『1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『1つだけ』
「無人島に置いていかれるとして、1つだけ何でも持っていけるなら何を持っていきますか?」
「…………モーターを稼働させて大陸まで移動できるボート」
「……やけに具体的に言いますが、ようするにモーターボートですよね?
でもそれだと燃料を別で用意しないと動きませんよ」
「違う、モーターボートじゃない。
モーターを稼働させて大陸まで移動できるボート」
「……その二つにどんな違いがあるんですか?」
「燃料が無くてモーターが動かないなら、それは"モーターを稼働させて大陸まで移動できる"ボートじゃない」
「……つまり初めから大陸までの燃料をボートに入れておけということですか?」
「そう」
「……ズルくないですか?」
「ズルくない」
「本当に?」
「本当に」
「……じゃあ、それで良いですね」
「うん」
「…………」
「…………」
「やっぱりズルく──「ズルくない!」……」
ハイキューのネタがあります
ヤンデレ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
一つだけ手に入れたいものがある
彼女だ
綺麗な肌に綺麗な髪
あんな人間はあの子だけだと思う
口調はおっとりしているため
周りに彼女が好きなようだ
彼女に告白した人はいっぱいいる
でも彼女は、全員断った
なんで俺も断ったんだよ
なんでなんで!木兎さんは、いいんだよ
いつもいつも思う
アハハ
56せば、いいんだ!
待っててね、
そう君はテーラーメイドじゃないからさ
我慢して並ぶ待機列
題『1つだけ』
一つだけと言うお題で「短歌」を、
一つだけ
願いが叶う
その時が、
きっと来るよね
ずっと待ってる
やっぱり両思いにはなれないな、、、。ごめんね、
一つだけ
一つだけといわず、
全部受け取ってよ。
私からの愛を。
1つだけ
「あの世へ逝く前に、1つだけ願いを叶えて差し上げましょう」
そう言い、黒い髪の、白い翼を持つ彼は、笑った。
この部屋にしか居場所のない、友もいない私は、願った。
「──なら、私と遊んで?」
「……は?」
彼は心底驚いたような顔をした、気がする。まあ、そうだろう。
「だって私、足がないでしょう? だから、この部屋からほとんど出たことがないの。誰かと遊んだことも、記憶にないんだもの」
「…………」
たぶん、こういうのを「絶句している」と表現するのだろう、たぶん。分からないけど。
……ところで、このひとは誰だろう?
とても長い間のあと、彼は言った。
「それは、僕にも分からないんだ」
「え?」
「僕は天使と悪魔の間の子、つまり禁忌の子だ。だから、誰かと遊んだこともない」
天使と悪魔。禁忌。
イマイチよく分からないけど。このひとは、自分と似ている、ということ?
だったら。
「あなたの名前、おしえて?」
「は?」
「こんなに長く、誰かと話したのはずいぶん久しぶりなの。だからもう、私は満足してるから。あなたの名前は、『あの世』でも忘れないから」
本心を言い、心からの笑みを浮かべた。なのに。
「…………」
あ、また絶句された?
「……僕は」
また、長い間のあとに、彼は言った。
「名乗るべき名前は、僕には与えられていない」
なら。
「だったら、一緒につくりましょう。あなたの名前を。──これが、私の願い」
そう言うと、彼はなんだか変な笑い方をした。こう、顔をクシャっと歪めて。
「どうして、そんなに優しいの」
だって、こんなにたくさんの顔を見せてくれたのはあなたが初めてだから。
悲しい顔より、笑った顔を見てから、サヨナラしたいじゃない。
そうして、創った彼の名を抱えて、私は眠りについた。
不思議なふしぎな、彼の名は──。
引っこ抜く
ついてくる
選んでも選んでも
僕はこれをと
決めてみた
悩んで考えた
挙げ句の果てに
身に余るぐらい
集まってしまう
1つだけ
スティック状のお菓子を友人から貰ったためもぐもぐと食べている。俺が進んで口にするタイプのお菓子ではなく、それが新鮮でなかなかうまい。サクサクした食感が小気味よく、手の進みが早かった。サクサク、サクサク。
「面白そうな物食べてるね」
「貰ったんだ、スティックパイみたいで中に薄くジャムが入ってる」
「いいなぁ…『1つだけ』ちょうだい?」
本来なら君にもあげるのだが無心で食べていたため最後の1本だ。食べかけをあげるのも忍びないが
「それでも良ければ」
思い付いて、まるでポッキーゲームのように端を咥えて君を待つ。はじめは意図が分からなかった君が遠慮がちに端から口をつけて…小動物の餌やりみたいだ。少しずつ近づく君の顔、目蓋は伏せられて、食べる振動も伝わってくる。パイ生地から漏れだしたベリーのジャムがグロスみたいだな、このまま待ったらどうなるかな。口を動かすのを忘れていると君がぱきりと折って残りのお菓子を奪ったんだ。
「ご馳走さま」
唇に付いたジャムを舐めとり続いて舐めとられ「紅茶いれるね」とキッチンに消えていく。すっかり食べることを忘れた俺は小動物のイタズラに呆気にとられていたのだった。
今日は久しぶりに長女と買い物。
いつも我慢させているから、今は長女だけを見てあげるの。
「1つだけ好きなの選んでいいよ。」
と言うと長女は、次女の好きなお菓子を選んだ。
「帰って分け合いっこして食べるの!」
二人で一つらしい。世界に一つだけの私の宝物。
今日もまた精神的にグラグラで、後半は酷いもんだった。
このままじゃいけないって事くらいは自分でも重々承知しているんだけど、承知していたからって気分の落ち込みが無くなるかって言われれば、それはまた別の話なのだ。
1つだけ言えることは、やはり前向きな人生を送ることが心にもきっと良いはずなんだ。
何かこう、人生をかけて夢中になることでも見つけられれば、気分が沈む隙もないくらいのめり込むものがあれば、私自身も立ち上がれるのかもしれない……
1つだけ願いを叶えてくれるなら何を願う?
私はあの子の幸せを願いたい。
あの子を可哀想なんて目で見たくない。
逆に嫌な思いをさせてしまう気がしてるから。
あの子は事故で両足を失った。
神様がいるなら尚更
残酷なことをしていることに気づいて欲しい。
私たちが自由に歩くための足が機能しなくなるなんて
自分にはその辛さがわからない。
口では「大丈夫」なんてすぐ言える。
そんな事じゃなくてあの子が1番幸せだと思う
本心の願いを叶えて欲しい。
もしそれが「死」だとしたら私はそれを叶えたくない
だって貴方には生きていて欲しいから。
苦しみをぶつけていいよ。
半分こしよう。
いつまでも君を支え続けるよ。
─────『1つだけ』
大事な事…
ひとつだけ君に…
君にあげる…
あなたに…
もうひとつ…
チェルシー…
もうひとつ…
チェルシー……
何頼んだの今?
そう、ペレストロイカみたいな
そうそう、ペスカトーレ。
聞いたことないなぁ。
え?ペレストロイカ?
なんか、ゴルバチョフがごにょごにょしてたのよ、上の方で。
ゴが多いっていやいや、ゴは一つだけよ。
はい? あ、俺のナポリタン。
どうもどうも。俺はナポリタンよ。。
ナポリの人は知らない、ナポリタン。
お、ペスカトーレも来たよ。
海鮮のパスタかぁ。
あ! イカ入ってる、一つだけだけどイカ。
ある意味ペレストロイカ。
え? うるさいって?
ゴメン
‐一つだけ‐
夜明けに唱ふ
ピアノの聲は
小夜啼鳥の
儚い囁き
鳥待月は
始まりの月
怯え乍ら
戸惑ひ乍ら
あと何度となく
櫻を葬送るか
それで良いのかと問いただす眼差しだ、と思った。
それだけで不思議と報われる気持ちで満たされていくようだった。
深く頷き、自分の心を肯定しながら祈りのために手を重ねた。
「ありがとうございます」
「礼など言うものではない。むしろ其方に対してこちらが礼をするものだ。其方のたったひとつきりの願いなど、無下にするものでもない」
王者の風格とは、こうした言葉の端々にも宿るのだろう。
この方の言葉からは、偽りを感じない。この身に宿る能力のひとつで、偽りや悪意を悟ることができる。なればこそ、この方にはなにひとつとして誤魔化しの気持ちがないことも、安心して委ねられることも理解できた。
「それでもわたくしは、陛下や皆様のやさしさに感謝をしたいのです」
この朽ちることが確定している身で、ひとつきりの願いを見届けることを許されるのだから。
「どうか、我が母国の王族を、ひとり残らず滅ぼしてください。その滅びの暁には、この国の繁栄の礎となりましょう」
#1つだけ
オリジナル短編小説(1)
お題「1つだけ」
1つだけ、言えなかったことがある。
そう、たったひとつだけ。
そのたった1つの言葉だけで僕がこんなにも後悔することになるなんて…。
XXXX年○月✕日、僕は家の前で、ただ呆然と立っていた。
今日は、向かいの家の由利が引っ越す日だ。
彼女とは小さい頃から知り合いで、よく遊ぶ仲だった。
僕は彼女に、1つだけ、伝えたいことがあった。前からずっと言いたかった。今日こそ、今日こそ伝えなければと思うたび、声が出なくなる。
今日は言うんだ。絶対に。後悔する前に…。
しかし、今日も、声が出ない。時は刻一刻と過ぎていき、ついに彼女の家の荷物は片付いた。まもなく出発してしまう。
「…じゃあ、またね。」と、彼女は言う。
僕は、無言で彼女を見つめた。
…また、言えなかった。…もう、言えないんだ。
彼女が車に乗る。車はゆっくり走り始めた。
ふと、車の窓が開き、彼女が顔を出す。
「ずっと、大好きだよーーー!」
僕は、ハッとした。彼女の方へ走らずにはいられなかった。
僕は、彼女に大声で叫ぶ。
「ーーー、ーーーーー!!!」
しかし、やはり声は出なかった。
数日後、白と黒の世界がそこにあった。
大きな箱と、たくさんの花。
その中央には微笑んでいる彼女、由利の姿があった。その両隣には、彼女の両親も居た。3人で微笑んでいる。
動くことの無い表情が、そこにあった。
彼女が乗った車は、あの後交通事故にあったそうだ。
…僕は、そうなることを知っていた。
何度も、伝えようとしていたんだ。
見えない何者かに、首元を締め付けられるような感覚。そのせいで毎回、彼女に言えなかった。
「その車、呪われてる」
言いたかった。僕には見えたんだ。
呪われた車が。由利を殺そうとしているのが。
僕がそれを伝えようとする度、その呪いは僕を襲い、声を奪った。だから、伝えられなかった。
「…ごめん、由利。ゆっくり、休んでね。」
〜終〜
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1つだけ願うとしたら
君からの好きを
あの時に君の声で
もう一度聞きたかった。
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Theme:1つだけ
なにもかもだめで失敗ばかりで
自分をどうにかしたくて飛び込んだ最後の賭けすら
他人を巻き込んでどうしようもない終わりへと向かっている
命を尽くしても、人生をなげうってさえ、
なにも成すことはできなくて
ダメであることは変えられない
でも、それでもひとつだけ
さいごにひとつだけ
でもきっと、あなたは怒るんだろうなあ
#1つだけ
唐揚げ作ってると下ごしらえクソ適当だから肉のサイズまちまちで、取り敢えず大きめのやつ割ってみて火が通ってるか確認するんだわ。
1ターン目は成功。2ターン目は、3ターン目は、ってなるから絶対につまみ食いはひとつで終わらない。
間違えた。味見だわ。味見ってことでひとつ。
彼は常に強く居る
大きな自信を持ち合わせ
何かを決断する勇気もある
そんな彼が私に言った
努力をしていないのに
自信がないなんて
言ってはいけない
私は
彼が努力したから
自信を持てているとは
到底思えなかった
努力が見えないと言うのはそうだが
容姿は良いし家庭にも恵まれている
自分を卑下しているのではない
私は彼より努力していると自負していた
思考を深めると
彼の自信に興味が湧いた
人は皆悩みを持つと言う
私にも悩みの一つや二つある
それどころか絶え間なく押し寄せてくる
一つの悩みが二つ三つと増えると
どうにも立ち行かなくなるのだ
悩みに向き合い
もがき苦しみ
ようやく抜け出すような日々だ
そんな私を見て
彼は言うのだ
努力をしていないのに
自信がないなんて
言ってはいけない
と
1つだけ願いが叶うなら
彼のような人生を歩ませて欲しい
そして
私のような人生を歩む彼に
私はきっとこう言うだろう
努力をしていないのに
自信がないなんて
言ってはいけない
この願いが私の努力で叶うものなら
1つだけ