NoName

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私は翼をもっている。

見かけは美しいが、飛べない。

この翼では、飛ぶことができない。

「なんで飛べないの?」
「不気味」

五月蝿い!
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい


「神様、なんで」

「なんで私に、
こんな翼を授けたのですか?」

協会で、私は呟いた。


「[こんな]翼だと?」
「かみ、さま?」

「確かにその翼では飛べない。」
「だが、人一倍美しい。」

「それに、飛べなくたってどうってことないじゃないか。」

「飛べない鳥もいる。鶏、ペンギン。」


「その翼ばかりに頼らず、自分で。」
「自分の力を伸ばせばいいんじゃないか。」


そう言い残し、神様は消えた。



「…そっか」






私は、外え駆け出した。

11/11/2024, 11:16:24 AM