香水』の作文集

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香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/31/2023, 8:45:50 AM

お題「香水」


正直苦手
普段あまり嗅ぐことがない分
出会ってしまうと
慣れない香りは強く感じてしまう
シャンプーのあのほのかな香り
あれくらいが安心する

8/31/2023, 8:40:24 AM

シトラス。
フローラル。
オリエンタル。

私が惑わしてきた香り。

私を惑わしてきた香り。

「あなたと一緒がいいから、私も買ってみたの」

「○○のために、自分もこの香水を買ったんだ」

そこに愛情なんてない。

全てはお金目当て。

そんな目的をもくらませる、刺激的な香りがもっと欲しかった。

私だけを見つめてくれるような香りが、本当は欲しかった。

〜香水〜

8/31/2023, 8:07:05 AM

叔母さんが昔、海外旅行に行って買った香水を母に寄越した。
母が手首の裏に付けたのを嗅がしてくれたが
匂い云々以前に、そのキツい香りでむせてしまった。

母も余り好みではなかったようで、さてどうしようとなり
結局見た目のよさで、トイレの窓辺に飾っとくことになった。
恐るべきことに、ただそこにいるだけで匂いを放ち
芳香剤的な役割を担っているようだった。

それから半年以上経ったある日、兄夫婦が家に来た。
車で2時間以上かかる距離の為、着くなり二人とも
トイレに行った。

その後しばらくしてから私もトイレに入った。
いや、トイレの扉を開けた瞬間

「ガハッ!ゲヘッ!ゴホッ!」

兄も義姉も消臭剤と思い、大量に撒いたらしい。
トイレに飾られたのが余程不本意だったのか…
半年以上も経って、香水から恐るべき報復を受けた。

8/31/2023, 7:32:29 AM

『香水』


香りを纏う。

少しの私が隠れる代わりに、私の好みを周囲に知らせる。

花の香りは益虫を呼び。
ハーブの香りは害虫避けに。

これは一つの選別なのだ。

私にとって益となる人。
私にとって害となる人。

私と嗜好が似た人を、香りを纏って惹き付けるのだ。

8/31/2023, 7:29:52 AM

【香水】

満員電車の中、ふと香水の香りが鼻をかすめた。知っている匂いだ。

匂いは、簡単に記憶を引き出す、形の無い鍵のようなものだ。もう二度と開けたくなくて厳重に封をしたつもりでも、そよそよと流れてきたかと思うと、いとも簡単にその箱を開けてしまう。厄介な存在だ。

マコトは顔をしかめた。脱サラして以来、めったに満員電車には乗らない。こんなのに毎日乗って出勤していたという事が嘘のように思える。誰もが屠殺場に送られる家畜のような顔をしている。男性たちは痴漢の冤罪に怯え必死に両手を上げ、女性たちは中年男性に挟まれるとあからさまに嫌そうな顔をする。小さな子が騒ぎ、母親が肩身の狭そうな表情を浮かべる。電車でのマナーを知らない外国人が大声で会話しているのを聞くと、なぜか内心ホッとしていた。

なぜわざわざこんな時間に電車に乗っているかというと、午前中で完売してしまうというパン屋のスコーンを買いに行くところだからだ。脱サラして開いたカフェはコーヒーだけでやっていこうと思っていたが、特にバリスタの大会で賞を取ったとか、そういう「箔」がついてないと厳しいようだ。それで、何か軽食を出そうと思案、情報収集している。

(香水の匂いは苦手だな…)

それも、満員電車が嫌いな理由の一つだ。一つ一つはいい香りなのかもしれないが、複数の香りが混ざってしまうと地獄になることがある。

(しかもこの匂い…)

目を閉じると、嫌でもあの人の姿が思い浮かぶ。華奢で小柄な体つき。お嬢様育ちで世間知らず。弱くてどうしようもない人。

ちょっと胸が苦しくなりかけた時、アナウンスが聞こえた。降りる駅だ。

人混みにもまれながら電車を降り、駅を出る。目的のパン屋は徒歩10分程度だ。近くまで来ると、焼き立てのパンの匂いが辺りまで漂っている。マコトは少し立ち止まってパンの匂いを肺の底まで吸い込んでから、店内に入った。

店内にはところ狭しとパンが並べられている。今日の目的はスコーンだが、マコトは他のパンもいくつか買っていくことにした。サンドイッチにできそうなバケット、子供の頃から好きなメロンパン、イングリッシュマフィンにクロワッサンもある。店内にイートインのようなスペースはない。

パンの焼ける匂いは人間を幸福にすると思う。子供の頃、母と姉が何度か作ってくれたバターロールを思い出す。妹はまだ小さくて、いつも手をベタベタにしながら食べていたっけ。それをティッシュで拭いてあげるのはマコトの役目だった。そんな妹も今は大学生だ。

マコトは店から出て、紙袋の中を確認した。

(ちょっと買いすぎたかな)

顔がニヤけてしまう。

(近くのカフェ探してコーヒー飲んでから帰るか。)

もう、あの香水の香りを思い出すことはなかった。

8/31/2023, 7:22:27 AM

「香水」

棚に香水が置いてある。
手に取る。水色とピンクの淡いグラデーション。
どうしても、欲しかった、あの香り。
君のことを、思い出した。


君は、いつも、あの香りを身にまとっていた。
歩くときも、走るときも、笑うときも。
なにもないようなときにも。
だから、あの香りが鼻をかすめば、君だ、と分かるようになっていた。

いつか、君に訊いた。
『どうして、いつもその香水を付けてるの?』
君は、ちょっと困ったように、でも、嬉しそうに答えた。
『綺麗だから』
そのまま、押さえきれないように、笑いだした。楽しそうに。
何が綺麗なのか、何が面白いのか、僕には分からなかった。

それから、君がいなくなって、どのくらいの時間がたったのだろうか。
適当にショッピングモールに入った。
前のように、同行者は居ない。
ボーッとしたまま服を見て、買い物を済ませる。
本を見て、時計を見て、カフェに入って。

でも。

なにかが足りない。

『ねぇ、次はあそこに行こうよ!』
嬉しそうに店を指し、グイグイと腕を引っ張っていった君。
笑いながら、楽しそうで。

迷惑だったけど。だけど。
でも、それが「楽しかった」と思ってしまう僕がいる。

いつの間にか、香水の店の前にいた。
なかに入り、香水を手に取る。
この中に、君の好きだった香水もあるのかも、しれない。
「どうぞお試しください」
そう看板に書かれている。
手に取った香水をワンプッシュする。

使わない、知らない香りが鼻をくぐった。

他の香水を試す。
色々な香水の香りが混じり合い、変な匂いへと変わる。

どうしても、見つけたかった。


ショッピングモールを出る。
結局、見つけることはできなかった。
君は、どこであの香水を見つけていたんだろうな。

どうして、それがほしいと思ったのかは分からない。どこで売っているのか、どの香水なのかすら、知らないのに。

ため息を吐いて、家路に入る。
もうすぐ家に着く。

ドアを空ける寸前。風が吹いた。

あの香水と同じ、香りがした。

8/31/2023, 7:08:51 AM

夏が過ぎ去り、秋へと移りゆく頃の風が僕の頬を優しく撫でる。

土曜日の街角広場には、子供達が駆け回り、道行く人達の笑い声が響き、優しい陽の光が差す。

向こうから、褐色のトレンチコートに身を包んで、洒落た小ぶりのバックを肩にかた綺麗な女の人が、黒いハイヒールを鳴らして歩いくる。

上品なサイズのフープピアスは歩く度に揺れ、褪せたルージュの唇がクールでアンニュイな人。

ただすれ違うだけだった。

懐かしい香りがほのかに僕の鼻を掠めた。

その時に風さえ吹かなければ、気づかなかったかもしれないと、少しだけ風を恨みたくなる。

大好きだったあの人の香りは、今でも胸のどこかに染み込んで、忘れられない。

_香水_

8/31/2023, 6:56:14 AM

【香水】
高校生にとって香るものといったら制汗剤とかハンドクリームの、ブランド物に較べたらなんだか素朴な香り。ああそれと…もう一個あった。

少し前を歩いていく君の、あまい柔軟剤の香り。



思い出しちゃうなぁ。

8/31/2023, 6:43:08 AM

彼が迂闊にも送ってきた結婚式の招待状。
 彼がくれた甘い香りを吹きかけて。
 行ってやろうと思ってる。

 馬鹿なあいつが自分の結婚相手に。
 同じ香水を贈っていなきゃいいけれど。
 まあ私には関係ないわよね。



【香水】

8/31/2023, 6:42:51 AM

わたしは香水を付ける人がキライ。

ちまたで人気のあると謳われているものは、どれも品がなくてただきついだけ。
香るという概念を知っているのかと思うほどにおいがきつい。

ほんとうに、香水なんて大キライ。

でも。
それもこれも、すべて言い訳。

一昔前はわたしだって香水を集めていたし、ちまたで人気のものにも何本も手を出した。

蝶の飾りのあるシリーズがスキだったな。
ボトルが花の形をしている華美なデザインの季節限定のものもスキだった。

それもこれもあなたのせい。
あなたに近づきたくて、わたしは香水を集めだしたし、スキになった。

香りなんて、スキになるものじゃない。
昔誰かも歌っていたでしょう?
「街中ですれ違う香りに貴女を思い出した」なんて。
あれが痛いほどわかる。

わたしも、ムスクの香りが流れてくるたび、スキだったあなたを思い出して――吐き気がする。


/『香水』8/31





目と目で通じ合う。
別に色っぽくもないけど、少し気恥ずかしい。
だって同じ顔がそこにあるんだもの。

(あなたは今、何を思っているの?)

鏡の向こうの自分に問いかける。


/8/25『向かい合わせ』






心の健康、とは。
きっと私にとって、するすると手が動くとき。
気持ち的に落ち込んでいるときでも、こんなふうに何かしらアウトプット出来ているのなら、まだ大丈夫。ぎりぎり。

それすらも出来なくなるのなら、それはあぶないとき。

趣味を少しでも楽しめるのなら、もう少しだけ元気な証拠。


/8/13『心の健康』

8/31/2023, 6:27:11 AM

抱き締められた後だから、まだ密かに残ってる。
 あなたの香水の香り。

8/31/2023, 6:17:51 AM

ぶどうの歯磨き粉
ヘルパーとのお姉さんが大好きな三つ編みをしてくれた(#^.^#)♫
ヘルパーさんのお姉さんとドラッグストアで、カワイイボトルのキレイなピンク色したヘアーオイルをテイストで、
塗ってくれた〜(*´∀`*)花が咲いたみたいな気分になった。それだけなのに、レベルが上がったよう気がするの。
お姉さんは、魔法使いかな〜(#^.^#)私の何時も足りない所わさり気なく埋めてくれる。
『あんずちゃん、自信を持って頑張ってネ♫(#^.^#)』と、遠回しに言ってくれているとようで……(´;ω;`)
ちょっとだけ、高いから私は、テイストだけで充分です。
昨年の私のお誕生日に、ヘルパーさんのお姉さんは、そのピンクのヘアーオイルをプレゼント🎁をして下さいました〜(#^.^#)
心の中で、うわあ~と、感動が広がっていくーー。
ヘルパーとのお姉さんは、ちゃんと私のことを想ってくれていたんだ……(´;ω;`)
頼りないあんずで、ごめんなさい🙏(´;ω;`)もっと、しっかりとしていたらと、私、迷わないのに(´;ω;`)
ーー、もう、タラレバしかありません(´;ω;`)
ありがとうございます❤ヘルパーお姉さん、何時も私のことを想っていて下さりありがとうございました😢大好きでした。
何時も、お姉さんのかけてくれる魔法は、私に、自信をくれました。
 ヘルパーさんのお姉さん今日は、夜空に、スーパームーンが見えるらしいです(#^.^#)🌛お姉さんに、メールで、昨年なら、『ピンクムーンが見れるヨ(#^.^#)🌛』と、
メールをしたり、天月さんのライブの配信をメールで、『ナウ❢』なんて、付けて、メールをしました〜_φ(・_・私は、こんなことが出来るのはお姉さんが初めてだったから、超、
嬉しかったな〜💛(#^.^#)♫場所は、違うけれども、同じ時を分けているようで……。私は、母に、手を繋いでもらい、外に出てピンクムーンを見ました。当たり前だけれども、シーンとした夜の風景の貌をしていてなんだか神秘的でした〜🌛暫く、輪郭のあるこうこうと光るお月さまを私は、見惚れていました〜。🌛お姉さんも、ピンクムーンを見ているかな〜、なんて馳ながら……。ヘルパーさんのお姉さんのことは、私、忘れないヨ〜(#^.^#)♫『ダメな私ですが、私なりに自分を信じて頑張りたいで〜す(#^.^#)💙本統に、いっぱいいっぱいに、ありがとうございました💛(#^.^#)私は、お姉さんのことが大好きでした〜(#^.^#)💛』

    入院している時は、ちょっとだけ何時もと、違う歯磨き粉だった。甘〜い、ぶどうの味の歯磨き粉だった。
ちょっと、何時もと違うことをするだけで、違うわになれる。イケメンの看護師さんも、オンとオフを分けるためにコロンをつけてはったのかな〜(#^.^#)♫
また、何時かお会い出来たらいいのにな〜💛あんずの迷いなんて白紙になるのにな〜💛(#^.^#)♫
ーーラミパスラミパス、ルルルル〜♫♫♫もう、戻れないんだネ〜。
なにわ男子の『ダイヤモンドスマイル』の歌詞で、『好きな自分、嫌いな自分。素直になれたいいね〜♫』と、あります。
本当に、私もそう想います……。そしたら、ほんのちょっとだけ、私のことを理解ってもらえるような………。
ぶどうの歯磨き粉から、何時ものミントの味の歯磨き粉に変わったように、また、何時もの私に戻らなくちゃ、ネ(#^.^#)♫

8/31/2023, 6:17:06 AM

また、この香水買ってしまった。
しかし、なぜ買ったのかがわからない。
たいして使わない。香りも好きじゃない。
けど、手にとってはお金を払って。

いや、なんとなく、
机の片隅で独りでいた香水が
可哀想に思えただけかもしれない

8/31/2023, 6:14:21 AM

君と同じ香水。

君と同じ匂い。


毎日、挨拶のかわりに愛を確かめ合う。



でも君は最近私を愛してくれない。



他に好きな女の子がいるの?



どうして私だけじゃないの?





どうして?





どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして


君は ___

8/31/2023, 6:07:35 AM

噎せかえりそうな甘いバニラの匂い


「香水臭い女は嫌いだ」

「違うでしょ?」

「は?何が違うんだよ」

「香水じゃなくて私の事が嫌いなのよ」

「…本当に面倒な女だな」

そうやってすぐ逃げようとする
どうしてこんな男すきになったのかしら

「兎に角、もう別れてくれ」

「あら あの娘の所に行くの?」

「……何処までも執念深い女だな もう行く」

彼の背中に香水をかける

「おい!!なにしやがる!…」

私が手に持った香水を見た途端彼の顔色が変わる

「それは…」

「あの娘が持ってたのよ、貴方があげたんでしょ」

「お前………」

「そっちには居ないわ」

「居るのは此方」

クローゼットの方を指差す

「貴方も入れてあげる

2人の時間を邪魔しないわ」



ーーー
ーー

噎せかえりそうな鉄の匂い

鼻つまみながらクローゼットに

香水をひとふり


「ほんと」

「貴女って悪趣味」

8/31/2023, 6:03:01 AM

「お前はちっとも変わらねぇな」
こういう時、どっちのほうが嬉しいんだろう。“変わったね”のほうがいいのか、“変わらないね”のほうがいいのか。とりあえず、7年ぶりに再会してみて、彼の目に映る私は変わってないほうだったらしい。喜ぶべきか落胆すべきかいつまでも悩んでいたら変な顔になっていたらしく額を軽く小突かれた。ちっとも痛くないけど額を押さえながら痛いよと抗議した。だってそうしなきゃうまく取り繕えそうになくて。
「それで?お前は今何をしてるんだ?」
「別に。ごく普通の一般企業に就職して毎日サービス残業してるよ」
「そいつは御苦労なこった」
高校3年時のクラスの同窓会。当時の学級委員だった子が動いて皆に連絡を取り今日が実現した。その中でも今、私の隣でグラスを持つ彼には最後まで連絡が取れなかったらしい。なんでも彼は、誰もが知る大手企業に勤めており日夜忙しくしているようだった。海外出張なんてざらにあるから、連絡がつかなかったのも当然だ。
だが、再び昨日誰かがダメ元でメールを送ってみたらしい。そうしたらたまたま昨日から日本に戻っていたようで、当日の今日、奇跡的に時間が取れたため顔を出してくれた。
彼が来た時すぐに分かった。そして、彼も私の存在にすぐ気がついた。約7年という月日が経っていても何故か「久しぶり」とはならなかった。
「私なんかよりずっと忙しいんでしょ?休みなんてないんじゃないの?」
「そうだな。この集まりがお開きになったらまた、仕事に戻る」
「えぇ……」
あと2時間そこらで日付が変わると言うのに。昼も夜も関係なく働いてられるなんて。よっぽど好きじゃないと出来ないな、と思った。でも彼らしいとも思える。昔から向上心の塊のような人だった。どこまでも自分の可能性を信じているような人。だから私にはちょっと、眩しすぎた。
「体には気をつけてね。あんまり仕事に忙殺されてると彼女に愛想尽かされちゃうよ」
「そういう存在がないからその心配は必要ねぇな」
「あ、そうなんだ」
今だって変わらず格好良いのに。いやむしろ、大人になった彼は格好良いの言葉で表現しきれないくらい。高校時代からすでに周りと比べて大人っぽかった。それでも、歳を重ねた今の彼は、あの時には無かった色気とか妖しさみたいなものを纏っている。
そういう、雰囲気の変化はあれど、“変わった”か“変わらない”かでは、彼も私と同じで“変わらない”の方だと思う。さっきからずっと感じていた。彼からふわりと香る香水が、高校時代のものと同じものだということ。懐かしいこの香りに私は抱き締められたことがある。あの頃の記憶を一瞬にして思い出させる。このままずっと嗅いでいると、お酒の効果もあって頭がぐらりとしてしまいそう。
「この後戻るようだから、飲まないようにしている」
彼が持っていたグラスの中身はノンアルコールだった。不意に彼が私の手からカクテルグラスを奪い取る。名前は忘れた、琥珀色の液体が入っているそれを見て目を細めた。
「だが、これを飲んで仕事を放棄して、今夜お前と過ごそうかとも考えている」
ニヤリと彼が笑う。私の心の内を読み当てたぜと言わんばかりに、クククと妖しく笑うのだった。どうせバレバレだったのだ。再会した瞬間に彼には私の気持ちが見抜かれてしまっていた。どんなに平生気取っても、やっぱり彼には隠せやしない。
「お前がこの手を止めないと、俺はこれを飲んじまうぜ?」
私は試されている。でも、彼を止めるなんて選択は脳裏によぎることすらなかった。彼は静かに琥珀色の液体を飲み干す。この空間には私達以外にも居るはずなのに、もう他の誰の声も耳に入っては来なかった。彼はテーブルに空になったグラスを置くと私に顔を近付けてくる。懐かしい香りが私を包む。
「このカクテルの名前を知ってるか」
唇が触れ合う直前聞かれた。知らないし、そんな事を考える頭の余裕はもはやなかった。黙ったままの私に彼が囁いた。
「ビトウィーン・ザ・シーツ」
直後交わしたキスは、甘くほろ苦い味がした。

8/31/2023, 5:59:35 AM

お題/香水

 だいきらいだ、と口から溢れた音が。耳を揺らした君の顔の歪む瞬間を、今でも鮮明に覚えている。言葉の一つ、一つ、君を震わすその細かな振動が、君の心に突き刺さってしまえばいい。
 煙草の匂いは消えない。
 だいきらいなきみの、匂いが消えない。
 こっちを見てくれないくせに。君が先に言ったくせに。きみの匂いが消えないくらい、隣にいたくせに。
 なら、それなら。この全てが消えなくなってしまえばいい。君の匂いが、消えないみたいに。君に突き刺さった言葉の全て。君の心臓に突き刺した刃が、取れなくなってしまえばいい。錆びて、ボロボロになっても、その破片が君の心臓に食込むことを祈って。
 そうして煙草の匂いを、好きな香水で掻き消して言って、目を見て、心から言ってやる。
「だいきらいだ」

8/31/2023, 5:38:36 AM

「香水」#25

好きな音楽を聞きながら
遠いところを見つめ人混みをかき分けて進む
ふと懐かしいあの匂いがした
次の瞬間雑踏とともにその匂いは消えていた、、、

8/31/2023, 5:37:38 AM

つけると 気分はルンルン
嗅ぐと  ちょっぴり苦い

いろんな思い出 よみがえる
香りだけじゃないんだね

あなたの香水は 
どんな気分にさせてくれる?

8/31/2023, 5:14:37 AM

『香水』
彼はいつも香水をつけている。私は彼の付けている香水が好きだ。とてもいい香りがする。だが、香水の匂いが何故か急に変わった。私は彼に「もう空っぽになったの?」と聞いた。彼は「まだ残ってるよ。」と言った。じゃぁ、なんで変えたのだろうか?前はシトラスの香りだったのに今は金木犀の香りだ。シトラスの香りも良かったが、この金木犀の香りもいい。シトラスは飽きたのかな?と思いながら歩いていた。すると彼から「この匂い嫌い?」と聞かれた。どうやら私は険しい顔をしていたようだ。「ううん。嫌いじゃないよ。私は前のシトラスの香りより金木犀の香りの方が好きかも。」「そっか。よかった。」・・・。うーん。聞いてみるのがいいのかもしれないけど、どうしたらいいのか。そんなことを考えていたら彼から「金木犀に変えた理由はね・・・。」と言われた時、彼はエスパーなのか?と思った。彼が金木犀に変えた理由は私が金木犀が好きということを知ったからだという。「好きな人の好みに合わせたくて…」と彼は照れながら言った。可愛い!そんなことを思いながら、「そっか。ありがとう!」と返した。彼に出会えてよかった。

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