箱庭メリィ

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わたしは香水を付ける人がキライ。

ちまたで人気のあると謳われているものは、どれも品がなくてただきついだけ。
香るという概念を知っているのかと思うほどにおいがきつい。

ほんとうに、香水なんて大キライ。

でも。
それもこれも、すべて言い訳。

一昔前はわたしだって香水を集めていたし、ちまたで人気のものにも何本も手を出した。

蝶の飾りのあるシリーズがスキだったな。
ボトルが花の形をしている華美なデザインの季節限定のものもスキだった。

それもこれもあなたのせい。
あなたに近づきたくて、わたしは香水を集めだしたし、スキになった。

香りなんて、スキになるものじゃない。
昔誰かも歌っていたでしょう?
「街中ですれ違う香りに貴女を思い出した」なんて。
あれが痛いほどわかる。

わたしも、ムスクの香りが流れてくるたび、スキだったあなたを思い出して――吐き気がする。


/『香水』8/31





目と目で通じ合う。
別に色っぽくもないけど、少し気恥ずかしい。
だって同じ顔がそこにあるんだもの。

(あなたは今、何を思っているの?)

鏡の向こうの自分に問いかける。


/8/25『向かい合わせ』






心の健康、とは。
きっと私にとって、するすると手が動くとき。
気持ち的に落ち込んでいるときでも、こんなふうに何かしらアウトプット出来ているのなら、まだ大丈夫。ぎりぎり。

それすらも出来なくなるのなら、それはあぶないとき。

趣味を少しでも楽しめるのなら、もう少しだけ元気な証拠。


/8/13『心の健康』

8/31/2023, 6:42:51 AM