『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
飛ばない鳥がなぜ飛ばないのかなんて
飛ぶ必要が無かったからに決まっている
空の広さも風に乗る心地よさも知らなくとも
ただ生きる楽しさを知っている鳥
憧れこそすれど全ては既に手中にあるものだと
飛べないのではなく飛ばないのだと知っている鳥
飛んでも歩いてもいつか知る遠くの水の味
飛べない翼は頑張った証
息苦しく羽搏くより永く走ってみたいのだろうか
きっと生活も命も何もかも捨ててしまえば楽なのに、今日も沈む日を背に月を望んでいる。飛べないと思い込んでいるだけでずっと、落ちるまで飛び続けていることに気がつかないだけなのです。たまには羽搏くよりも風に任せてみる方が楽しい。もし落ちても足があるなら遠くへ行けるはず。
飛べない翼
思い込みって
自分の可能性さえも
消してしまう。
だから、無くてもあるって
言っちゃえば、
それはあるんだよ。
無いから見えないんじゃなく
見ないから無い。
飛べない翼を
飛べる翼に変えるのは
誰でもなく、
私なんだよね。
背負った鉛の翼は重く、
銀色の空には 遠く、まだ遠く
とこしえを吹く風に
全てを照らす太陽に
何処までも続く大地に
幽玄なる輝きの月に
眩く散らばる星雲に
其の全てに堕ちていけたら
今は只、
飛べない翼は錆びたその身で泡沫(うたかた)の夢を見る
(飛べない翼。)🦜
あのね
雀は・・・・、
羽根が無いと
もちろん、飛べ無い。🦜
(翼が折れたら、
いくら、眷属でも
飛べ無くなるんだね。)🦜
でもね、
「天候を、操る眷属の・・
《龍》、しゃん。は
翼が無くても
天を駆け巡る事
が出来るんだよ。」🦜
✢《龍》、しゃん。が
物凄い嵐を起こして、
・僕の翼では、飛べ無い
中を
平気で駆け巡るんだね。🦜
✢僕も、眷属の端くれ、
悔しいから お願いして
特別に教えて貰ったんだよ。🦜
《其れは、此処だけの
(秘密)だよ。》
【龍、しゃん。の頭に有る
〔瘤。博山が有るからなんたって。】
❝秘密は、守ってね。
さもないと僕の翼が
飛べ無い翼になっちゃうから。❞
飛べない翼
大空を夢見る
あんな風に飛べたなら
飛べないのにどうして
翼なんてあるんだろう。
でもね、君はたくさんのものを
もっているんだよ。
飛べない代わりに長く歩ける脚力がある
空からじゃ見つけられないもの、
見えないものを見つけられる
高いところに登るための知恵がある
いろんなものを生み出せる可能性がある。
そしてその翼は、翼を持つ者と
持たないものの架け橋になるかもしれない
君は気づいてないだけで
とてもたくさんのものをもっているんだよ
周りと違うから、同じように出来ないから
そうじゃないんだ
君にしかできないことが
あるんだよ。
見えない翼で飛べるんだ
心に生えた翼でたくさんの
可能性の中を飛び回ろう?
「飛べない翼」
鳥のようになりたい。
そう僕は願った。
鳥みたいに高くまで飛んでゆきたい。
何で、僕はこんなにも辛い思いをしなきゃ行けないんだろう。
鳥のように翼があったら。
こんな世界からいなくなれるのかな。
翼が欲しい、大きな翼が。
人間には翼なんて生えないのに。
そんなこと分かってる。
でも、翼が欲しい。
飛べないなんてわかってる。
でも、全てを捨てて高くまで。
飛べたならどんなに気持ちいいだろう。
だから、僕は翼が欲しい。
とべないつばさ
とべないつばさになんの意味があるのでしょう
とべない鳥にどんなみらいが待つのでしょう
こわい猫にとられた風切羽
誰に聞いても見つからない
よるがくるよよるがくるよ
とべないとりはにげられない
にげてにげて 遠くへ遠くへ こわいやつが来ないところまで
(引用・たすけてかみさま 23ページ)
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「……ねぇこれラストどうなんの」
「かみさまを嘲笑った罰としてあらゆる災難がふりかかる鳥の話だすか?それとも主人が創造主に逆らったため真っ先に猫にとられた不憫な風切羽の話ですか?」
「そっち目線もあんの…?」
「ありませんわよ。鳥ですね……思い出せません、読んだ後でいいので回してください」
「やだよ俺この先読みたく無い!!怖い!!ハッピーエンドが確約されないと読めない!!」
「勧善懲悪、自業自得の絵本ですので……ラスト、どうなりましたっけ……読んだ覚えはあるんですのよ、表紙に見覚えがありますから」
「今すぐ思い出してお願いそして俺を安心させてくれ」
「無茶苦茶いいますわね……一旦閉じてもいいのでは」
「やだよ怖い!離れてる間にバッドエンドになったらどうするんだよ!!このまま読む!!」
「無茶苦茶言いますわね……」
彼が一年以内に柳谷邸の本を全て読み切ると宣言のは3日ほど前だったか。それまで文学作品というものは学校の教科書でしか触れなかったと言う彼。漫画も絵本も新鮮らしく、蔵にあった本を出せば目を輝かせて喜んだ。
読書は良いものです。時間を忘れるほど没頭するのも悪いことでは無い。呼べば切り替えるし。
ただまぁ、バッドエンド嫌いというか。ハッピーエンド至上主義というか。ご○ぎつねとか読んだら泣きすぎて脱水症状になりそうですわね。隠しておかねば。
「そこから先の展開、思い出したから話しますわよ」
「ネタバレ無しで頼む」
「無茶苦茶言いますわね……!!」
「ハッピーエンドかどうかだけでいい、詳しい話は無しで」
「……バッドエンドですわよ、って言ったら読むのやめます?貴方」
「……考えてなかった」
そんな事だろうとは思っていましたけれども。
「ハッピーエンドか、と問われれば違うと思いますわね。でも救いはありますの。そういう結末ですわ」
「……とりあえず読むか」
「それをお薦めします」
続きを読み始めたのを確認して、自分の手元に視線を移す。豆の潰れた、硬い掌。
嘲笑。罰。罪。
加害者。被害者。
善因善果、悪因悪果。
『あるところに鳥がおりました。
鳥は誰より早く飛び、誰より高く飛び、誰より美しく飛びました。誰より自分が優れていると思っていました。
「君はいつものろまだね」
「そんなに低い所にいて悔しくない?」
「醜いね。生きてる意味とかある?」
友達なんていませんでした。
みんな鳥が嫌いでした。
鳥もみんなが嫌いでした。
優れた自分を愛さない他者など、いない方がマシだと思っていました。
あるとき、鳥が住んでいる山に大雨が降りました。
なんにちもなんにちも降り続け、やがて川が氾濫し、洪水がおきました。
『たすけて!』
鳥は誰かの声を聞きました。巣から見下ろせば、狐の子が泣いています。河岸には母親。どうやら川に落ちてしまったようです。キツネの子はまだ小さいので、あのくらいなら背中に乗せられるかも。鳥は助けませんでした。「俺が飛んでいる姿を褒めなかった罰さ」
母親が飛び込んで助けに向かった頃には冷たくなっていました。母親も河岸に戻れず溺れてしまいました。
『たすけて!』
鳥はまた誰かの声をききました。今度はうさぎのお爺さんが泥沼に落ちてしまったようです。お爺さんはひょろひょろなので、鳥が咥えて飛び立てば沼から出られるかもしれません。しかし鳥は助けませんでした。
「昔、俺に恥をかかせた罰さ」
お爺さんは昔、とっても高く飛び跳ねることができたらしいのです。鳥よりも。鳥は仲間に自分が一番高く飛べると自慢したことがあるのですが、鼻で笑われてお爺さんのことを教えられました。
この山1番の跳躍力でさっさと抜ければいいのに。そのまま沈んだら今度こそ自分がこの山の1番になる。鳥はそう思ってお爺さんを助けませんでした。』
鳥はそうやって山の仲間を見殺しにしていく。
罰だとか、仕方がなかったのだと言い訳しながら、ひとりひとりを助けない。
そうして、同族も親戚も、両親すらも見捨て、鳥は一羽で笑うのだ。
『さて、うるさい奴らが1人もいない。なんて清々しいこころ。おれがこの山でいちばんえらいぞ。』
災害が過ぎ去った山には一羽の鳥しかいなくなった。
そこへ新たな動物が訪れた。
痩せぎすの猫であった。
『やぁ、ちょっと向こうの山が崩れてしまって住処がなくなってしまった。この山に移住してもいいだろうか。』
『やだね。この山はおれのものだ。ほかの誰にもわけるもんか。崩れるような山に住んでたおまえがわるい』
どうしてもこの山に住みたいならば。
毎日おれに飯をもってきて、
毎日おれをほめたたえ、
毎日俺の言うことを全部聞け。
それができるなら許してやろう。
猫は黙って聞いていた。
暫く考え込んだ後、にっこりと笑った。
『お前はそれを選ぶのだな』
選ぶのはお前のほうだろう。
そう言いかけた時、翼に鋭い痛みが走りました。
みれば猫の口元には風切羽。鳥のものでした。
『お前の評判は二山向こうまで轟いておる』
『矜持ばかりが立派で、誰かを思い行動する心がまったくない』
『他者全てを見下して、1人王様のような顔をしている』
『お前が同じ山のものを見捨てていたのをみていたよ、恩のあるものもいただろう、なぜ助けなかった』
『そんなもの知ったことか、俺は俺がしたいようにしただけだ。おれが1番偉いんだ、この山はおれのものだ』
『』
後日加筆します
「飛べない翼」
私が必死に飾りたてて
お手入れを欠かさなかったのは
偽物の飛べない翼
放ったらかしだった
本物の翼は
ボロボロで
使い物にならなくなった
だから...
今からキレイに
お手入れしようと思う
傷だらけの翼を
優しく手当てしてあげるの
そして
うまく飛べないかもしれないけれど
もう一度挑戦しようと思うのよ
飛べない翼
がっかりする事例の一つとして掲げられる。
閉まっていることもあるコンビニ。
効き目のない薬。
以前の倍の値段の某国の主食。
飛べない翼
アパートの階段の三段目くらいに小さな雀の雛がうずくまっていた。死んでいるのかと近づくと「ピィピィ」と鳴いた。生きていた。良かったと思いつつどうしたものか悩む。このままにしておくのは可愛そうだし、かと言ってこの薄汚れた小さな生き物を手で持つ勇気はない。
手袋をつければ何とかなるか?
イヤ無理か。
でも可愛そう。
持ち上げたとして、そのあとどうする。
雀は鳥獣管理方法により許可なく野鳥の保護、飼育は禁止されているはず…。
ますますどうしよう。
だいたい、この雀を手袋をつけていたとしても持ち上げると考えるとゾワッとする。可愛そうだし可愛いとも思うが、なんだかゾワッとする。やっぱり無理だ。
あー。どうしよう。親鳥が気がついて迎えにきてくれないだろうか。困った。
「母ちゃん!何してんの。あ!雀!」
息子が興味深げに雀を覗きこむ。雀は大きな口を開けて「ピィピィ」と鳴いた。
「お腹空いたのかな。お母さん鳥さんはどこにいるの。」
雀に問いかける。
「母ちゃん。この雀さん、外の芝生の広いところの方がお母さん鳥さんに見つけもらえるかな。僕が芝生公園まで連れて行ってあげる。」
手袋をした手で雀を優しく掴み、アパートの下の芝生公園の木の根元にそっと雀を置いた息子。
すると雀が一羽、小さな雀のそばに舞い降りてきた。親鳥だろうか。
まだ、飛べない翼を一杯に広げ喜びを表現するかのように小さな雀は、羽をバタバタとさせた。
2週間ぐらいして芝生の公園に雀を見に行ったが、あの雀はいなかった。成長して飛べるようになったのだろうか。
雀と同じように我が息子も勇気と優しさのある人間に育ったとしみじみ思う。
息子の成長を感じた雀との出会いだった。
それは羽ばたかないと思われていた。
羽根が傷ついているわけじゃないのに、弱かったから。
けれど、それは力を蓄えていただけだった。
長い長い間、ずっとずっと。果てのない時間を。
羽ばたけない鳥として、揶揄われながらも。
だがしかし、揶揄われる時間は終わりを告げる。
彼らがいつもと同じように揶揄おうとしていた時、その時はやって来た。
飛べない翼を持つはずの鳥。その鳥が羽ばたき、見下ろすようにチラリと見て、飛び去っていったのだ。
そして、揶揄っていた者たちは衝撃を受ける。
飛べない翼を持つ鳥がいなくなったことで、責任を追及された。何度も何度も幾度となく。
まるで、揶揄っていた鳥がいなくなることで、仕返ししているかのように。
否定しても否定しても、追及の手は止まない。幾度となく責め立て続けられる。そして、彼らはすっかり変わってしまった。
一方その頃、飛べないと思われていた鳥は自由に翼を羽ばたかせて大空を飛んでいた。
風の噂程度だが、揶揄っていた者たちはノイローゼになってしまい、力を失ってしまったようだ。因果応報である。
倒れてしまった者と、倒れなかった者。揶揄っていた者と飛び去った者。
全てを受け入れる大空の下、飛べない翼を持っていた鳥は羽ばたいていくーー。
「飛ぶほどの筋力なくて邪魔でさあ」スタバで聞いた堕天の理由
題-飛べない翼
毒毒しいネオンの看板、人工灯、店から漏れる光。
夜の都会は昼間のように明るい。
喧騒にまみれて眩しい街をブラブラ歩いていると、
ふわり。
視界の端に翼が見えた。
真っ白な翼。排気ガスでネオンが歪むこの街にはあまりにも似つかないほどの純白。
思わず視線が追いかけるも、もうその姿は無かった。
どうやら昔、この近くで飛び降りがあったらしい。
飛び降りたのは女子高生で、白いワンピースを着て宙を舞ったと目撃証言が入っている。
あれは天使になりきれなかった女子高生だったのかもしれない、と今更ながら思う。
飛べない翼を生やして、自分が死んだ街から離れられずにいるのだ。
なんか嫌グロテスクさと外面と『飛ぶのは鳥だ』って叫びたくなる
【飛べない翼】
飛べない翼
羽根がある。見えないだけ。
その一歩を踏み出せば変わる。きっと。
飛べ
飛べない翼って飛べない豚より酷いなw
飛べない翼なんて邪魔なだけだよねw
と言ってもニワトリだって翼あるからね
邪魔で終わらしちゃダメなんだろうけど
100年に一度飛べない悪魔が産まれてくるらしい
その子はいつも「翼があるのに何でお前は飛べないの?」と他者から言われていた・
でもある日飛べない彼女は死を思いビルの上から飛び降りた
「私飛べたんだな」
飛べない翼で
一生懸命に羽ばたく鳥は
時に 醜く
時に うつくしい
#8_飛べない翼_
僕はもう飛べない、飛べなくなってしまった。
いなくなってしまったから。
あの日から飛べない、全てに置いてかれる。
僕だけが飛べないらしい、皆飛べているのに。
貴方が飛び方を教えてくれたのに。
翼はもうボロボロで、元には戻らない。
『貴方はまだ僕に飛び方を教えてくれますか。』
2024/11/11
「随分良くなった」
先生はそう言ってボクの翼を撫でる。
動かせない、触られている感覚もないこの翼はもう二度と飛ぶことは叶わない。
「乱暴なことをしたね。でも、」
「逃げたボクが悪い。わかってるよ」
「わかってくれてありがとう」
先生は後ろからボクの首に手を回してそっと抱きしめる。
「外の世界で君以外に羽が生えている子はいないってわかっただろう?外の世界は君に優しくしてくれないんだ。君に優しいのは私だけなんだよ」
いつも先生がボクに言い聞かせるこの言葉も今は信じられる。
生まれた時からずっと外を知らなかったボクはこの前ここを勝手に出た。
初めて見た外は酷く眩しくて翼を持っている人は誰もいなくて酷く冷たかった。
お腹が空いたのに誰もボクにご飯をくれないし、ボクの翼をジロジロ見て、怖いことをしようとしてきた。
飛んで逃げようとしたけど先生がボクの翼を切って助けてくれた。痛かったけど、あの怖い人たちは逃げっていったから先生はボクを助けてくれたんだ。
「先生、助けてくれてありがとう。大好きだよ」
「ああ、私もだよ」
飛べない翼でも大丈夫。だってボクには先生がいるんだから。