『鳥のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥のように
世界を飛びたてたら
地球温暖化を
鳥の仲間達と
止めたい。
世界中で起きている
災害をもう………見たくないから。
子どもの頃、空を飛べると信じてた
風呂敷をマントに
えい、と、飛んだら床に叩きつけられた
今日は飛べなかった
でも明日は飛べるかな
そう思って毎日練習したけど
やっぱり飛べなかった
そのうち飛ぼうとすることを忘れた
大人になったんだ
大人はもう、鳥のようにはなれないな
【鳥のように】
「知ってる? 鳥って恐竜の生き残りなんだって」
淡色の麦わら帽子を揺らしながら、自慢げに君が話した言葉を思い出した。
白いワンピースがよく似合う、本が好きな長髪の女の子だった。
忙しなく虫がなく夏休みの終わり。
暑いな、蝉も休暇を取れば良いのに、なんて思いながら耀哉はワイシャツの袖をまくりなおしていた。
黒のネクタイを締めながらみる、視線の先には死んだお婆さんの白黒写真。
耀哉の実家である古い日本家屋の古民家は、葬式の人で溢れていた。
「それにしても、意外だな」
「何がだよ」
顔を出してくれた同級生が耀哉の肩を叩いた。手にはノーアルコールビール。運転手だからと言い訳しながらプシュッと封を開ける。
もてなす側の耀哉は、おつまみが足りてるか客席を見ていた。
「東京にいたことだよ。都会ってやっぱサイコー?」
同級生の言葉に、苦笑して視線を戻す。
最高? どこが?
物価は高く、職は奪い合い。そんな都会に慣れた俺は、どうも最高とは思えず首を捻る。
「田舎だって良いだろ。ほら、広いし」
「草だらけなだけだろ」
「子供が遊べて良いじゃないか」
他愛のない話をしながら、二人は笑う。
しかし、ふと耀哉は思い出したように周りを見渡しはじめた。
子供の話で、思い出したのだ。
初恋の子がいた事を。麦わら帽子が似合う女の子は、どうなってるのか気になった。
「あの子は?」
「ん?」
「ほら、幼馴染の」
同級生に特徴を話すと、ああ、と声が漏れるのを聞いた。
「あの子は死んだよ。3年前、車に轢かれてさ」
え?
となる耀哉に、友人が苦笑する。
交通事故、ではあったが、どのみち病気で長くなかったらしかった。
余命宣告。そんな話は耀哉にとって初耳だった。
「……また会いたかったのに」
「ん。まぁ、そうだよな。弱いと病気や事故ですぐ死んじまう。死んでから急に寂しくなるよなーこーゆーの」
弱い人は死んでしまう。
その当たり前に視界が涙で滲む。
彼女の死は、今の耀哉には少し残酷だった。お婆さんも病気で亡くなった。健康ならあと30年は生きてくれたかもしれなかったのに。
あの子も、……そうか。亡くなったのか。
「生き残っていたら、彼女も鳥になったのかな」
「うんー?」
「いや、なんでもない」
ビールを飲む友人に語りかけ、耀哉は窓の外を向いた。外の電線にはスズメが仲良く止まっている。
それが少し羨ましくて。
耀哉はその日から、よく外を眺めるようになった。
あの鳥が、あの子の生まれ変わりでありますように。
せめて、次は、生き残れますように。
滅ぶ事を逃れた、あの鳥たちのように。
そんな何でもない願いで、淡くなった初恋を思い出すたび。耀哉の胸はチクチクと、小鳥に突かれているようだった。
「俺さ、一回空飛んで見たいんだ」
『……なんで?』
「いや…なんかいいやん」
「人間には出来ないことをする感じ……」
『……空ぐらい人間だって飛べるよ』
「そうなん?それって何十年後とかの話?」
『いや……お前だって今からでも飛べるよ』
「まじかよ」
「どうやって飛ぶんだよ」
『…そこの窓開けて』
「……おう」
「で?その後はどうすr」
『……………』
『飛べただろ?よかったな』
ー鳥のようにー
鳥のように図々しくなりたい
翔べるくせに小走りでよけるハクセキレイのように
自分も寂しいくせに見透かしてくるアオサギのように
帰り道にもういないヤマバトのように
鳥頭のくせに一丁前に話すハクチョウのように
できるのにしないんだ その羽根と喉をよこせ
鳥のように空を飛べたら、
どんな景色が見えるだろう。
誰しも一度は考えたことがあると思う。
だけど、私は空を飛びたくない。
なぜなら、高所恐怖症だから。
大きな翼を広げ、自由に青空を飛び回る鳥達を
地上から見上げていた方が良い。
その方が自分らしい。
鳥籠の中の鳥のようにピィピィと歌い続けてあげよう
私は空をとぶことができるらしい。
私を鳥籠にいれた生物がそう言っていた。
そしてそれは自由であることの象徴なのだと。
不自由を強いたことへの罪悪感なのかどうか知らないが、たまに広い部屋に放たれる。
私はただじっとその場にうずくまる。もっと自由にしていいのよと眼の前の生物は言う。
私にはそれがわからない。
鳥籠の中でも羽ばたくことはできるし、どこともしれない場所を覗き回るような好奇心も、私にはないからだ。
頑丈に閉められた窓の外を見てみれば、真っ黒な、私より大きな翼をもった何かがギャアギャアと嘶いている。
ああ恐ろしい。はやくあの鳥籠に戻してほしい。
私はあの中で、私のことをまるで理解しないこの愚鈍な生物に、歌を贈るだけで充分なのだ。
鳥のように空を飛びたい
なんて100人いたら95人が言いそうなことは言いたくない、僕は天の邪鬼
SNSの人気のタグとかに絡みたくないし、盛り上がってる話題はあえて避けるw
そんなだから、リアルでもネットでもあんまり友達できないww
鳥のように
あー飛べたらな
いつか、飛べるようになったら、
あの彼氏から好きな人を
奪いに行こう
「鳥のように自由になりたい。」
ある人が呟いた。
鳥だって、私たちと同じように命の物語というものがあって、家族だっている。
自由かどうかなんて、
誰も分からないと私は思った。
もしかしたら今、自分らはとてつもなく自由に生きてるのかもしれない。
ただ、この環境に慣れてしまって、
自分は不自由だと、思い込んでいるだけなのかもしれない。
結局、「自由とは何か―。」
誰もそんな曖昧なもの、分からないのだ。
しかし、私たちはその曖昧なものに
夢を見て、求め続ける。
それが美しいのか、愚かなのか。
鳥のように
海を渡りたい
自分という羽だけで
海の遥か向こうに
飛んで行きたい
そこにあなたがいるから
逢いたい
『鳥のように』
羽が生える夢を見ることがあるが
どう踏ん張っても飛べないのが僕のひそかな悩みだ
気持ちよく飛び回りたいのだが
飛び上がっても地上から10cm程しか浮かべない
そう
飛んでいるのではなく浮いている状態なのだ
それがどうにも納得行かず
何度も飛び跳ねる
……そんな夢をみる
時間が流れるから。
日が過ぎるから。
それが普通に明日を連れてくるから。
ぼんやりと。けれども規則的に。
一日を享受して、それぞれの毎日をあるく僕たちは。
本当は、いつだって、自由だ。
自由は楽しくて、全てが自分のものだ。
けれど自由は時としてとても重くて、眠れない夜の静寂より、底の見えない海の紺碧より、ずっと孤独だ。
もしも。もしも。
今では無い、ほんものの自由へ駆けるなら。
きっと光へ向かうのだろう。
夢へと手を伸ばすのだろう。
その背に、唯一の。
自分だけのうつくしい翼を広げて。
「鳥のように」
鳥のように空をとべたらな。
誰しもが一度は考えたことがあるはず。
鳥のように。気楽にとんでいたいな。
鳥のように。排泄を外で楽に済ませたいな。
鳥のように。勉強しなくてよかったらな。
鳥も同じこと思ってるかもしれませんね。
人のように。地面を歩けたらな。
人のように。迷惑をかけない排泄が出来たらな。
人のように。勉強してみたいな。
実に面白い。
主観ときゃっかんとでもいうのでしょうか。
屋上。
鳥が飛んでいるのが見える。
「これで鳥みたいに自由になれるかな…」
傷だらけの少女がそう言うと、屋上から飛び降りた。
#鳥のように
#3
【鳥のように】
「ねぇ、今から会いに行っても良い?」
貴方からの答えがないのは分かっている
それでも貴方の隣にいたい
貴方はきっと今遠い遠いあの国にいるんだよね
貴方が私に魔法をかけてくれたように、私も貴方に魔法をかけてあげたい
この思いはただの欲なのだろうか
『今君はどこにいるの』
君に会いたいよ
なんで僕は、君に魔法をかけてしまったのだろう
でも、君には他の人のところに行って欲しいんだ
我儘なのは分かっている
だけど、何にも囚われず、鳥のように飛んでいってくれ
僕の分まで
鳥のように餌をつつき
取りこぼし
僅かばかりの腹を満たしながら
ただ息をして
短くもない命を短くして生き
誰か食べてくれればいいものの
食べられもしない無用の塵として
ただ消える
鳥のように素早く飛んで
あなたに会いに行きたい。
「鳥のように」
鳥のように
鳥のように翼を羽ばたかせて
自由に空を飛んでいけたのなら
雲の向こうに住んでる君に、会いにいけるのかな
アイデア
たとえばの話だ。
人生が常に幸せなものでありたいとみんながみんな思うんならだ、脳内の幸せ信号を発信する薬にどっぷり漬かってれば、きっとそれでみんな幸せさ。
世界中から争いは無くなるだろうし、他人を見下す必要も無くなるだろう。
心の闇も吹っ飛んで
「あーあ、なあんで僕は苦しんでたんだろ。世界はこんなに美しいもので溢れているのに。あはは、実に愉快だ」
なあんてことになるんだろうさ。
つまり、人間は脳の電気信号がすべてなんだな。
食欲も性欲も睡眠欲も、脳の指令に過ぎない。
至って普通の動物だね。
だけど、人間は少し賢すぎたんだなあ。
理想の社会を築くためにあまりにも多くの血が流れたし、やっと平和が実現したかと思えば政策やら窮屈な社会構造のせいで新しい苦痛が生まれる。
僕は戦争は狂ってると思うけど、格差社会のこの世ももっと狂ってると思うんだな。
人間はみんな狂ってる。
もしも、すべての苦痛を消す魔法のような薬があったら、僕なら迷わずそれを取るね。
そして意識が混濁しているなかで夢か現実かの狭間でこの世をおさらばするだろうさ。
僕は別に世の中を悲観しているわけではないよ。
ただ、生きることはすごくすごーく疲れる。
僕がたまにやる遊びを教えてあげるよ。
画用紙にヘタクソな地球の絵を描くと、それを真っ黒な油性マジックでグルグルに塗ってやるんだ。
君もやってみるといい。
何?お前はいったい何者なのかだって?
ごあいさつだな、君は。
僕は単なる君らのアイデアだよ。特別じゃない、ありふれた、誰もがふと思い付くような。