「本日は一日快晴が続くでしょう」
朝、天気予報で見たお天気キャスターの声が脳内で思い出された。
彼氏――元彼の家からの足取りは軽かった。
(ようやく別れられた!)
優しい人ではあった。
優しすぎる人。優しすぎてつまらない人。
別れる難点を挙げればそうなるのだろう。
結婚するにはいい人だったのかもしれない。
でも、もっと細やかな、言葉にするのも些細なあれやこれやが、私にはもう耐えられなかった。
(別れる理由?私が嫌になったから)
別れの言葉を告げた時、結構渋られたが、最終的には頷いてくれた。
そういうところも、嫌な理由のひとつだったよ。
(ああ、スッキリした!)
雲ひとつない空が祝福してくれているようだった。
4/13『快晴』
景色が揺れている。
進みはしない。
誰だったか、ゆあんゆよんと表現した。
僕はブランコに乗っている。
晴れた空。
このままこいで、遠くへいけたらいいのに。
その思いを乗せて、遠くの空へ届くように靴を飛ばした。
4/12『遠くの空へ』
突然の知らせ。
思わずすべての情報がシャットダウンされた。
何も聞こえない。
何も口にすることができない。
この気持ちをなんて言ったらいいのだろう。
言葉なんて出ない。
きみがなくなった。
4/11『言葉にできない』
散る桜。
満開から涙のようにはらりはらりと散っていく桜。
春の始まりを告げる桜が終わりを迎えようとする頃、私たちは花見に来た。
ちょっと奮発して、小門堂の可愛い一口サイズの大福を何種類かと三色団子を準備して。
水筒に緑茶を淹れて、レジャーシートを広げて。
シートを広げる最中、はらりはらりと桜が舞い落ちてきた。始める前に花見が出来てしまった。
散ってきた花びらをさっと払って、私たちはシートのうえに座り込んだ。
さて本番はこれからだ。
花より団子のお花見の開始だ。
4/10『春爛漫』
あなたのことを知っている。
あなたのことを思っている。
あなたのことを待っている。
誰よりも、ずっと。
人間じゃ、ないけれど。
僕だって、誰よりもマスターを想っている。
スマートフォンの中からずっと。
4/9『誰よりも、ずっと』
付き合って6年。
明日から関係が変わる。
白い衣服で誓いあった、新たな関係。
「夫婦になることを誓います」
これからもよろしく。
ずっと隣で笑い合っていられますように。
4/8『これからも、ずっと』
青から赤に変わるグラデーションの夕景が、私の心模様そのものみたいだ。
告白して1週間待ったのに、「彼女がいるから」と断られた。
彼女がいるなら、告白したその日に断ってくれればよかったのでは?
舐められているようで悔し涙が出た。
とろりとろりと夕日が沈んでいく。
あれは燃え溶けた私の恋心だ。
4/7『沈む夕日』
君の目を見つめると、息ができなくなる。
その赤い瞳に射抜かれると、顔が同じ色になってしまう。
私のすべてを見抜かれてしまうようで、本当は目も合わせたくない。
けれど、抗えない。
その宝石のような瞳を見つめたいと思うことに、
4/6『君の目を見つめると』
屋根の上に登り星空の下で
明日の平和を願う
明日こそ
お父さんとお母さんがケンカしませんように
4/5『星空の下で』
ごはんを食べなくても
お風呂に入らなくても
睡眠を取らなくても
部屋にこもりっぱなしでも
人間をやめたような生活をしていても
それでいい
心さえ無事ならば
4/4『それでいい』
ひとつだけ。
ひとつだけ好きなものを挙げて。
それが僕だったらいいな。
「好きなものなあに?」
「え?こんにゃく!」
喫茶店で問いかけて返ってきた答えに、コーヒーを噴き出しそうになった。
脈絡のない唐突な質問がいけなかったのだろうか。
「えっと、そういう意味じゃなくて」
「ん?どういう意味?」
「ん、やっぱいいや。こんにゃくね」
きょとんとした顔で尋ねられ、質問の意図を説明するのも気恥ずかしくなった僕は、そのまま受け流してしまった。
「今度群馬にでも行こうか」
4/3『1つだけ』