『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は翼をもっている。
見かけは美しいが、飛べない。
この翼では、飛ぶことができない。
「なんで飛べないの?」
「不気味」
五月蝿い!
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
「神様、なんで」
「なんで私に、
こんな翼を授けたのですか?」
協会で、私は呟いた。
「[こんな]翼だと?」
「かみ、さま?」
「確かにその翼では飛べない。」
「だが、人一倍美しい。」
「それに、飛べなくたってどうってことないじゃないか。」
「飛べない鳥もいる。鶏、ペンギン。」
「その翼ばかりに頼らず、自分で。」
「自分の力を伸ばせばいいんじゃないか。」
そう言い残し、神様は消えた。
「…そっか」
私は、外え駆け出した。
飛べない翼
飛べない翼でも、蝋で固めた鳥の羽でも自由を求めて飛び立った人が居た、赤く燃え立つ太陽に、蝋で固めた鳥の羽はみるみる溶けて舞い散り、彼は落ちて命を喪った、、そんな話はなにも神代の神話だけではない、地球は回ると言った人は裁判にかけられ、投獄され奇人と言われても「それでも地球は回る」と言った。
蝋の羽根で空へと飛び立った神話の人に憧れたのか否かは知らないが、無謀と言われた空を自由に飛ぶ憧れは人類に受け継がれ、何度も先人たちは命を落としながら、それでも夢見、鉄の塊は空を飛びました。
飛べない翼は物理的にダチョウか鶏かそんな鳥の羽であり、想像の翼夢見る翼に飛べない翼などないと想える。
そりゃあ、なんにも無かった頃の人たちは、自由にやれて、想像出来て良かったよねと、なんでも揃えられて与えられた、私たちは想うのかも知れないけれど、「無」の状態に光る雫を垂らし最初の輝きになる人々の努力や力も評価されるべきであろうと、与えられた世の中に生きながら想い、ここから前に進むのに飛べない翼などないと想いたい。
人間の想像力と勇気に献杯。
令和6年11月11日
心幸
飛べない翼
怪我しちゃったの?
痛いよね…
絆創膏
ゆっくり…
やすんでね
良くなりますように…
天使にとって羽は重要だ。
神の使いを表すものであり、羽がなくなると
堕天することになる。
そんな私の羽は飛ぶことができない。
同族からは
「飛べないのであれば堕天と同じ」
「飾りの羽」
そう言われる。
ろくに仕事も振られないからいつか飛べる日を
主に願う日々。
こんな事を言うなんておかしいと分かっている。
神の使いが神を信じないなんて。
でも、何年も、何百年も祈る私を叶えてくれない
神への信仰心が無くなってきているのだ。
いっそのこと堕天したほうがマシだと思う日々だ。
飛べない翼
飛べない鳥
それって進化であり退化
どちらにしても必要が無くなっただけのこと
ただ、そういう鳥は今は40種ほどらしい
(ググった)
少ないと思う?
ある喫茶店がある。
その喫茶店は、モーニングが安い。
モーニングのお値段、300円。
コーヒーが来て、お皿に半分に切ったトースト、もちろんオーブントースターを使い焼いてある。
ゆで玉子、キャベツの千切り、ポテトサラダ。
まあ、こんなもんだろう、しかし、くるわくるわ、日ごとに違うが。
そこの名前が[飛べない翼]
ペンギンが海の中のジェット機ならば
わたしは芝刈り機ガタガタと
♯飛べない翼
いつしかFの周りには、共に山を登る仲間ができていた。
「今日はもうそろそろ、この辺りでキャンプにしよう」
「そういえば、Fさんは、登山のどんなところが好きなんですか?」
Iが聞いた。Fは、ゆっくりと西の方を向いて、そちらをじっと見つめた。西の空では夕日が、今にも山の向こうへと沈もうとしていた。
「夕焼け、綺麗ですね」
Fはそれからもしばらく、じっと光を見つめ続けた。
〜飛べない翼〜
飛べない翼
籠の中??
疲れて??
傷ついて……
使い方がわからないのは
誰のせい?
才能があっても
使えないならそれは……
使える場所を探すのもまたひとつ
【飛べない翼】
みんな僕を置いてゆくから僕も必死についてゆく。
そのうち僕と一緒に歩んできた君を僕は置いてゆくんだ。
それが嫌だから今度は後ろを向こうとするけど
そんな余裕もないくらいに僕は忙しくなっていた。
みんな僕を置いてゆく理由がやっとわかった。
みんな自分で一杯一杯だったんだって。
みんな飛べない翼を今、作っている途中なのだと。
頭上には天の河が煌めく
暗く黒い漆黒が惑う天空
欠けた月光は闇に苦しむ
影を受け入れた天の河は
おまえの灯りに癒される
心の灯火
心の傷跡
心の血流
心の叫び
遥か彼方の天の河は静謐の到来を待ち望む
静けさと変わらない日々が平穏をもたらす
心は波打ちおまえの存在を確かめているか
わたしはおまえの内に問いたい
存在の儚さを、嬉しさを、憂いを、根深さを
じかんが積み重なり得てきたものは散りゆく
内に在るものは永久と云っている
魂の灯火
魂の傷跡
魂の血流
魂の叫び
名一杯太陽の斜光を浴びたおまえは
影を伸ばすだろう
案ずることはない
内に全てあるから
『藍燦唄』
虎に翼という言葉は、
余計なものがあることだと思っていたが
意味は威勢のいいものがさらに威勢を増すこと、だそう。
大きな翼を広げる殊勝な虎
無駄に大きく広げた人生の風呂敷を畳みきれない私
中学生活の大半を病院のベッドで過ごした。
家族や友達としたいことがたくさんあったけど、一つも叶わなかった。
あたしの名前は大地つばさ。
同じクラスのみきちゃんやあおいちゃんは「女優さんみたいな名前だね」と言ってくれるけど、
今のあたしは地べたを這いずり回ってる「飛べないつばさ」としか思えない。
私は今、部屋の中を漠然と見ている。
目に入る物の名前を認識せず漠然と見ている。
ふとここで物の名前を意識してみる。
それまで自由に広がっていた世界が
名前をつけたり認識した途端
凝り固まった小さな物として捉えてしまう。
結界が張られた
個として際立った
と言ってもいいかもしれない。
よく分からない人は
「役割が決められきってしまった」
と捉えてくれてもいいが、
この話はそこに留まらないことだけ
留意してほしい。
しかし名前には反対に
世界を跳躍する能力も持っている。
そこに風を送っている物がある。
羽根が回転している。
名前は「サーキュレーター」。
そう聞くだけで、
ただ回転して風を送っていただけの物体が
他の物より静かに遠くに
風を送っているイメージが思い浮かぶ。
目の前に広がる世界より
より多くの情報を伝えてくれる。
「飛べない翼」
私には、翼もないし、飛ぶ事は出来ない。
ホントは、この場所から飛び立ちたい。
ここは、暗くて、辛くて、寂しくて。
周りを見回しても希望は見えず、変わり映えのない毎日で、いつまでもこんな場所に居たくない。
でも、飛び立てない。翼がない。
もしかしたら、一歩踏み出せば、飛べなくても、せめて跳べるかもしれない。
羽ばたけば、ここからは飛び出せるかもしれない。
でも、その、最初の一歩が踏み出せず、ずっとここに留まっている。
わかってる、ホントはわかってる。
私にないのは翼じゃない。
踏み出す勇気。
そして、踏み出した後に待っている事に対する、覚悟。
だから、きっと翼があっても、それは見せかけの翼で、きっと飛べない。
ここに居れば。誰かが決めたここに居れば。
何かがあったら、人のせいに出来る。
「あの人が、こう言ったから」「あの人の言う通りにしただけだから」って、自分で決めていない事は、人のせいに出来る。
ホントは、自分が決められないから人に任せたのに、決められない自分のせいではなく、決めてくれた人のせいに出来るから。
それは、楽で。
でも、その分自分は成長出来ず、ここから一歩も動けず。
このままでは駄目な事は、自分が一番知っていて。
楽なのに、息苦しくて、淋しくて、つまらなくて。
私には、翼はない。
でも、今日こそは。今度こそは。
飛び立ちたい。羽ばたきたい。
飛び立とう。羽ばたこう。
遠くまで、高くまで行けなくていい。
一歩一歩、進んで行く。進んで、行こう。
飛べない翼から飛べる翼が生まれたのだ。飛べるかどうかは付加価値であって、必要条件ではない。
/お題「飛べない翼」より
僕は手のひらほどの 小さな羽を持って
河川敷のそばの堤防を ゆっくりと歩く
僕は飛べやしない とても小さな羽をひらつかせ
海の見える駅で そっと腰を下ろす
紫陽花が咲く季節から 君は早足で駆けて
「梅雨が明けるのはいつ」と 夏を急かしていたね
思い出がうだるような暑さで
そっとそよ風なんかが揺らいで
僕の羽はそのたび 小さく震えて
君が大人になっていく それが現実なんだね
僕はここで休憩させてね また夏の日に 会おう
入道雲が厚くてさ とても飛べそうにもないんだ
誰もいない川に浮かんだ サンダルを 眺む
アルビノのカラスが居た
彼女の白い片方の翼は
曲がってはいけない方向に
曲がって居た
地面を歩いて
ご飯を探している
お腹を空かせているのだろうか
僕は冷たいご飯粒を
丸めて彼女の近くに置くと
近寄ってきて食べた
それから僕らは
一緒に居るようになった
他のカラスから
守ってやる
僕がそう決めた日だった
飛べない翼
別の目的があるんじゃないかな
鶏、ペンギンあたりが
すぐに浮かぶんだけども
飛ぶって翼だけじゃ出来ないし
飛べないのは空中に居られる長さの話で
飛び降りたり跳ねたりは出来るから
飛べる翼だったとしても
ずっとは空中に居られないよね
差別的に言うとなると
歩けない足とか色々と言えそうだけども
言語を介さない人とか割といるよね
不思議だけど、一般の範囲内だと思います
よく晴れた空。
行き交う人々の声。
漫画みたいな日だ。
そして私はその主人公みたいに
空を―。
飛べたらどんなに幸せだろう。
私は知っている。
あるだけ無駄なんだと。
今日もおもりをつけたまま一日を過ごす。
私には飛べない翼がある。
「飛べない翼」