『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
麦わら帽子を買ったことがない。被っている人を見たこともあまり記憶にない。
幼い頃は家にあったかもしれないが、耐久力に問題がある。子供がいじるとすぐ壊れてしまうのである。
大人になってからファッションとして必要としたことはもちろんない。紫外線遮断効果が薄いのもあるし、持ち運びにも不便である。
近年大ヒットした曲の中に「麦わらの帽子の君」が出てきたが、そんな人物は存在するのだろうか?
蝉しぐれ鳴く青空の下、森を駆け抜ける小さな影。
麦わら帽子の幼子が、息を弾ませて周囲を見渡して。
不意にその瞳が一点を見つめ、瞬いた。次の瞬間には笑みを浮かべ、瞳を輝かせながら駆け出して。
幼子特有の無鉄砲さと好奇心で、この屋敷へと足を踏み入れた。
眠るかつての幼子を、屋敷の主は無表情で見下ろした。
好奇心が強く何事にも一生懸命なのは、初めて出会ったあの頃から変わらない。むしろ成長し出来る事が増えたために、悪化している気さえする。
夢中になれるものがあるのはいい事ではあるのだろう。限りのある生だ。悔いのないように行動すればいい。
そう思っていた。今までは。
「馬鹿な子」
呟いて、頬に触れる。かつての面影を強く残す穏やかな寝顔は、あの懐かしい夏を思い起こさせる。
初めて話をした子。本来の迷い家の在り方を歪めてまで、触れたいと感じた子。
無邪気で愚かな、術師の血を引く人間の幼子。
「可哀想に」
眠る子を起こさぬよう静かに離れ、先ほど拾い上げた折鶴を取り出す。離れていた間にどれだけ努力し続けて来たのかが一目で分かる、上等の式。
本来ならば、屋敷の外へも飛べるほどの。
「本当に、可哀想」
折鶴に唇を触れさせ。触れた部位からじわじわと純白を黒に染める様を見て、笑みが浮かぶ。そうしてすべてが黒に染まった折鶴を墜せば、それは音もなく地に沈んでいく。
幼子が訪れてから今まで。迷い家に置き忘れたものは、一部を除いて全てが迷い家の一部となっている。迷い家の礎になり、幼子を屋敷に繋ぎ止める。
「会わなければよかったのにね」
『マヨヒガ』を創り上げたのは、人間の生き方が変わったからだ。今の人間が必要とするものを、迷い家では賄いきれず、森に訪れる事もなく。それ故に在り方を変え、棲家を移した。
本心では再会を願っていた。好奇心の塊のような幼子が、成長しどんな生を謳歌しているのかを想像しては、会いたい気持ちが募り。
けれども想像は容易く裏切られた。
幽鬼のような歩き方。消えない目の下の隈。覇気のない声音。
何故この子は限りある生を削ってまで、他の人間のために動いているのか。
許せなかった。悪意なく使い潰す人間が、幼子自身が。
再開の後に縁を結び、何度も招き言葉を交わし。何一つ変わらぬ幼子の質に気づき、憎悪すら抱いた。
そして決めたのだ。
「そろそろだと思うんだけどな。そう簡単には成らないか」
何の変化も見られぬ子に苦笑して、手の平を宙に向ける。
かさり、と微かな音を立て手の平に乗ったのは、あの日の幼子が置き忘れた麦わら帽子。その中には、少し歪な折鶴が一羽。
それはあの夏の日。初めて上手く飛ばす事が出来たのだと、興奮し頬を紅潮させた幼子に渡された初めての贈り物だった。
折鶴を優しく撫で、子の側に再び近寄り。枕元へと麦わら帽子を置く。
眠りに落ちる前。溢れた言葉に対して、迷い家としての答えがこれだ。
この子だけの特別。この子だけの迷い家。
それはあの夏の日から今も変わる事はない。
だから合一にする。
どんな理由があれど、これ以上人間としての儚い生を他の何かに消費させる事は許さない。何度も忠告はした。それを聞き入れなかったのだから、それは自業自得というものである。
可哀想に、と繰り返し。
屋敷の主は折鶴を抱いて、口元を弧に歪め嗤った。
20240812 『麦わら帽子』
麦わら帽子
今はもう亡き大好きだったおばあちゃんからの最後のプレゼント。
当時おばあちゃん子だった私は、週末になる度におばあちゃんちに遊びに行っては、お花畑に行き花言葉を教えてもらうことが大好きだった。
そんな私に花飾りのついた麦わら帽子をプレゼントしてくれた。被らずに過ごした日はないほどだ。
それから半年おばあちゃんは亡くなった。心筋梗塞での突然死だった。
幼稚園生だった私は何が起こっているのかわからないまま麦わら帽子だけを抱えて葬式に参列した。おばあちゃんちに行った時にやっと実感が湧き、悲しさが込み上げた。
今でもあの花言葉は忘れない。
麦わら帽子
昨日と今日と、麦わら帽子を被ってギラギラをやり過ごしている。野良仕事用のやつ。軽く、風通しも悪くない。目の楽さが段違いだ。
以前はよく目にするものだった。珍しくも何ともない、ありふれた実用品。
こんなに太陽の光が強い。そこらへんで被っていたって、不思議がられることもない…と思っていたのだが、妙に見られる。…帽子にゴミでも付いているか? コンビニのガラスに自分が映り込んだ。…うーん、ネイビーのダラダラシャツを着た痩せ型、サングラスの不審者っぽさ。麦わら帽子のせいか、東南アジアあたりの農民が何かの悪事に手を染めているような、周りの皆さんとは相容れないフンイキ。どうしてこうなる。
麦わら帽子を眺めてみても、何の変哲も無い平和な麦わら帽子だ。
私か…?
私が基本的に不審者っぽいのか?
どうしてこうなる…
『麦わら帽子』
ひまわり畑でキラキラとした瞳で、「きれいだよ!ぱぱ!」と必死に感情を伝えてくれる娘が、とにかく愛おしかった。
定期的に水分補給をさせて、暑いから麦わら帽子をかぶせる。
ひまわり畑で迷子にならないように、しっかりと手を握るが、娘は振り解いてあっち行きたい!こっち行きたい!とわがままを言う。
でも、そんな娘も可愛くて、愛おしくて。
娘に毎年被せる夏の麦わら帽子は、愛する嫁の麦わら帽子のサイズにじんわりと近づいていく。
嫁ですら小さくて守りたいと父性を抱くのに、娘はそれはもう、何十倍も小さくて、守らなくてはと、常々思う。
一瞬、大きな風が娘と俺を仰ぐ。
娘の麦わら帽子がふんわりと飛んだ。
「ぱぱあ」
取って。と言わんばかりな表情で、パパと呼ばれる。
ああ、なんでこんなにも愛おしいんだろうか。
去年までは愛する嫁も隣にいて、ごくごく普通の幸せな家庭だったのが、こんな、たった数ヶ月で一変するなんて。
いくらつらいなと噛み締めたとて、嫁は帰ってこないのだ。いくら未来を見ても、過去を見ても。ずっとずっと、心のどこかに、嫁はいるのに、隣にはいなくて、だからといって、嫁がもういないようには感じなかった。
それは、娘がかなり嫁に似ているからだった。
楽しいと笑う嫁の表情と娘はそれはもう、瓜二つと言ってもいいくらい。右側にだけあるエクボがとてもかわいいのだ。
眠たいと甘えてくるところも、怒って、もう!と言うところも、どこもかしこも、嫁に似ていて、常々切ない気持ちで苦しくなるのに、幸せを感じてしまう。
ああ、まだ隣にいてくれてるんだろうな。と。
俺は娘に、はいはい。と、肩車をして、背の高いひまわりの上に着地した麦わら帽子を、ほら、とれる?とひと声かけ、娘もそれに、とれるー!と応じてくれた。
ひまわりの花言葉は、私はあなただけを見つめる。だ。
嫁は花言葉をわかっていて、初デートにひまわり畑を選んだのだろうか。そんなのは、もう嫁に聞くしかないのに、聞くことができないのが惜しい。
娘を下ろして、麦わら帽子を軽くつけ、顎の下にリボンを作って、落ちないように結ぶ。
嫁にも良くやってたなぁなんて、思い出す。
気づけば俺はいつも嫁。嫁。嫁。なんだ。
「ぱぱ、ままのお帽子、いいの?」
リュックにくくりつけた、去年まで嫁がつけていた麦わら帽子をきっと娘は指しているのであろう。
「ママも、一緒に今ひまわりを見てるんだよ。ママに、ひまわり綺麗だねって、言おうな。」
「ままぁ、ひまわり、きれいだよー!」
近くにいる人たちがみな、振り返るほどの声量でいきなり叫ぶ娘。ここで俺は、わかってしまったんだ。なんて愚かなことをしているんだ。と。
俺が嫁の死について受け入れられていないのに、やっと4歳になった娘が、理解できるわけないだろう。
ママはお空で見守ってくれてるんだよ。と言いすぎたのかもしれない。いや、かもしれないじゃない。言いすぎたのだ。
なんて、ひどい父親なんだろう。
ほんと、俺って、ダメだな。
「ままに、なりたい。わたしがままだったら、ぱぱは、元気になってくれる?わたしがままになったら、ぱぱはもうひとりでなかなくてすむ?」
ぎゅっと娘を抱きしめて、俺は声を殺して泣いた。
「パパは、ひまわりがいれば、元気だよ。ひまわりさえいれば、ママも一緒にいるよ。」
「ぱぱぁ」
まだ幼い娘。大きな責任を、いつの間にか抱えさせていたのかもしれない。申し訳ない気持ちになる。
娘の名前はひまわり。花言葉のもう一つは、憧れ。
『私よりもたくさん愛されるんだよ』と、愛されキャラの嫁が一番初めに娘にプレゼントしたものだ。
「ひまわり。パパが弱くてごめんな。」
麦わら帽子。それは優雅さと社会的地位の高い人が被るものだったりする。
家族3人の麦わら帽子の写真はもう2度と撮ることはない。撮れることはないだろう。
また風が娘と俺を仰いだ。
その風は先ほどと違う、寄り添うような穏やかな風だった。
「あっ」
『麦わら帽子』
「何だこれ」
夜遅く、聞き込みを終えて事務所に帰ってみると、来客用も兼ねたローテーブルの上には小物がズラリと並べられていた。
日焼け止めローションにデオドラントシート。
ハンドタオルにアイスネックリング。
スポーツドリンクとサングラス。
他に大きなものでは男性用日傘や麦わら帽子まで。
選り取り見取りの暑さ対策グッズが所狭しと広げてある。
「おかえり~」
よくもここまでかき集めたものだと感心して見ていれば、物音を聞き付けて、奥の方から買い揃えたであろう本人が顔を出した。
麦わら帽子を掲げてみせて、寄ってくる相棒へ問いかける。
「どうしたんだ、こんなに。おまえ外に出ないだろう?」
「ううん。君に使ってもらおうと思って用意したんだよ~」
「えっ俺に?」
驚いて、手持ち無沙汰にくるくると回していた麦わら帽子を取り落とした。
拾い上げ、テーブルの上の小物と相棒を見比べる。
この一式全部、俺用に?
こんなに沢山、急に何故。
「ひょっとして、海か山に行く依頼でも入ったのか?」
「違うよー。普段から外に出るときに使った方が良いでしょ。毎日死ぬほど暑いんだからさ」
「え、ええ~?」
出た。こいつの過剰なお節介。
心配してくれるのは構わないが、時折こうやって暴走するのが厄介だ。
「要るか? こんなに。この中の一個か二個で充分だろ」
「何言ってるの!」
戸惑って不満をそのまま口にすれば案の定、機嫌を損ねた相棒は頬を膨らませてぶすくれた。
「ニュースでも厳重な警戒をって言ってるでしょ! 君は無頓着過ぎ。暑いって愚痴る癖に、いっつも軽装で出て行くから心配だよ!」
「そうは言っても、聞き込みするのに重装備も邪魔で変だろう? 全部着けてみろ。逆にこっちが不審者だ」
「ダメダメ! 太陽のパワーを甘く見ちゃいけないよ。あいつはその光だけで吸血鬼を殺せるんだから。馬鹿にしてると人間だって死ぬよ!」
そこを言われると反論もしづらいところだ。
言い返す言葉もなくなって、テーブルに置かれた装備品を睨み付けた。
確かに、冗談じゃなく最近の暑さは死ぬレベルだ。熱中症で搬送、最悪亡くなるニュースも後を断たない。
日傘を差して出歩く男を見るのも珍しくなくなってきた。
ここは大人しく相棒の助言に従うべきか。
「にしても、流石に一度に全部は使えねーかな……」
ハンディファンの電源を入れて風を浴びる。
うん、まあ涼しいかな。
渋々折れた俺に満足し、無理やり麦わら帽子を被せて相棒がにっこり笑う。
「大丈夫、だいじょーぶ。ちゃんと似合ってるよ!」
「はいはい」
まあ、心配かけていたのは事実だし。
ここは気持ちを有り難く受け取っておくとしよう。
使いこなしはその次だな。
明日からの自分の姿を想像し、相棒には内緒でこっそり笑った。
(2024/08/11 title:048 麦わら帽子)
「まさか本当に“天使”になるなんて、誰が思うんだよ」
その棺の蓋が固く閉ざされ、花一つ添えることも叶わず。男はただ静かに送り出すことしかできなかった。
持ち主を失った麦わら帽子は燃やされることなく、助手席に在り続ける。
2024年 8月20日
麦わら帽子のモンキー・D・ルフィ
麦わら帽子
麦茶…
お菓子は
ねるねるねるね
実在しない
稲刈りの
思い出
麦わら帽子みたいなお皿を見たことがある。
それはどこか高級そうなホテルにあって、麦わら帽子を裏返しにして、頭のスッポリ入るくぼみにかぼちゃの冷製スープが入っていた。
つばの部分がえらく広くて、麦わら帽子みたいだなあって思いつつスプーンを沈めた。
わずか数口で完食してしまい、次の料理(フルコースの前菜)が来るのを待っていた。
「持ちやすそうだな……」
ってなんか思った。
麦わら帽子について調べてみたけど、今の麦わら帽子って昔みたいにチクチクする素材じゃなくなったみたい。
つばも強調したみたいに長いわけでもなく、UFOの円盤感もそこまでなくなった。
首にかける紐も、取り払われたようで、もはや記憶の彼方までフリスビーのごとく飛んでいってしまったのではないか。
そんなことを思い、ダラダラと過ごした3日間であった。
「麦わら帽子」
麦わら帽子とキャリーを持ってバカンスを楽しむ。
日本にもバカンスのような休暇があったらいいのに。
麦わら帽子
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.11 藍
麦わら帽子が置いてある
そっと持ち上げると
トンボが飛び立った
……悪い事をした
・麦わら帽子
思い出話。
幼稚園の方針で夏は麦わら帽子を着用していた。
各々が用意する関係で帽子のデザインはみんなバラバラだった。
私のはひまわり柄の帯がついた可愛らしい麦わら帽子で、その帯を見ただけで私の心をひまわり畑へと連れていってくれた。
たった2年間。
しかも夏の期間だけしかかぶることの無かったあの帽子は、今でも思い出の中で幼い私の夏をずっと輝かせてくれている。
昔はよく
麦わら帽子を
被されていた。
ちょっと
チクチクして
独特のにおいが
気にはなったけど
言われるがまま
帽子を被っていた。
子供だったから
それはイヤ
って
そこまで
思ってなかったし
それを
大人に
自分で
伝えないといけない
ことも
あまり
よく分かってなかった。
なんとなくだけど
イヤ
も
ほんとは
伝えても良かったよね。
#麦わら帽子
僕は今日も麦わら帽子をかぶっている。
デロデロデロデロデロデロデロデロ デンデロン
この音を聴くとあの夏を思い出す
よく晴れた夏の日、君は僕にこう言った
「この帽子をお前にあずける。おれの大切な帽子だ。返しには来なくていい。今朝教会で呪いをといた呪いの帽子だからな。」
そう言って僕に麦わら帽子を被せた。
その瞬間なにか変な音が聞こえて麦わら帽子が外せなくなったんだ。僕は子供だから100Gしかお金を持っていない。教会で呪いをとくには50000G必要だ。
突然行動不能になったり普通に頭が蒸れて痒いが、我慢している。今は呪いをとくお金を稼ぐために地元の漁業を手伝っている。いつかあいつに帽子を返しにいくんだ。この呪いの麦わら帽子を……
夏の暑ーい日。某漫画の主人公。
などなど、わんぱくなイメージ。
だけど実際の麦わら帽子って、リボンが付いていたりツバが大きかったりして、案外可愛らしかったりもする。
何となく、その女の子らしいアイテムを、私自身は避けていたなあ。
#麦わら帽子
「よろしくお願いします」
そう言って頭を下げたのは聞いたこともないくらい可愛らしい声をした女の子だった。
六年生の夏。
転校生が来た。
なんで今?
どうしてここに来たの?
聞きたくても聞けない。
同仕様も無いくらいシャイな自分に嫌気が差した。
何日かたったが結局話せていない。
なにかきっかけは無いものかと考えていた時だった。
彼女を見たんだ。
真っ白なワンピースをきて麦わら帽子を被った彼女。
遠目からみても綺麗だと思う程その服装は彼女によく合っていた。
そしてその瞬間、これだと思った。
あとは行動するだけ。
それだけだと言うのに体は一向に動かない。
動き出さない足にただひたすらに苛ついていた。
次の日も、また次の日も、そのまた次の日も彼女はいた。
ただ一点を見つめて、じっとしていた。
まるで誰かを待っているように。
ある日、怖くなった。
何故だか分からないけど、彼女を恐ろしく感じた。
それでも皆いつも通りだったから勘違いだと思って、気にしないようにしていた。
だって、それはきっと。
ー麦わら帽子ー
短くなりました。
それはきっと何でしょう。
想像してみて下さい。
答えはありません。
【麦わら帽子】
私は彼をとても信頼しているし、とても頼っているし、誰よりも私を知っているとわかっているし、
愛も情もあるし、近い人生を隣で歩く仲間意識もある
会話もするし、会話しない時もある
じょうずに私を甘やかし、機嫌をとり、
そのことでもしかして消耗していたとしても
見放したりせずに近くで笑っていてくれる
もし男性として生まれるならこのひとみたいになりたかったと思うひとのうちのひとりだ
それでも、「わたし」に戻る時間は必要で
その時間はひとりで、ささやかな嬉しさやおもしろさを存分にたのしむ
その時間しか埋められない穴が確実にある
なぜなら、私と彼は別の経験を経て出会ったのだから
そういうものなのだ
麦わら帽子がすきだった
彼が、きみには似合わないと笑った麦わら帽子
夏風に揺れるあの子の髪元に
光る惹かれて恋い焦がれてる