『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずっと空を見てる
動けなくて 踏み出せなくて
いつも空を見上げてる
大きな水色が 私をすくいあげてくれるように
手を伸ばせるようになるまで
今はまだ ゆっくりでいい
#飛べない翼
青空へ
自由気ままに
羽ばたきたい
でもこの翼では
飛べはしないの…
飛べない翼
みんなそうだ。
飛べないから、仲間がいる
仲間がいるから毎日が楽しい。
そんな仲間も飛べない。
それでも毎日が楽しいならそれでいい。
それが1番いい。
飛べない翼を持った僕は
飛べる翼を持つ君に憧れを抱いた
広い空から眺める景色はどんなだろう
同じ鳥なのにどうしてこうも違うのか
持っている才能の差があればあるほど
自分の無力さに打ちのめされていく
そんな僕に君は言った
「僕は空を飛ぶことしかできないが、君は早く走ることも水に潜ることも容易いだろう。君の持つ脚力が僕はとても羨ましい。」
君のその言葉が
劣等感は自分の持つ最高の才能だということを
教えてくれたのだ
「飛べない翼」
今日のテーマに、少し違和感を覚える。
飛べない翼。しかし「飛べない」のは、翼を持つ何かであって、「翼」が飛べないのではないはずだ。日本語としてどうなのかと思う。
例えば、飛べない「飛行機の」翼だったらわかる。それは故障しているので、修理してほしい。とても危険だ。飛べない「鳥の」翼も、かわいそうなので、手当てをしてあげてほしい。ただ、鳥の場合は、もう一つの可能性もある。そう、「退化」だ。
退化とは、進化の過程で、生物体の器官や組織などが、縮小したり衰退したりすることだ。ペンギンやダチョウが飛べないのも、これにあたる。飛ぶより泳いだり走ったりする方が効率的だったので、翼を使わなかったら、そのうち飛べなくなりましたというわけだ。
人間だって、猿から進化する過程で、いろんなものが退化してきた。ただこれは、単にしっぽがなくなりました的な話だけでは済まないかもしれない。
世の中が便利になればなるほど、人間は動かなくなり、考えなくなってきている。ググればたいていのことはわかるので、辞書を引いたり、図書館に行って調べたりすることもない。スマホがあれば、知らない土地でも迷うことはないし、連絡帳に入力しているので、電話番号を覚える必要もない。漢字をどんどん忘れていってるのも、老化のせいだけではないような気がするのだ。
退化するかしないかは、生き延びる為に、必要かどうかだ。不必要な組織や器官にエネルギーを使うより、使わないものは切り捨てて、必要なものにエネルギーをまわした方が、生き延びる可能性が上がる。企業が、経営資源の集中とか、生産性の向上とかいう大義名分でリストラするように、生物も不必要な組織や器官を、何億年もかけて退化させてきたのだ。そしてそれは、これからも続く。
何もしなくても、何も考えなくても、機械が、システムが、AIが、人間をはるかに上回る精度でやってくれる世界。そんな世界で、人類は退化の一途を辿るしかないのではないだろうか。
未来の世界では、人間は人間ではないかもしれない。知らんけど。
「才能という名の翼があるのに、それで飛べないんじゃ、翼がないのとおんなじよ。」
僕は、三年前に他界した母にそう言われて育った。
確かに僕は他の人より絵が上手く描ける。
絵画コンクールでよく入賞していたし、文化祭の絵も任されることがあった。
すると、みんな僕に聞くんだ。
「この絵に、どんな思いを込めましたか」って。
でも、決まって僕はその絵の説明ができなかった。
だから、次第に絵に関する依頼は拒否するようになった。
そんなある日、僕は先生に職員室呼び出された。
「今年の文化祭の絵を頼めないかしら。」
先生は僕が職員室に入るなりそう言った。
「いやです。」
僕は真顔で断った。
先生は想定の範囲内という顔をしていた。
周りの先生からはあきれたような空気が感じられる。
その呆れが僕に対するものなのか、先生に対するものなのか・・・
どちらにしても依頼を引き受けるつもりはない。
先生は少し悲しそうに僕の目を見た。
「なんで、そんなに絵が上手いのに絵を描かないの」
「翼がないから」
「え?」
「僕は母に、
才能という名の翼があるのに、それで飛べないんじゃ、翼がないのとおんなじよ
って言われて育ってきたんです。僕は、作品の説明が上手くできません。それじゃ、作品は伝わらない。
──飛べない翼は、翼がないのとおんなじなんです。」
先生の目の色が、悲しさから驚きに変わった。
そして、先生は優しい目をして僕に言った。
「翼は単品じゃ飛べないよ。翼は鳥がいるから飛べるんだよ。
才能もそれだけじゃ飛べないよ。誰かに助けてもらわなきゃ。飛べない翼は、飛べるように工夫すればいいんだよ。
──飛べない翼は、翼がないわけじゃない。」
その一言で僕の人生は大きく変わった。
──飛べない翼は、翼がないわけじゃない。
#飛べない翼
目につく物を掻き集めて
自分だけの翼をこしらえる
色も形もちぐはぐで
足りない所が山ほどある
今は まだ、飛べない
/ 飛べない翼
飛べない翼なら
無理に飛ばなくていい
今はまだ
その時ではないから
今は羽をやすめて
その時を待とう
飛べない翼とはなんだろう?逝けない人?それとも……人を殺めてしまった人?
日本は足の引っ張りあいで経済の成長が遅れているとテレビで言っていた。この傷つけあって飛べない翼はいつ飛べるようになるのだろう。
ただ優秀な人は早々と海外へ飛んでいるようだ。
「 残念ながら。貴方はもう、__ 」
飛べない、
そう言われた。
私は、とある普通の女子高校生だ。
けれどそんな私でも少し自慢出来る事がある。
それは、部活であるバレーの出来だ。
沢山の選手が居る県大会場でも、
優良な選手 10人中の1人として、
名を出して貰った程だ。
私はこれからもバレーを続けていくのだろう、
そして、もし恵まれればプロにだって __
そう思っていた。
それに、今自分がこうして普通に飛べている事を
少しも疑っていなかった。
そうして迎えた高校での最後の大会。
つまり三年生である私達の、引退試合。
いつもの様に 飛んで、飛んで
たっくさん点入れて。
今までのどの試合よりも調子が良い様に思えた。
でも。人は調子が良い程、やっぱり油断してしまう。
こんな事、誰も予想すらしなかっただろう。
丁度2セット目の後半。
このセットを取ったら、私達の勝ち。
現在は 21対16で、私達の優勢。
そんな時、相手側のトスが乱れ、
丁度、ボールがネット真上にさしかかった。
今のローテーションだと、前衛の中で、
一番身長が高いのは私1人。
私が叩く、
仲間の 行け!叩け!。
そんな言葉にも背中を押されながら、
飛んだ。
勿論、相手選手もボール目掛けて飛んで来た。
しかし相手はガタイも身長も、
私より優れていなかったからか、
私が少しぼん、と叩いただけで
ボールは相手コートに落ちた。
まって、やば っ……
だけど、私は体制が保てず、
そのまま尻から落ちた。
瞬間、腰に激痛が走った。
仲間が歩み寄ってくる
大丈夫?!立てる?
そんな声が何処からともなく聞こえてくる。
いや立てない。何この痛み
結果、私は仲間によってコート外に出され
救急車両で会場から1番近い病院に運んでもらった。
気づいたら、ベットで寝ていた。
辺りを見渡す。
ピンク色のカーテン。医療用ベット。車椅子。
ここは病院内だろうか。
そんな事より、大会は?
早く行かなきゃ
そう思い、足を起かそうとした。
……あれ。感覚が、ない
そう感覚が全く無いのだ。
え、どういう事なの、
さっきまでの異様な落ち着きは嘘みたいに
今はとても動揺している。
え?え??
頭が真っ白になり掛けている時、
失礼します、
白い服を来た男の人がカーテンを開けて入ってきた。
ここが病院内だと仮定するならば、この人は先生だろうか。
私は、とっさに口を開いていた。
あの、足に、感覚が、無いんですけど、
ど、どういう事ですか?
やっぱり何か、… 怪我、とかですか?
しどろもどろになりながら。
すると、その男の人はやっと口を開いた。
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【#飛べない翼 フィクション】
僕は飛べない。
この退化した羽では空を飛ぶ事はできない。
どこかへと飛んでゆく、僕とは他の種族を見ながらただただ羨む、妬み続ける。
空に向かって鳴き叫んだ。
飛べない翼は
意味のないものだとみんな言う
だけど
翼がついてるのには
きっと理由がある
飛べなくたっていいじゃない
歩けばいい走ればいい
だって足があるのだから
[飛べない翼]
体に合わない大きさだから
片翼しかないから
飛び方が分からないから
飛ぶことを諦めてしまったから
飛べない翼、にはそれぞれの理由がある
その理由は間違いではないから
飛べないことを責めたりしてはいけない
その心まで、責めてはいけない
〜飛べない翼〜
「よいしょ… うひぇっ! いててて…」
「もえみちゃん!大丈夫??」
「うぅー」
「おーい、大丈夫か?何か骨折でもしたの?」
「ううん… 大丈夫。」
「本当に?」
「うん、大丈夫よ。ちょっとお尻を打っただけ。ほら、立てるよ。」
「出血は?」
「ないよ」
「ちゃんと確認した方がいいよ。内出血とか。」
「なんて?声がちっちゃくてここから聞こえないよ」
「内出血もないか、と聞いてる。」
「多分大丈夫。そんなに高くないし。高円寺君も降りていいよ。」
「…かすり傷とか?」
「え?なんて?」
「かすり傷があれば言ってね。消毒液あるから投げようか?ほら、山奥だからバイキンとか多量発生してるだろう。気をつけないと。」
「いいって。それより早く降りてきて。日が暮れちゃうよ。」
「…」
「何?」
「もえみちゃんはものすごく運が良かったよ。いきなり飛んでいってびっくりしたよ。無謀すぎる!」
「ここしか帰れる経路がないって、何回も確認したじゃん!早く高円寺君も降りて。2メートルしかないし、運動不足の私でも平気だったし。」
「めっちゃ痛がってたじゃないか」
「ちょっとだけだよ!バランスを崩して尻餅をついただけ。ねえ、夜になったら本当に遭難しちゃうよ!」
「…」
「ひょっとしたら…」
「…」
「…高円寺君、2メートル飛ぶのが怖いの?」
「…」
「あきれた。一人で帰るわ。」
「えっ!」
その夜22時30分頃に、中原萌美(17歳)の通報により、救助隊が遭難者・高円寺翼(17歳)を発見、梯子を用いて無事救助しました。
今日は少々真面目で長い話になってしまう。
先日教育関係の講演会で意外な光景を見た。
講演は子どもの可能性に関する内容だったのだが、
その中で、ある話に聴衆が涙する場面があった。
その話というのは、
自分は不器用だと思いこんでいた女子大生が、
ひょんなことから小さなロケットを作り、
それを飛ばすことになった。
発射時手を震わせていたその学生は、
無事ロケットが空に上がったとき、嬉しさのあまり泣いてしまう。
振り返れば、不器用だと思い込むきっかけは、
小学校の図画工作の評価が低かったことだった、
と女性が語ったという話だ。
この話に多くの大人が涙していたのだ。
驚いた。
その涙を見て、
大人たち自身も、昔学校教育で自信を失い、
それを引きずって生きていたり、
不得意の烙印を押され苦しんだ経験があったりするのではないかと思った。
ふと、私は大学で、意中のアメリカ人の学生に
告白出来なかったことを思い出した。
英語に自信がなかった。
受験のために少なくとも2000時間は勉強しのに…。
と、これは自分の中での笑い話になっているが、
果たして今の学校教育は、子どもたちの可能性を磨く場になっているかどうか。
子どもたちが、自己実現のための大きな翼を手に入れる場になっているのかどうか。
泣いている隣の女性の、その背中には
飛べない翼がぐったりと垂れているように、
私には見えた。
ということで、少しでも将来の大人たちが自由に飛び回れるように、私もなにかしたいと思ったのでした。
ダチョウ、エミュー、キーウィ。あとペンギンか。結構いるよね。鶏とかも長距離は飛べない。フラミンゴは助走がないと飛べないから動物園は狭いとこにいる。必要性がなくなったり、改良されたり。進化っていうより適応化って感じ。
さあ、自分はどれだったよ。今からでもいいぞ。
雨がやみ空は青空が出て
鳥が飛んでいる
僕には翼がない
空を飛べたら楽だろうな
飛べない翼を持つ
鳥もいるのだろうか
そんなことを考えながら
空を見上げて考えていた
あぁ… 鳥になりたい。
空の王の鷲
それが贅沢だと言うのならば、トンボでもいい。
「だから、僕に翼をおくれ神よ!」
僕は、本気で叫んだ。
そしたら、背中から新たに部品が出てきたように、激しい痛みが走った。
そしたら、大きな翼が自分の背中にある。
あぁ… でも、動かし方がわからない。
崖から落ちた僕は、涙を流しながら、落ちていったのだ。
「飛べない翼はいらないかい?」
そう男は言った。
普通は何言ってんだと思う言葉のはずがこの絵を見れば
「欲しいです。」こう言うしかなかった。
何も考えずに生きていたあの頃に飛んでいけそうなくらい
大きく、美しい翼の絵は飛べるか飛べないかなどうでもよしに私には今最も欲しいものだった。