて、そこにお湯を注ぐより、安価で手に入る、その辺に売ってるようなティーバッグに湯を注いで飲むほうが。デパ地下のスイーツ店で買うより、チェーン店で買えるチョコレートケーキを食べるほうが、よっぽど食べやすくて、懐かしくて、優しい、味がします。から。よっぽど。

プレゼントで貰った、真っ黒な缶に入った紅茶の茶葉は味が濃ゆくて、クリスマスに食べたデパ地下のチョコケーキだって味が濃すぎて。嫌だなあ。本来は、たぶん美味しかったはずだった。

食べられないんですよ。頭が真っ白になって、脱力して、しばらく蹲ってしまって。ばかだな〜。ケーキ食たべて、紅茶飲んでるだけで、なんでパニックなんか起こしてるんだって、自分でも思いますよ。

なんとなく、何の紅茶を飲んでるのか、そのとき、確認した。詰め合わせセットみたいな袋の中から、適当に選んで淹れていたから、自分がどんな紅茶を飲んでるのかいちいち気にしていなくて。そしたらちゃんと『アールグレイティー』って書かれているわけです。美味しい〜って食べてたケーキも、チョコ味だった。つまり。なるほどなぁ。嫌だなあ、すっかり忘れられていたのに、忘れるにしては大事にしすぎていたんだと思います。

この組み合わせは本当に駄目ですね。食べられなくなっている。未だにケーキは怖い。お砂糖は幸せの味がする。確かに幸せで愛に溢れた味がする。それが寂しい。泣きながらケーキを食べるなんて御免だ。なんで幸せと寂しさはセットなんだ。愛おしいと寂しいがセットなんだ。結局ずっと愛しい。かなしいね。それも大事な、私の記憶。2歳だか、3歳だかの。

だから、忘れてしまえば楽になれるというのは、わかる。それでも、忘れたくないという気持ちが、どこまでも眩しく。とどのつまり、やめる気がないのである。私は愛されていたから、手放す気なんて、そうそうない。にもかかわらず、しっかりトラウマ反応だの、パニック発作なんて、起こしているのだから、厄介だ。

ダージリンは味が濃くて、ちょっと苦手だ。だからって、砂糖を入れると気持ち悪くなって飲めなくなるから、淹れない。紅茶に砂糖をいれるなんて邪道にもほどがある。

と思い込んでいるだけで、別にお砂糖入れてもいいです。温かい紅茶にお砂糖は淹れませんが、わたくしだってアイスティーにはガムシロップ入れますからね。

幼少期の当時、どうしていたかな。濃いなぁと思いながら、スルーしていた。だって母の紅茶をわざわざ横取りしていた。母が飲んでいるから好きだったのだ。

ああ、そうだ!あれ、薄かったんですよ。紅茶の色がかなり透き通っていて、光に揺れて、きれいだった。だから気になって「これ何」って聞いたんだ。そしたら「紅茶」って返ってきた。分からなくて「こーちゃ?」と聞き返せば「うん」とだけ。やっぱり何か分からなくて、だから確かめたかった。確かめるために「ちょーだい」と言った。美味しかった。あんなに透明な訳がない。そうだ。母は、もったいないとかなんとか言って、お湯を多めに入れたり、継ぎ足したり、ティーバッグを2回使ったりする人なのだ。

美味しかった。そんなに好き?好きでしたね。ずっと好きです。

できればアールグレイがいい。母が何故好んでいたのかは知らない。でも私が初めて口にしたのがそれだから、私の中では、もうそれで良いというか。さあ、何なんでしょうね。母は自分のこと話さない人でしたからね。本当に全く話さない。本人は話してる気でいるんですよ。海老が好きだったなんて全く知らなかったので「なんで教えてくれなかったの」と拗ねたことがありました。そしたら、ざっくり意訳ですが『あんたが興味を持ってなかっただけ。お母さんはずっと食べてた』とのこと。ええ……。

結局忘れようだなんてしたって、本気でするつもりもないんですよ。だって私にとっては大切な記憶としてもうずっと保管されてるし、定着している。

母は「何か甘いものが食べたい」と、父にこぼしていたらしい。そしたら、父は、ずっとケーキを買ってきた。母は「プリンとかさ、アイスとかさ、他にも色々あるでしょ?なのに、あの人、ケーキしか買ってこなくて」と、私は数年後、母の口から聞くことになる。本当は、嬉しくなくて、嫌々食べていたから、あんな疲れたような空気を纏っていたのかな、とか、考えたりもした。だから父も、どこか伺うようなギクシャクした空気を出していたのかな、とか。でも、二人とも、私に声をかけるときだけは、柔らかかったな、とか。二人を、繋いでいる、気が、していた、とか。

父は不器用な人だった。不器用なりに、考えていたと思う。情緒的なことはわからないのが父だった。それはもう『困っている』と言うようなオーラを出しながら曖昧に笑っていた。それが幼少期の私にとっての、当時の父の印象。人との関わり方、距離感に、本当に困っていたような気配があった。父は私に何かをくれるときも、いつも曖昧に笑って、伺うように差し出してくる。私が喜んでみせればほっとして「良かった」と笑った。それがずうっと不思議だった。私はそれを見ていた。

余談
父は私の当時に対して「あんまり懐かない子だな」という印象を抱いていたらしい。念の為、父に対して誤解されたくないので注釈を入れますが、父は言葉選びが苦手で下手なだけなので、この『懐かない』という言い方も、決して言葉通りではない。父は自分の感覚を言語化するのがそれはそれは苦手な人なので、知っている言葉に当てはめるしかできないだけなのである。私がそう思い込みたいわけではなく。これはマジ。

で、当時の私は『父に懐いていなかった』のではなく『ただただ距離感が掴みにくくて分からなかった』というのが、正確なところ。距離感を測っていました。だから父に一緒に遊ぼうと声を掛けたことも何度もあるし、棚の上の方にあるものを取りたくて抱っこしてもらったことも何度もあるし、遊んでもらった。私からアクションを起こせば、父は応えてくれる人ではあった。そうやって、距離感を掴んでいる最中だっただけだ。

閑話休題
恐らくそれが致命的だったのであろう。

母はそんな父に、ほとほと呆れ、呆れを通り越して、もう諦めがあったのだろう。母は自分の気持ちを素直に言うことが、苦手な人だったと思う。というより、きっと怖かったんだと思う。自分の気持ちに耳を傾けてもらえるどころか、否定されるようなことばかり言われて育ったから。

二人は、そうやって、少しずつ、すれ違ったまま、ずれたまま、歩んでしまって、結果、数年後、家庭は崩壊することになる。その予兆は、私が2歳や3歳の頃から――いいや、もう、私が生まれる前から、あったのだろう。

それでも、父と母は、私にだけは、確かに慈しみを注いでくれていたのだ。父と母の間にあったものが何であれ、私は何度も夜に起きて、ケーキとアールグレイを、口にしていた。たった一口ずつ。私はそれだけで幸せだったのだ。愛されている、と、思っていた。

書きながらもう頭がおかしくなってますよ。ジリジリするし、脳が伸縮してるみたいだし、全身ビリビリするし、力入らんし、酸素が足りん。これとどう向き合って生きていけばいいのか、今のところわからない。私にとってただの記憶であるはずのものが、こうもトラウマのトリガーというかトラウマそのものというかになっているのだから、原体験がそれって、一体全体どういうことだ。

愛されなかったことに怒り、絶望するアダルトチルドレンと、「確かに愛してくれたからこそ」その記憶に縛られ、パニックを起こすほど苦しんでいるアダルトチルドレン。形は真逆なのに、機能不全の家族から受けた「寂しさ」の根源は全く同じ。不思議なものです。

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