『1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1つだけ願いが叶うなら空を飛びたい。
何で空を飛びたいか深く考えると分からない。
でも、鳥を見て自由に感じる。
あの空を近くに感じてみたい。
今も生きてる世界は不自由ではない。
でも、なぜか自由とは思えなくて。
今日も今日とて元物書き乙女、解釈論争に疲れて筆を折った現概念アクセサリー職人は、イメージカプ非公開の概念小物製作に余念がない。
丁度1週間前呟きアプリに投稿した作品、黒白の巻物風チャームは、予想に反して久々の、ハートアイコン2桁間近。上々であった。
万バズどころか50バズすら縁遠く、一度も反応の無い投稿もチラホラな乙女には、十分な称賛である。
解釈不一致、公式云々の集中爆撃から逃れて、悠々乙女は表現と創作を謳歌する。
それは物書き乙女がようやく辿り着いた、ただ1つの疎開先であり、安住の隠れ家であった。
「青要素足りないかな」
今日の概念小物は普段使い用。プチプライスショップで購入した歯車風パーツを土台に、ソロバンビーズと花形平ビーズで高さを盛り、その上に大きめの青ビーズ、それから王冠のデザインヒートン。
チェスの駒風チャームである。
「いや、青は、金に挟まってるくらいで良いや」
ヒートンに丸カンとカニカンを通してできあがり。
世界にただ1つだけ、とは言えないものの、物書き乙女の満足いく仕上がりであった。
「できた。金青金、リバ概念……!」
これで材料費実質200円程度だもんね。ごめんね金さん青さん安上がりで。
うふふのふ。完成したチャームをスマホで撮り、今回は呟きアプリには投稿せず、かつての二次創作仲間のグループチャットへ。
『金青金作ったったwwwww絶対普段使いできる』
メッセージはすぐ既読アイコンが付き、少しして返信された文章には、
『絶対気付かない(確信)
絶対金青金ってバレない(超確信)』
爆笑の絵文字が複数個、一緒に添えられていた。
『なお軸固定勢からは批判が相次いでおり』
『「解釈違いです」→「なら見なければ良いと思います」→「そもそも公式発表は金黒です。青ではありません」→「いいえ金の夫は赤です」までテンプレ』
『それなwww』
馬鹿笑いして、ひと息ついて、ため息に変わって。
ふと、寂しげに視線を下げる元物書き乙女。
「皆、同じ作品の同じひとが好きなだけなのにね」
なんで好き同士で殴り合うんだろうね。
キークリップのチャームを巻物風のそれからチェス風に交換して、再度、小さなため息をついた。
ギター、釣り竿、プラモデル……
あんなに『ひとつだけ』と思って
買ったのに
今じゃ部屋中『ひとつだけ』だらけだ。
「なんでも、1つならあげるよ」
「じゃぁ…
センパイの、第二ボタンください!!」
お題
1つだけ より
ひとつだけ、ひとつだけって言う子供は絶対に信用してはならない、
一つだけ
一つだけ願いが叶うならば。
会えなくなったあの子に会いたい。
あの子と話ができたら、うまく育ててあげられなくてごめんって謝りたい。
今更後悔しても遅いけど、あの子に会えたら抱きしめられなかった分抱きしめてやりたい。
ごめん、ごめんね。
「1つだけ」
1つだけでいいから本を読んでみよう。
そう思ったら30ページ読めてしまった。
【一つだけ】
昔々あるところに、森の深い場所のさらに奥、山の麓の洞窟の前に、小さな小屋がありました。
その小屋には魔女が住んでいて、魔女の試練を乗り越えたら、洞窟の宝を守るドラゴンを眠らせ、そこにある宝をどれでも一つだけ手に入れることができました。
多くの者は魔女の試練を乗り越えることができずにいましたが、中には遠くを見通せる透明な石や、被せるだけで傷の治る布、美しい銀色の羊など、富を得る宝を手にしたものもおりました。
こんこんこん
青年は優しく三回、小屋の扉をノックしました。
「誰だい」
と、嗄れた声が答えます。
「突然申し訳ございません。こちらに我が国の王子は来ておりませんか」
青年はある国の騎士でした。騎士は凛々しい顔を曇らせていました。
「王子なんて山ほど来てるんだよ」
そう言いながら扉を開いたのは、しわくちゃの魔女でした。
「知ったことじゃないね」
「リンゴの国の王子をご存知ありませんか? 我が国の井戸という井戸が枯れてしまったのに、元に戻ったのです。きっと王子は成し遂げたに違いありません。それに、あちこちの森が豊かになりました。魔女様、どうか私に王子の行方を教えてください」
騎士は取りすがるように魔女の手を取りました。魔女は手を払って、ふん、と鼻で笑いました。
「リンゴの国の王子なら、宝物庫に宝を放って帰ったよ。そうだ、アンタが王子の選んだ宝を当てられたら、王子を探す宝を手に入れられるかもしれないね」
騎士はすぐに承諾しました。洞窟に入ると、ドラゴンが静かに寝息を立てていた。騎士は静かにその横を通り抜け、宝の山を見上げた。目もくらむような魔法の宝だが、どこを見てもピンとこない。
「これは?」
「頼めば肉を出してくれる皿さ」
「これは?」
「これをつけて触れれば即座にものが乾く手袋さ」
「これは?」
「どこにでも風が吹く箱さ」
うーん、と騎士は首をひねりました。どれもこれも、願いを2つ同時に叶えるようなものではなかったのです。
「魔女様、申し訳ございません。この中に王子の選んだ宝はありません。きっと、なにか別の方法を選んだのでしょう」
騎士はあたりを見回してそう言いました。すると、魔女はにんまりと笑みを浮かべました。
「アンタは試練に打ち勝った」
「えっ?」
「宝に目が眩んで、コレでいい、と持ち帰るようならそれまでと思ったのさ」
ねぇ、と魔女が話しかけると、ドラゴンはゆっくりと瞼を持ち上げる。
「ああ、よく探しに来てくれたね、我が騎士よ」
ドラゴンは王子の声で喋りました。
「私は魔女と取引をしたんだ。欲しい物が三つある、賭けをしないか、とね」
「アタシは一つ目の宝、川を蘇らせる宝珠は報酬として与えた。そしてら二つ目の宝、森を豊かにする風を吹かせる腕輪は、王子がドラゴンになることで承諾した。三つ目の宝は、王子を探しに来た人間が、正しい選択をして、宝を手にせずに帰るのであれば、渡そうと言った」
魔女がニッコリと微笑んだ途端、その姿が若く美しい女のものに変わりました。
「三つ目に希望する宝は、私だそうだ。さぁ、王子、国に帰る時だよ」
たちまちドラゴンは騎士の敬愛する王子のものになり、三人は互いに抱き合った。
こうして、国を救った王子は、騎士と魔女を連れて国に帰り、その国は末永く栄えましたとさ。
♡250オーバーありがとうございました、大変嬉しいです
#一つだけ
「おじょうさん風船いるかい?」
「どうも」
ピエロから風船を一つだけもらう
はたから見れば一人で遊園地に来てる可哀想な子に見えるかも。
幽霊と二人で遊園地に来た
幽霊が言うには死ぬ前に一度女の子とデートがしてみたかったそうで
私は幽霊に土下座デートで頼まれた
「本当にデートが終わったら成仏してくれるんですか」
「ああ、約束するよ」
「ハァ… じゃあ行きますか」
ため息混じりに幽霊との成仏デートが始まった。
一つだけ、選ぶのならば。
一つだけ、残すのならば。
答えはとても単純で、ただひたすらこの手に収まるだけを
自分をかけて守りたい心のままに選べるのに。
一つだけ、手放すならば。
……ただ一つだけ自分の罪にするならば。
信頼と愛との形として、君を選びたい。
一つだけ願いが叶うと言うならば
あの世に行ってしまったあなたが
今すぐ僕の眼の前に現れてずっと
僕が死ぬまでずっといて欲しい
でもそれがダメだと言うのならば
僕があなたのところに行く
それだけの話
1つだけ
あなたに会ってから
どれくらい経つのか
どこにいたのか
何をしていたのか
そもそもいつから一緒にいたのか
ほとんど忘れました
でも
自分にとってあなたを
世界で一番愛していたことだけは覚えていました
すべて忘れてしまったけど
また一から始められませんか?
一つだけ。
一つだけ
大事なのは
来世でも
逢える
2人。
一つだけ
【大好きな
まあ
ご結婚おめでとう。】
盗まれた宝の一つでよいので取って帰れ
王からの命令のもと、休むことなく広大な砂盆を歩き続け、影の中を音もなく進み、遂に宝の隠された洞窟までやって来た。
入り口は横向きになって進まなくてはならないくらい狭かったが、進むにつれて洞窟内は道幅が広くなり、どこかから射している淡い灰色の月光で照らされている。薄明の中、私は用心深く動いていた。
今のところ罠や宝を守る怪物の類いは確認できていない。私はここまでの行程での圧倒的な疲労を意志の力で何とか押し留めていたが、顔や肩にはびっしりと玉の汗が浮かんでいるのがわかっていた。
そろそろ最奥だろうと考えていると、洞窟の奥から光が放出されているのを感じた。足を速めて、奥地に向かった。
光源はすぐに確認できた。
白い宝石のついた首飾り、金でできたカップ類、黄金の冠の中にあってもしっかりと見て取れたのだ。その宝玉は月光を受けて見事な光彩を照り返していたが、天空の星のごとく、自ら光を発してもいた。
1つだけの命
1つだけの人生
1つだけの「あの人」
「1つだけ」は身の回り全てにある
いつものドアノブ
そこには縄がたれていた
平均よりも小さい背丈なら十分な高さ
深夜なら誰かに止められる心配もない
いまなら誰かに止められる未練もない
首をかけたとき
なにか引っかかった
一つだけ思い出せない
あ
驚いて
喉がしまって
落ち着いて
考えた
考えて
…やめた
いつものドアノブ
そこには花がおいてあった
平均よりも小さい遺影
その時誰も止められなかった
その時未練もなかった
あ
一つだけちょっと
…やめた
一つだけ
一つだけ無人島に持っていけるならなにを持っていく? そんな問いかけがあるよな。まぁそれだけなんだが。
書くことないしなんかお題と関係ないことでも書くか。
といっても山なし谷なしの変化に乏しい人生を送っているから書くことも特にない。ここはダイエットのことでも書いてみるか。
ダイエットを始めるにあたってあすけんというアプリを使い始めた。これが去年の11月頃の話である。
あすけんは食事と体重の記録をするためのアプリで、いわゆるレコーディングダイエットをするためのアプリだ。今日に至るまであすけんは毎日記入しているからとりあえず継続できていると言えるだろう。
記録によると始めた頃は85キロ程度だったのが今は80キロ程度のようだ。ダイエットは無理せずに一月に1、2キロ落とすのがよいらしい。なのでちょっとペースは悪いが効果はあるといったところか。
できればもう少し頑張って体重を落とすペースを速めたいところではあるのだが、このストレス社会で生きるには食事は大切なストレス解消なので難しい。
正直生きる意味がないから生きているのが辛くて毎日死が心に満ちるから食べないと正気ではいられないんだよな。
ただダイエットも体重が落ちなくなってきたからここからは食事量を減らさないと痩せられないと思っている。
前にダイエットをやめた時もこのくらいの体重だったから今回は頑張りたい。ここからが正念場ってやつだ。頑張ろう。
この歳になるまで一体幾つの体験をしてきたのだろう。
何百?何千?何マン?
その中のたった一つや二つの出来事に一生苦しめられるなんて真っ平だね。
でも、どうしても忘れられないこと、どうしても会いたくない人、いませんか?
何度も思い出してしまうあのこと、
絶対に顔を見たく無いあいつ。
どうしようもないそれは、思い出さない様にするしかない。
オレはそんなこととは無縁の人間だと思っていたのに。気が付けば、重いもの背負っていた。
でも、最期まで生き抜きたい。
十字架と共に
僕がポテトチップスを食べていると、彼女が寄ってきた。そして、決まったようにこう言う。
「1つちょうだい!」
僕はいいよと言って彼女の方にポテトチップスの入った袋を差し出す。
すると彼女はポテトチップスの袋の中に手を入れ、ポテトチップスを5、6個掴んだ。
僕はすかさず、1つって言ってただろと彼女に言うと、彼女は笑いながら走り去って行った。
僕は彼女のそういう欲張りなところが大好きだ。
なーくんが言ったこと。
2020年日本とって
2023年アジアとって
2040年世界とって
なーくん、
有言実行だね。