『鳥のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
黒くてつやつやした嘴のハシブトガラスになれるなら
中央区の公園に居るような比較的温厚なカラスでありたい。
間違っても目に映る全てに突進を仕掛けるどヤンキーな西区のカラスや
車は自分たちを避けてくれるものと勘違いして次々と轢かれていく郊外のカラスにはなりたくない
選択権があるならの話だけどね
鳥のように飛びたいかと言われると
冬寒そうなんで遠慮したいかも
毎日違う場所で眠るということ。世界にお気に入りの場所を持つということ。それらは容易に奪われうるということ。また次の場所を探し、妥協するうちにその場所が一番安らかに思えてくること。
じっと立ち止まって、私達には聞こえない音を聞く。彼らの世界は捕食/被食の鮮やかな版画。彼らは空を飛べることを自由だとは思わない。地を這いずる動物を羨ましいとも思っていない。彼らは世界である。世界がそうすれば自分もそうする。世界という胎の中で眠りながら起きている。不眠症の人間は、その安らかな寝顔を、心底羨ましいと思ってしまうのだ。
#10 鳥のように
幼い頃から父親が苦手だった。
いつも真面目で厳しくて、
絵に書いたような頑固親父だった。
でも、そんな苦手だった父も
「結婚する」と伝えたら一緒に泣いて喜んでくれた。
「そんな顔するんだ……」
ふとそんなことを思ってしまった。
両親に感謝を伝えたくて、
結婚式を挙げることにした。
決めることがいっぱいで大変だったけど
あっという間に過ぎていった。
そして
先月、父が病で亡くなった。
「なんで今なの……」
涙とともにそんな言葉がこぼれ落ちた。
そのとき、母が言った。
「これ、お父さんからあんたへって」
それは結婚式の費用だった。
「お父さんね、あんたの結婚式を私よりも楽しみにしてたのよ?『この鳥のようなモーニングを着て一緒に歩くんだ』って近所の山田さんにまで自慢してて……」
そんな父の姿を私は想像出来なかった。
______
そして結婚式当日、桜が満開に咲くこの季節。
天気がとても良かった。
いざ、入場のとき。
ミスしないかな。大丈夫かな。
途中で泣いちゃってメイク崩れないかな。
いろいろな心配が直前になって込み上げてくる。
「それでは入場になります」
スタッフの声で
目の前の大きな扉がゆっくりと開いた。
席を見ると
列席してくれた友人家族の顔が目に入る。
「あぁ、なんだろうこの気持ち……」
不思議な感覚でバージンロードに足を進め始める。
すると私の頭上を、
しっぽの長い1羽のツバメが飛んでいった。
そして、式会場から歓声や拍手が沸き起こった。
「お父さん……」
最初から涙が止まらなくなった。
ありがとう……。
しぐれ
つまらない授業
ふと外をみると
鳥が飛んでいる
彼らはなんと自由なのだろうかと思う
後日自宅の駐車場に鳥の死体があった
自由に伴う代償
彼らは常に身の危険と隣り合わせなのだ
〚鳥のように〛
羽ばたきたい。
自分らしく、生きていたい。
そんな事を日々考える。
でも知らないうちに相手に譲る。
相手からのお返しは言葉だけ。
言葉でお返しの世界だししょうがない。
それでも、時には自分らしく生きていたいよね。
「警戒心が強過ぎる君を」
君は警戒心が強過ぎる。
少しでも近づくと逃げてしまう。
まるで小鳥のように。
君を初めて見た時の衝撃は忘れられない。
ある放課後、居残りさせられていた時のことだ。
どこからか聞こえてきた美しい歌声に誘われるようにたどり着いたのは、音楽室だった。
そっとなかの様子を窺う。
ピアノを弾きながら歌う君に目を奪われた。
あの光景が忘れられない。
どうにかしてお近づきになりたいと思っているのだが、うまくいかない。
大勢の生徒たちに混じっていても、君の声はすぐにわかる。
まるで鳥の囀りのような美しい声だから。
だが、その声のするほうへ視線を向けても、なぜか君の姿を見つけることが出来ない。
君は警戒心が強過ぎる。
別に取って食おうというわけではないのに。
やっぱり、初対面であんなこと言ってしまったからなのだろうか。
────鳥のように
鳥のように
君は高く飛んで
羽を際限ない空へ伸ばして
自由に飛び去ってしまう
楽しいことばかりじゃなかったよね
君の涙を僕だけが見たこと
僕はそれだけで生きてゆけると思ったのに
君の笑顔ばかりを見るから忘れてしまいそうだ
夜明けのシーソー
君がいない青春なんて、要らないよ。
鳥のようにこの空を切って。
風を感じながら、この青を飛びたい。
鳥なら気持ち良くて、穏やかで、
何にも縛られることはないんだろうな。
そう窓の外を見ながら考えてたあの頃。
小鳥の涙のように淡くて、儚くて、脆い祈り。
「鳥のように」
空を飛びたいと思ったことはもちろんある。ほとんどの人間はあるのではないかと思う。実際に聞いてまわったわけではないから知らんけど。
フワフワと気ままに浮いているのもよし、スパイさながらにビルからビルへと飛び移るのもよし、急いでいるときには障害物に邪魔されることなく最短距離を移動することもできてしまう。最高だ。
夢の中でもよく空を飛ぶ。なぜだか毎回平泳ぎスタイルだ。
宙を搔いてスイスイ進むのだが、実は私は水泳が得意ではない。浮きはするがなかなか前に進まないのだ。
そのせいなのかどうか分からないが、夢で空を飛ぶ際もなかなか前に進まなかったり、高く舞い上がれず低空飛行だったりする。
そして、その感覚がひどくリアルなのだ。
まるで、過去、実際に空を飛んだことがあるかのように。
鳥は、自分の飛びたい方向に進めているのだろうか?
それとも、行き先は風まかせなのだろうか?
いつか鳥のようにうまく飛べるようになってみたいものだね。
作品No.143【2024/08/21 テーマ:鳥のように】
鳥のように飛んでいきたい
と
思ったこともあったけれど
どこにも行けない
このままでいい
そう思うことが増えたなあ
・1『鳥のように』
月曜日、出社。
立つ鳥後を濁さず。
辞表を叩きつける……ではなく
自分のデスクを片して、上司に退職の旨を改めて伝える。
医師の診断書も添えて。
もう解放されたかった。
【続く】
お日様が元気に笑っている時は
青い綺麗な空をスイスイっと飛んで
空が泣いている時は木の枝で雨宿りをして
気が向いたらボーッとして
気が向いたら歌をさえずる
気に入った場所に家を作って
季節によって住めるように別荘を作ってみたり
気に入らなくなったらそのまま何処かへお引越し
そんな風に自由にできたらいいなぁ
そんな風に気ままに過ごせたらいいなぁ
お金も時間も他者も気にせず過ごせたらいいなぁ
翼があれば叶うのだろうか
翼があれば自由になれるのだろうか
翼があれば気ままに物事をできるのだろうか
翼があれば色々な所へ好きな時に行けるのだろうか
きっと翼があっても叶わない
だって私は鳥籠の中にいるのだから
鳥のように
翼があればどこへだって
行けるかもしれない
空を自由に飛びまわるのは
楽しいかもしれない
でも、空の上からじゃ
全ての物事が小さく見えるんじゃないだろうか
広く浅くより
今のままの人間として
身近なものから深く知っていたい
私は鳥のようになりたいなぜなら自由だからだ。でも鳥からしたら人間のようになりたいと思っているかもしれない。みんな自分とは違うものに対して、いいな自分も○○のようになりたいと思ってしまう。この世から無いものねだりがなくなる日は来るのだろうか?
鳥のように自由に空を飛んでどこまでも行けたら、、、
なんてそりゃあ思ったことあるけど
でも雨に打たれるし獲物にされることもあるし
ちゃんと考えたらどんな生き物の一生も過酷だなぁ
当たり前のことだけど
憎み合い汚く煙るぬかるみで
幼き鳥は飛ぶ夢をみる
俯瞰し違和感覚える鳥たちよ
考えよ擬似餌を飲み込むな
♯鳥のように
あなたは、白い隼のよう。
いつもまっすぐ、わたしのもとに来てくれる。
たくさんの愛情と色欲を注ぎ続け、わたしを満たしてくれる。
そして、貴方はわたしのもとをあっという間に去ってゆく。
それは、わたしが貴方の一番では、嫡妻では無いことを意味している。
わたしは所詮、妾に過ぎないことを如実に現している。
貴方が酷いひとなら、よかったのに。
貴方が酷いひとなら、鳥のように飛び立てたのに。
「────〜〜♪」
イソヒヨドリのように澄んだアカペラの唄声に、過去の色々が走馬灯となって脳裏に思い起こされた。
初めて出会った時のこと。
背中合わせに戦ったこと。
PTSDで歌えなくなってしばらくして、また歌えるようになったこと。
背中に羽根でも生えているのかと言うくらいに跳び回る美しさ。
命を挺して護ってくれたこと。
悲しみに涙を溢して生まれた地を離れざるを得なかったこと。
自由に世界を飛び回った。渡り鳥のように。
でももう、そんなことはしなくていい。
俺が一生を賭けて貴女を護るから。
「…戻ってきてください、914に」
EoS914 / ???
『鳥のように』
鳥のように
私は鳥のように飛んでみたい
何故かって?私は足が遅いからだ。
私は足が遅いから毎回、鳥になりたいとおもう。
でも友達にはバカにされる
それでもいい。私は鳥のようになることを期待してる
鳥のように飛んでいきたい
この暑い夏の空を風を切って羽ばたきたい
自由になりたい