『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
香水にアレルギーなのか
いつもお店に行くと鼻水が止まらない
君がいつも香水をつけるせいで
毎日ケンカばかりだった
それでも今涙が止まらなくて
鼻水が止まらないほど
君の香水が
ただ恋しいよ
《香水》
#64
若い頃は柑橘系のサッパリとした香りが好きだった。
サボンもよかったけど、独特の甘ったるい匂いが肌にまとわりつく感じがして好きにはなれなかった。
今はもう香水なんていらない。
だって部屋の中で咲く小さな花々の優しい香りと水をたっぷり含んだ葉や土のホッとする匂いに包まれているから。
自然の香水が今の私のお気に入りなの。誰にも真似できない私だけのものってなんだか素敵でしょう。
【題:香水】
香水
君からすごくふわっといい香りがしてきたんだけど…、シャンプー?、香水?かなって思ってるんだけど違うかな?
あ、香水だったのか。なんの匂いか当ててっていわれてもなぁ…(;´_ゝ`)
うーん、なんとなくせっけんの匂いな感じもするような?あとみかんの匂いも混じってるから二個匂い入ってたりする?
あ、二個入ってるんだ!しかも当たってるじゃんか!やったぜ!俺すごくね?
せっけんとみかんがほんのりいい香りしてたんだな。君ってやつはかわいいなぁ!
俺も香水つけてみようかな?
終わり
香水
ふいにきみから香るカオリ
無邪気なきみと香水
アンバランスで興味深い
いつもどの香水なの?
怪訝なかおでぼくを見るきみ
なんの匂いがしてるんだろう
シャンプー
入浴剤
ボディソープ
洗濯用洗剤
候補をあげていくきみ
既製品の香水ではないようだ
きみのカオリは手に入らない
それが答えか
残念
香水。それは人によって好き嫌いが分かれるものである。多くの人は匂いをつけることでいい匂いと感じるがその匂いで体調不良に陥る人もいる。私は体調不良に陥るタイプだ。だから香水をつける時は少し考えてつけてほしいと常日頃思っている。
僕が好きなあの子はいつも金木犀の香りがする
甘くてでも、どこか儚げな香りが。
君はいつも僕に言う
「私、金木犀みたいな女性になりたい。謙虚でおしとやかな金木犀みたいに。」
そんなことを言う君が好きで。
今日僕は君に金木犀を渡すよ。
君との未来のために。
ずっときみを愛するってここに誓うよ。
いつか
叶うものならば
夢も見続けていましょう
いつか
届くものならば
想いも抱き続けていましょう
いつか
何かが変わる日が
必ず来ることを
遠い気持ちで待ちましょう
いつか来る
その日を信じて
いまは
時に流されて行きましょう
☆ いつか… (262)
好きな人がいる。
彼はみんなに人気者で、いつも誰かと一緒にいる。
私はそのなかの一人というわけで。
だけどそれだけで終わるつもりなんてなくて、彼の唯一になりたい。
どうすればいいかな。
真偽不明の恋愛必勝法が載っている雑誌をめくって、そのなかの一つが目に入った。
『魅力的な香水でさりげなく!』
中身を熟読して、これだって思ったの。
同じ香水をつけ続けて、標的のそばに居続ける。
あの人が街を歩いていて、似た匂いがしたら私を思い出すくらい。
彼に意識してもらうことができたら、もう私の勝ち。
さっそく買った甘い匂いの香水を、さりげなくさりげなく、注意しながらうなじにつける。
香水と私の匂いがまじって、世界にたった一つの香りができあがる、らしい。店員さんの受け売りだ。
彼はいろんな人と仲が良くて、どんな小さなことでも気付いてくれる。
どんな反応してくれるかな。
楽しみでスキップしそうな気持ちで道を歩いて、大学の敷地内に入る。
「あっ」
さっそく見つけた彼に、運命ってものを感じる。
けれど、彼の隣。いつもいつもそこを陣取っている後輩のあの子。ナマイキな後輩だって言うあの子の先輩兼彼の友達が逆隣にいて、話しかけるタイミングを見失った。
結局、講義の合間に少し話しただけ。
でもさりげなくって書いてあったし、初日はこれくらいかな。
そう思いなおして、明日に備える。
少しずつ少しずつ、私を刻みつけるの♡
****
「不愉快」
「なんでえ」
「ジョーネンの臭いって感じ」
「ジョー……?あぁ情念。おまえよくそんな言葉知ってたなあ」
「あなたは変なのに好かれやすいんだから気をつけてくださいよぉ」
「おまえも含めてな」
「オレは相思相愛だからいーの。フロ行こ。臭い落とさないと抱き心地サイアク」
「へーい」
お題「香水」
香水
香水をつけるのをやめた。
いい香りでいることより、いい香りの場所にいたいのだと気づいたから。
部屋にアロマを焚いた。
オレンジ、ベルガモット、サンダルウッド、ローマンカモミール。
和香油もいくつか試した。
紫陽花、蓮、水、桜、桃、柚子。
ああ、やっぱり。
私がいい香りでいるより、いい香りの場所を身近に作っておくことの方が気持ちいい。
甘い香りがした。
「あれ、なんか今日はいつもと違う匂いだ」
「ふっふーん! よくぞ聞いてくれた!」
彼女は、今日の私はいつもと違うんだぞ!と自慢げに胸を張る。
その動作ひとつで、ふわりと香る匂い。いつもの彼女とは違う匂い。
「今日はね、香水を付けてみました」
どうやら、調香師の元へと赴いてオーダーメイドで作ってもらったらしい。
何故わざわざ……とか、高かっただろうに……とは思うけど、今日のために準備してくれたことが只純粋にうれしかった。
「だって、特別な日だからさ。今日くらいは許されるかな~って」
「あはは、そうだね」
なんたって、今日は僕たちの初デートの日だ。
「あーあ、きみも香水付けてみたらいいのに。匂いが違うと雰囲気も変わるんだって、調香師さんも言ってたよ~」
「それ、いま言わなきゃダメ?」
もっと早くに言ってくれれば僕もちゃんと準備できたよ? と髪をいじくりながら唇を尖らせる。そんな僕を見て、彼女はひどく可笑しそうに笑った。
ああ、僕はしあわせものだなぁ。
「仕方ないなぁー、次行くときは一緒に行こっか。きみも絶対に楽しめるよ!」
「そう? ……じゃあ期待しとこうかな」
「うんうん!」
それじゃあ行こうか。
僕たちは、柔らかくしっかりと手を繋いで、少し歩いた先にある映画館を目指した。
▶香水 #1
イイニオイがした。オレはアルファなのでつがいのみにおいかもしれない。匂いのほうに歩いていくとうっそうとした森を通り木々が開けた瞬間、そこは崖で僕は落ちていった
香水
シオンノーレ、オスマンティウス、金木犀の香り。秋の香り。
フランス、マルセイユを思い出し、美しい少年達の愛の物語。
ジルベール。
「風と木の詩」
同性愛、虐待、迫害、全てが衝撃的で夢中で読んだ。
ジルベールの美しさに魅了された。
ジルベールの香水、シオンノーレ。秋の金木犀の香り。ジルベールの香り、、、。
先月、祖母が亡くなった。
私は葬式にも出なかった。
どころか、ここ数年会ってすらなかった。
容態が悪いということは聞いていた。
私は不孝者である。
記憶すら曖昧で、どんな顔だったか、どんな景色だったかも思い出せない。
大した思い出すらない。
強いて挙げるなら、何かの拍子に匂った時、それが祖母の家の匂いと同じ時に、同じと気づくことが出来るくらいだろうか。
祖母の家の匂いは何によるものか、名前を知らない。それが分からないほど幼い頃しか会っていない。ただ、その匂いがあればすぐ気づく、というだけの話。
香水、ではなかったろうとおもう。
香水は名前のある匂いだから。
名前があって、付け替え自由な匂いだ。
祖母の家の匂いはいつも祖母の家の匂いとしか言えない。
こんなことしか思い出せない。
ねえ。
────。
香水
匂いがしない。なんで?
母は顔をほころばせ、
ずっと洗ってなかったから洗濯したのよ〜
悲しくなり本音をボヤく
えー、いい匂いだったのに
母は恥ずかしいような、照れくさいような
声色と表情で
1ヶ月くらい洗ってなかったんだよ〜?
と呟きながら台所へ戻る
薄くなった母の香りが鼻にかすかに残っている
仕方がない、
また いっかげつ 待つことにしよう
洗濯しないでねー!
母に駆け寄った
香水
この香水は苦手だ
僕の未練をよみがえらせる失恋の香り
すれ違いにまた香る
あなたの匂いをかき消すものか、あなたを彩る香辛料か。
香水
彼のつけている香水は元カノが置いていったものらしい。つけないでなんて言える訳もなく、それをいいことにずっとつけている。私はこの匂いが嫌いだ。私があげた香水は箱に入っているのをちゃんとみたことがある。社会人の彼は会社で大切なプレゼントとかかがある時だけ私があげた香水の匂いがする。そういうところが嫌いでもあり、好きなところ。だから近々サプライズという名の婚姻届を渡すが結婚は考えてない。と言われるのはまた、別のお話。
香水
10:54
スマホの待受画面を確認すると、十一時半の待ち合わせまで少し時間があった。
(早く着きすぎちゃった。三十分もあるな……)
これから女友達とランチに行くつもりだから、今は何も口に入れたくない。
コーヒーショップは却下して、時間を潰そうと駅に直結しているデパートに向かった。普段行くのは郊外のショッピングモールとかだから、デパートに行くのは久しぶりだった。
週末の昼前のデパートは人が多かった。
いつものショッピングモールとは客層が違っている気がする。華やかな店内を弾むような気分で歩き、案内図を見てから、二階の化粧品フロアに向かう。気になっていたブランドを覗いてみると、香水のテスターがいくつか並んでいるのが見えた。
(新しい香水、欲しいな。でもあんまり甘い香りは苦手だし)
そう思って眺めていると、店員さんがにこやかに笑いかけてくる。
「良かったらお試しください。こちらユニセックスでお使いいただけます」
「あ、どうも……」
美人だ。上品な言葉遣いと物腰に何となく気圧されてしまう。店員さんに愛想笑いを返しながら、一つ手近なものから試してみた。ムエットに吹き付けると、ほろ苦さのあるさっぱりとした香りが広がる。
(いい香り、でもこれは違うな)
甘すぎるのは苦手だけど、全く甘さがないのも物足りない。
一つ目のテスターをそっと戻して、二つ目はうっかり手首に一吹きしてしまった。
(あ、これって……!)
思い出してしまった。思い出したくなかった。少しだけつき合った人がつけていた香りだ。香水の名前さえ知る前に別れてしまったのに。
紹介で知り合った人だった。高望みなんかしていないし、できれば好きになりたかった。でもどうしても好きになれなくて、散々悩んだ挙げ句にひと月前にこっちからお別れした。
後悔はしていないつもりだ。それでも一人は寂しい。
(もう、最低!)
引きつった顔をしていたのかもしれない。店員さんが怪訝そうにこちらを見ている気がする。慌てて頭だけ下げて、早足でその店から離れた。追いかけるように手首から香りがする。纏わり付く香りが、本当にあの決断で良かった?と問いかけてくるようで苛々する。ムエットで試せば良かった。
(私が何したって言うのよ……!)
世界が自分に意地悪をしてくるみたいだ。泣きたいような気分で唇を噛む。私は早く手首を洗いたくて化粧室を探した。
香水は雰囲気を崩すものでもある。
いくらかっこよくてもかわいくてもその雰囲気にあった香水でないと雰囲気を一気に崩してしまうものである。
となりの席
好きな子
気づいて欲しくて
金木犀の香りの柔軟剤で香水をつくった。
気づいて欲しくて
「初恋だと」