『風に身をまかせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
作品No.44【2024/05/14 テーマ:風に身をまかせ】
白い砂浜
青い空と海
強い風が
潮の香りを運んでくる
乱れる髪
砂浜にとられかける足
強い陽射し
吹き出るようにあふれる汗
私は少しだけ
そんな風に身をまかせていた
詩(テーマ)
『風に身をまかせ』
たんぽぽになり
空の雲になり
風に身をまかせ
私は生きた
ドブに落ちたり
台風にも会い
ながれ着いた此処
暗闇だった
後悔をした
恨んだりもした
だけどまたキミを
私は愛す
宝石になる
エピソードがある
風に身をまかせ
幸せだった
「風に身をまかせ」
お墓の前で線香を上げようと、火を点けようとしていた。強い風のせいでうまくいかない。
そしたらふっと、風が止んだ。その一瞬間に済ませて手を合わせる。また強い風が吹き出す。
もう行ってしまえ、早く行きなさい。
そう言われている気がした。
元気な風が、吹いていた。
#14『風に身をまかせ』
遥か遠く
あなたの元へ
飛び立っていけたなら
風に身をまかせビルからビルへとはね移る。身軽に軽やかに画面の中で軽々と風に乗って跳ね回る彼らは楽しげで恐怖なんて感じてもいないよう。ビルの隙間でため息をつく自分とは違い過ぎてどんな世界に生きているのだろうかとなんとなく思った華やかな世界の中で踊る彼らに羨ましさを感じながらビルの隙間から空を見上げたら落ちてくる人と目があった。厄日だ。
風に身をまかせ
雲
綿毛
シャボン玉
風に身をまかせ気持ち良さそうに空を漂う
花粉
埃
黄砂
君たちは許さない
創作「風に身をまかせ」
もう、抗うことはない。もう、隠すことはない。
ここにはワタシを嗤う人はもういない。
いないはず……いないはず。
「はぁ? 甘い味がしたって、ワタシの詩の詰めが甘いってこと? 」
「そういうことじゃなくってね、その……」
わたしには文章に味を感じる不思議な感覚がある。実際に食べているわけではないが何かしらの味を感じるのだ。しかも、感覚はコントロールできない。
時には複数の味が混ざることもあるけど、この人の詩は純粋な甘味を感じた。内容はシリアスな詩だったのに。これは、言えば言う程さらに墓穴を掘ってしまいそうだ。
「……ちゃんとしたこと言えなくてごめんね」
「良いよ、あんたにはもう見せないから」
つんと視線を外して、彼女は行ってしまった。どうやら本気で怒らせてしまったようだ。
放課後、 公園で一人落ち込んでいると友人がやって来た。友人である彼女はわたしが感覚のことを明かした唯一の相手だ。
「あの人、すごい気難しいから。誰が何言ってもあんな感じだよ」
「そうなんだ、わたし、嫌われたかと思った」
友人はいちごオレのストローから口を離し、わたしをまじまじと見る。
「そうだねぇ、まぁ、うかつに文章への感想とか言えないのはつらいよね?」
「うん……いちいち説明する訳にもいかないし、比喩だって誤魔化すのも何度も使えないから」
わたしは小さくため息をつく。空気を明るくするように、友人はよいしょと声を出して立ち上がって伸びをする。
「ま、風に身をまかせてれば良いんじゃない。悩んでたって成るようにしかならないしさ」
風に身をまかせて、か。友人の言葉は淀んだ胸の中を爽やかに吹き抜け、わたしを元気づけてくれたのだった。
(終)
“風に身をまかせ”
生まれた時から決まっていたはずの将来を自らの手で破り捨て、親のすぐ後ろを追いかける様に敷かれたレールを壊してたどり着いた先は無限に広がる宇宙の果てだった。
私は、前も後ろもない途方もない無重力下で、身体を動かす気力もなくぼんやり揺蕩っている。
通信機を使えばもしかしたら誰かに助けを呼べるのかもしれないが、なんとなくもうここで誰にも知られないままに消えてしまいたい気分だった。
酸素ボンベの残りも少ない。
もちろん食料もない。
遠くの方で等間隔にならぶ光が見えた。
もしかしたらあれは生まれ育った星の光だろうか。
頑張れば、あの星までたどり着けるのだろうか。
でも。
頑張ってあの光の中に戻ったとして、私の居場所なんてどこにもない。頑張って頑張ってたどり着いた先がこんなに真っ暗な宇宙の果てだというのに、これ以上頑張ったとしてあんな光に満ちた幸せを掴めるわけがない。
はあとため息がでる。
良いなあなんて思わず口から溢れそうになった瞬間、弱音をかき消す様に暴風がふいた。
そして音のないはずの宇宙の果てに、彼の声が響いた。
私が聴きたくて聴きたくて仕方のなかった声。あの遠くに瞬く光の中にいるはずの人の声だった。
敷かれたレールの上でも胸を張って走る、ずっと憧れてきた人。臆病で意気地なしで、決められた将来に納得できず燻っていた私の背中をぶっきらぼうな言葉で押してくれた、不器用で優しい人。
涙が溢れてグズグズの視界に映る彼は、いつもみたいに不機嫌そうに眉間にシワを寄せて、いつもみたいにバカみたいな大声で私の名前を呼んだ。
暴風みたいに駆け寄ってきて、暴風みたいに私の心をかき乱してきて、自分は言いたいことだけいって澄ました顔をしている、嵐の様なという言葉がこれ程似合う人もいないだろう。
真っ暗で上も下もない宇宙の果てだったというのに、彼が手を握りしめてくれるだけで不思議と光に溢れ地面に足がつき自分の目指す幸せな未来の形が見えた。
暴風に身をまかせてみるのも悪くない。
そう思えた。
風に身を任せ
何処までも続く草原。揺れる木々がまるで異質であるかのようにすら感じる。その景色は朧気ながらにも既視感を覚える。何時か誰かと共にここで...。
記憶にない懐かしい感覚に浸り草原を悠々自適に駆け回る。するといつからか、少し離れた場所で少女が微笑みながら見守っている事に気が付く。
「君は誰?」
そう問いかけると少女は首を傾げる。
そして何も言わず少女は後ろを振り向き上機嫌な様子で歩き始める。
だめだ、そっちに行っては行けない。
私は焦燥感に苛まれ少女の腕を掴もうとするが届かない。
耳を刺す踏切の音、段々と大きくなる鉄の音。
吹き荒れる風と共に時期外れの桜が散った。
「・・・」
踏切の音は聞こえない。
エアコンと自分の荒い吐息だけが暗い部屋に響いている。
汗を拭い深呼吸を繰り返し感傷に浸る。
今でも思う。私もあの風に身を任せ彼女と共に、と
【風に身をまかせ】
風に身をまかせることができたらどれだけ楽か
今はただ目を瞑って風を感じる
そんな時間が欲しい
みんな働きすぎだよ
みんなのおかげでこの世界はまわってる
本当にありがとう
お疲れ様
風に身を任せ
私は貴方と違う誰かによって身を宿し、
その誰かの息を頼りに生きています。
でもやがて、消えていく運命なら、
いつか風に身を任せ飛んでいきたい、あなたの元へ
そうしてあなたと伊吹を宿したい。
あ、しゃぼん玉、割れた。
ひゅうひゅうと音がする。風の音だ。
星一つ無い、真っ黒な空の下に僕は1人だけ取り残されていた。
何も見えない暗い闇の中に僕はただ1人。
とても孤独を感じていた。でも怖くない。だってもうすぐあれが来る。
下の方から大きな音が聞こえた。ここには何度も来ている。
今日決めたんだ。ちゃんと今日こそ向き合おうって。
あまりにも周りが暗いから、自分が目をつぶっているかつぶっていないか分からなくなる。でも実際そんなことはどうでもいいのだけれど。
僕はゆっくり歩きながらまっすぐ進んだ、早くあれに近づくために
次の瞬間、僕は暗闇の中、地面から足を踏み外した。
風に身をまかせ僕の体はふわりと浮いた。心地よい瞬間。
ようやくあれが来たのだ、待ち望んだ死が訪れたのだ。
ひゅうひゅうと耳元で掠れた風の音が鳴り、大きな波の音が下の方で僕を呼んだ。
僕は真っ逆さまに冷たい水の中へ落ちていった。
【風に身をまかせ】
【風に身をまかせ】
俺は一体何者なのか?どこへ向かうのか?何をしたいのか?役に立っているのか?どう生きるべきなのか?生きていていいのか?
自分の意思とは裏腹に世の中に飲み込まれそうになる。違う!そうじゃない!なんで…。得体の知れないものに抵抗する。
人間は雲のようなものだ。
「雲はどこに向かうのか。」
「それは風が決める事だから。」
風が決める。心が軽くなる。たまには風に身をまかせるのも悪くはない。
flamme jumelle
風に身をまかせ
(本稿を下書きとして保管)
2024.5.14 藍
風に見をまかせ
今日は、久しぶりに快晴…若葉も繁り、若草色と空の青が映えて眩しい…
時折吹く薫風が、優しく耳元を過ぎていく…小鳥の囀りや、ブンブン飛び交う蜜蜂、滑らかに滑空する燕達…そんな生き物達の息遣いも、愛おしく感じる…ゆらゆら揺れる名前を知らな植物の葉っぱ、屹度、それぞれが精一杯の命を謳歌しているんだろう…
優しい初夏の風、その向こうには、あの人の面影が揺れている…
題 風に身を任せ
風に身を任せたらどこに行くんだろう。
私はふと下校中に、鳥の群れを見つけて思った。
鳥は風に逆らって飛んでいるんだろうか。
身を任せたらどこに行くんだろう。
好奇心でそんなことする鳥がいたりして・・・いないか。
鳥にとっては、どこに行き着くかは死活問題だもんね。
私は、風に吹かれてどこまでも飛んでいきたい。
どこかへ行くというより、ただ、漂っていたい。
風に吹かれて浮遊感を感じていたい。
海やプールで力を抜いて浮遊するのが大好きなんだ。
たまらなく心地良い。
だから、風に身を任せてそのふわふわした浮遊感を存分に感じたい。
ふと上を見上げて考え出した思考は思ったよりも長くなってしまった。
今気づくと地面に土を感じる。
私はしっかりと足を踏みしめていた。
ふわふわする浮遊感に憧れるなぁ〜。
軽やかに飛んでいく鳥たちを見上げ、私は再び羨望の眼差しで見つめた。
風に身をまかせて歩いてみる
自分の体が自分じゃないみたいに動く感覚
風に身をまかせて走ってみる
ぐんぐん進んでいくこの体 どこまで行くのだろう
風に身をまかせて歌ってみる
私の周りは秘密の花園 動物たちが寄ってくる
風に身をまかせて眠る
静けさの中に吹く風はきっとこの世界の贈り物
風に身を任せたらどうなると思う??
飛んでく 、 消えてく 、 弾けてく ??
私は シャボン玉のように なる気がする 。
飛んで 、 弾けて、 全てなかったことになる 。
人の生き様とは違うけど、どことなく 似てる気がする 。
話は変わるけど 、 あなたは 死にたいとか 考えたことある??
辛かった 、 苦しかった、そんな時期を送ったことがある ??
こうやって聞くと 、 ほとんどの人がYES って答えると思う 。
けど私は 、 NO な気がする。
死にたいんじゃない 、
消えて 全てなかったことにしたい 。
そうやって 考えるんだ 。 思うんだ 。
私は あの少年が 作った シャボン玉のような 人生を送りたい って 今でも思ってるよ 。
「風に身をまかせ」
風に身をまかせてどこか知らないところに行きたい。
背中に風を浴びてどこまでも走りたい
周りの目なんて気にせず走り続けたい。
自由になりたい。
これはどうしたものか。友達と約束をしていたが、待ち合わせ場所に到着したところでちょうど「今日来れなくなった」との旨のメッセージが届いた。初めは動揺し落胆していたが、ずっとここでそうしていてもしょうがない。
どうしようか、他に行く場所も特にないし、ここまで来てまた戻るのもなあ、、
そう途方に暮れていると、爽やかな風が吹いた。それはとても心地が良かった。そういえば私はこの街のことをまだあまり知らない。そう思い、私は風に身を任せて歩き始めた。難しいことは何も考えず、ただ思うがままに。すると、今まで知らなかったその街の顔がだんだんと見えてきた。
もしあの風が吹いていなければ、この出会いはなかったかもしれない。あの時、あの風が私の背中を押して新しい世界に招いてくれた。ささやかではあるけれど、幸せを感じた素敵な休日だった。