『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【鳥かご】
僕は小さい頃から親がインコを飼っていた
僕も大好きで家族だと思っていた
ある日鳥かごの中でぐったりしている家族を目にした
ぐったりしてる日は何度かあった
でもしばらくすると元気に僕のところに来てくれてた
でもその日は半日経っても起きることは無かった
初めて家族がこの世を去ったのだ……
あまりにも悲しすぎて僕はもうペットを飼いたくないと言ったらしい
あれから何十年
久しぶりに実家に帰った
孫の顔を見せに……
ふと鳥かごを見ると……
あの時居なくなった家族そっくりのインコ元気に
【おかえり!おかえり!】
と言っていた
子供が可愛いと見ている
どこか小さい頃の僕と重なって
涙が出た
僕は鳥かごみたいに縛られるのが嫌いです。鳥のように自由に飛べたらいいです。つまり一人で自由に何かをして自由にしたいです。
題【鳥かご】
廃墟?の様なところに1つだけ落ちていた。
それは、前まで何かの生き物が住んでいたと分かる、
鳥かごだった。
鳥かごで思い出すのは
昔出演した作品で
幼なじみの女の子を鳥かごのような家から助け出す話
ガキンチョの役だったけど
将来、彼女にプロポーズするくらいのイケメン予備軍なので
そのつもりでやってと
注文をつけられた
イケメン予備軍っていい響きだな
と思った
しまった鳥かごあんま関係ねぇや
「あの方は神霊様に選ばれた
衣を持たぬ幼き天女よ」
豪奢な座敷楼の中央で
裾を折り畳んだ羽の無い雛
栄えある尸童(よりまし)
神霊に見初められた頃より
慣れた村から引き抜かれ
託宣を授ける時のみ
神憑りの儀に相応しい扮装と共に
囀る(さえずる)事を赦される
村の者達は童女へ傅き(かしずき)
村から出る者もないままに
たいそう大事にしたそうな
座敷楼という籠を与えた者に
加護を授けられ村に縛られるとは
たいそうな皮肉であろうと
人知れず虚像は苦笑した。
ー 鳥かご ー
鳥かご
私が鳥で、鳥かごの中に入れられたら、どう感じるだろう…?
今の時代は、人間が鳥を飼うときはペットショップで出会うのが大多数だろうから、もしかしたらケージや鳥かご以外の世界を知らなくて、「空を想う」こと自体が無いかもしれない。
餌と水が絶えず、天敵の脅威も遠く、人間が危険でないなら、特に思うところも無いかもしれない。
そして、生きるサバイバルから隔絶した認識のすみっこで、人間たちが自ら「鳥かごのような制限」のなかに居ることに気付いてしまうかもしれない。
人間たちは己の持ち合わせた力(翼)を全開で使うことが無い
自分のように
人間たちは大空(生きものに当然ある内的自由)がそこにあっても自由を見ない
自分のように
人間たちは退屈そうだ
自分のように
みんなそうなのかな
なんだかモヤモヤするけど
よくわからないな…
人間と動物の関わり方はいろいろだから、鳥かごが閉ざされていないただのねぐらで、人間たちと楽しく過ごしてる鳥も居るだろう、たぶん。私はその辺りに明るさを見ることにしよう。
ただね、「鳥かご」がお題になると、焦点が鳥じゃなく鳥かごになっちゃうよね。“鳥かごに鳥を閉じ込めるように、肉体的物理認識に自分を閉じ込めて、そこを己の限界とする”ような、息苦しい感じは否めないね。
私というトリは、でっかいシマフクロウになって、華奢な鳥かごなんざ破って出てくぜ。
鳥かご
僕は母のいきなりだった。ある日、ふと思った…自分は鳥かごにいるんだなと、…
妹りんご
【鳥かご】
大空を飛び回りたいとか
思ったことはないよ
ここしか知らなければ
窮屈なんて思うことはないし
守られてる安心感あるよね
飛び出そうとか
思ったことはないよ
敵もいない
保証された生活
こんな素敵なことってないよね
鳥かご
自分の意思を通せない
自分の好きなことを存分に出来ない
本当の心は誰にも表しても伝わらない
何もかもが出来ない
思い通りにするだけ
暗い暗い檻に閉じ込められている
すぐ横には青い透き通った空があるのに
この檻のせいで外には羽ばたけない
そう、まるで鳥かごに閉じ込められているかのように。
・鳥かご
そこにいるだけで身の安全が保証され食べるものにも困らない素敵な場所なのに、どうしてみな自分を見て「不自由だ」と悲しむのでしょうか。
籠の中から見たあなたたちの方が生きることに必死で色んな物事に縛られている不自由な人にしか見えないというのに。
鳥かごとはonepieceのドフラミンゴの技である。
鳥かご
年の離れた妹の希望で
セキセイインコを飼い始めた。
鮮やかな色をしたインコは
とても可愛らしい。
インコを見て笑顔になる妹も
とても可愛らしい。
私がこんな幸せを
独り占めしちゃっていいのかしら。
鳥かごの中にも外にも
愛がたくさん溢れている。
「鳥かご」
息が詰まる
自分で選択して生きている
そう思えた日から自由と勇気を手に入れて
私は羽ばたい
息が詰まる
自分の人生を歩いているはず
地に足をつけ踏みしめているはず
私は立っているはずなのだ
息が詰まる
呼吸の浅さと共に視界が歪み
閉鎖的思考に取り憑かれる
空が見えない…
息が詰まる
自由と勇気を手に入れた時
確かにあった私の心の中の晴れわたる空が
暗く狭い鳥かごへとすり変わった
息が詰まる
鳥かごの中を自由だと信じた愚かな自分自身に…
私は思考をする必要がない。
服も、食事も、進路も、身の回りの物事全て家族がどうにかしてくれる。
私は誰かのパペット人形だ。
苦痛ではない。
部屋の隅で小さな命が動く。いつだったか、友人がペットを飼っていると聞き、羨ましがった私が強請って、我が家でも飼い始めた黄色のインコが可愛らしく鳴く。
私もこの子と似たような生活だ。籠の中で餌を待ち、籠の中で悠々と息をする。
そう思うと何故か途端に自分が惨めで可哀想に見えてくる。
この子が籠を出て、空を羽ばたく姿を想像する。
自分自身がいつか羽ばたくことを夢に見る。
籠には羽一つだけが残っていた。
鍵が脆かったのだろう。あの子は自由になった。
何だか狡いなと私の中で気持ちの悪い感情が渦巻く。いや、私も羽ばたける。来月から一人暮らしなのだ。あの時の不快さも、全部どうにかなる。
そう思っていた。
苦痛だ。全部、全部嫌になる。今まで他の人がやってくれたのに!
いきなり支えてくれた糸を切られて自立なんて出来るわけがない。おかしい。
私は今の今まで自分から動いたのか。
否。
あの鳥は羽ばたけたのに。
私だけが、私の羽は未完成で。
肝心の家族からはいきなり拒絶されて、身なりを整える術もまともに学んでいない私に友人や恋人が出来るわけもなく。
こんな事なら一生籠の中のままでいいのに。
部屋の隅で無価値な命が動く。
窓の外では黄色のインコにハエが集っていた。
2024/07/26 #鳥かご
世界はどこに行っても、どこまで行っても鳥かごで、理不尽なルールに縛られている。
だから、自分の羽を自由に広げられる鳥かごを見つけるんだ。
そこにはきっと、自分が思い描いている飛び方をしてるやつがたくさんいるから。
ウチの団地の前の棟に
物干しに鳥かごが吊るしてあるうちがあった。
ただ鳥は飼っていない。
鳥かごの中に南部鉄の風鈴がぶら下がっていた。
意味が分からない。
一年中ぶら下がってるから、冬の寒い日でも
ちり~んといい音がする。なんとも寒々しい。
風の強い日はガチャガチャとなかなかの騒音がしていた。
数年はそのままだったが、そのうち音が聞こえない日が続き
気が付くと鳥かご風鈴は無くなっていた。
なんのつもりだったのか。
まあ、各棟それぞれ事情があるのだろう。
介入する気は全く無いが
数年にわたり耳に付いた風鈴の無駄にいい音が
聞こえなくなると、それはそれでしばらく気になった。
(鳥かご)
あなたには世界がどのように見えているのだろうか
それはきっと雲一つない青空が広がっているだろう
いつでも、この大空を自分の力で自由に飛び回っていけると信じている そんな目をしている
けれどいずれ気づくだろう
そこは『鳥籠の中』
自分が見ている以上に世界は広く大きい
あなたが見ている世界は籠の中から見た世界である事
『透明な籠』であなたはやさしく蝶よ花よと育てられているのだ
世界は広いとよく聞くがそれもまた「その人」の世界なのだと思う
『世界のすべて』など誰も知り得ない
誰もが国や町と言う『鳥籠』の中なのかもしれない
#鳥かご
【鳥かご】
鳥かごの中の鳥は自由になりたいともがく。
自由な鳥は大事に愛されたいと願う。
ないものねだり、
【鳥かご】Other Story:B
無くしたくない大切な物をどう管理するか。
僕はいつでも見える位置に置いておく。
ちらと目を向けるだけで、そこにあるとわかるように。
では、形のないモノはどう管理するべきだろう。
見えないモノは存在しないも同然。
だから何度でも、しつこいほどに確かめないと。
仕舞っているだけなら定期的に表に出せばいい。
そもそも目に見えないモノは、信じることにした。
言葉で。行動で。君は懸命に伝えようとしてくれる。
僕が疑うと、何度でもここにあると教えてくれる。
だから僕も信じることにした。君だけは。
それが目に見えない最たるモノ、心だとしても。
結婚するとき、僕は条件を出し、君は一つの約束をした。
条件は二つ。まず、君が専業主婦になること。
そして外出するなら連絡するか、書き置きを残すこと。
君は頷いた。僕を不安にさせる言動はしない、と。
君のいる生活は、想像よりもずっと安らぎで満ちていた。
「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」「お疲れさま」
その言葉があるだけで明日も頑張ろうと思える。
君が言葉を惜しまない分、僕も行動で尽くしたい。
「週末、友達と遊びに行ってもいい?」君のお願い。
もちろん、と僕は笑顔で返す。脳内では葛藤。
外で何かあったら。もしも帰ってこなかったら。
不安を隠して送り出した。
君のため。そう考えた末の選択を、後悔している。
〈今どこ?〉〈何してるの?〉〈いつ帰ってくる?〉
何時間経っても未読のままで、返事がない。
やっぱり、外に出したらいけなかったんだ。
憐れだな
私がいなければ生きられない
扉をこじ開ける力もない
ただ首を傾げるだけ その姿は可哀想
ただ一つ許された唄を歌うだけ その姿は可哀らしい
「かわいいね」
そうっと頬の温もりを感じるの
『あなたは可哀想ね』
#鳥かご