『風に身をまかせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕は、風に身をまかせてゆらりゆらりと落ちていく。
夏になったら僕たちが生まれ
秋、冬になったら僕たちは、枯れていって落ちていく。
嗚呼、出来る事なら風に身をまかせて長い旅をしたいな。
(フィクション) 風に身をまかせ
題.風に身をまかせ
風が信頼できないから、
まだ僕は身を任せることができない。
まだ空を飛べないでいる。
早く……早く……ハァハァ
急ぐんだ……
ペダルを漕ぐふくらはぎがこれ以上ない程固くなり、自分では制御できないほど乳酸が溜まっていくのがわかる。
体を自転車ごと投げ出して、冷たいアスファルトの上に寝転がり全身の乳酸を開放したいくらい体は限界を迎えていた。
でも……
ダメ!
私の名前を呼ぶあの人が待っている。
毎日こんな私をいつもの場所、いつもの時間に待っていてくれるあの人をがっかりさせる事なんてできない。
だから限界を迎えようとも乳酸もろ共突破するんだ。
走れ漕げペダルを回して心を燃やせ!
私は髪を振り乱し一心不乱に自転車を漕いだ。
「…さん、…さん」
遠のく意識の中あの人の呼ぶ声がした。
ガラッ
勢いよく戸を開け第一声をあげる。
「は、はいいぃぃぃ!!」
「はい遅刻」
「……」
「名前を呼ばれる前に席に着いてなさいって何回もいってるでしょう?」
「すみません……あの」
「何」
「向かい風が強すぎて……ペダルが漕げませんでした」
───風に身をまかせ
翼を広げ、
風の赴くままに私は飛んでゆく。
澄み渡った青空に線を描くように。
今は安定した風が吹いている。
でも次は。
どうなるかなんて、
自分にも、他の人にも分からない。
でも少しくらいは、
ほんの少しくらいは、
行く先を風に決めてもらっても、
いいんじゃないか。
〜風に身をまかせ〜
お風呂から聞こえる雨の音
なんの虫かわからない鳴き声
カエルがたくさん鳴いてる
自然のオーケストラ
こんな贅沢なのもなかなかない
風に吹かれて
木もおどりだす
心を落ち着かせるとこんなに聞こえるんだ
嫌なことは忘れて リセットしよう
風に身をまかせ
目をつむり
自由でふわぁーっと
身体の力を抜いて。
気持ちよさそう。
風に身をまかせたら、
どんなにかいいだろう。
私は、せかせか、心に余裕のない
性格だからゆったりと
深く深呼吸することもない。
何もかも忘れて
風に吹かれたら幸せかなぁ。
青空を駆けた
涼しくて、風になったように感じだった
そんな夢を見た
仲間たちが泳いでいるのを見た
青空が映った海を優雅に泳いでいるのを
僕はまだ泳げない…
お母さんがご飯を持ってきた…
寂しいそうに海を見つめる僕に
「一緒に泳げるよ。もしかしたら1週間後くらいにね」
そんなこと言われても、泳げる気がしない…
お母さんが持ってきたご飯を食べて…
お父さんの帰りを待った
僕はペンギン.
青空が映った海を泳げるようになって
あの日見た夢が本当になった…
『ママ!見て!ペンギン!可愛いよ!』
あぁまただ、
どうして人間は僕達より寒い服を来ているのか?
ここは南極なんだけど?
初めて見た世界は白かった。
次に見た世界は灰色で、酷い物だった。
その次に見た世界はまた、白かった。
そして今見ている世界は綺麗だった。
青い空に、白い雲。緑のキレイな草に、小さな魚の泳ぐ川。控えめに吹いている風が心地良い。
「ははっ、なんだろうね。今なら僕、空とか飛べちゃいそう」
スキップをすれば、想像していたよりも軽やかに跳べる。
少し助走をつけて、思いっきり跳ぶ。楽しい。
今までの狂った世界とは大違い。
このままどこまでも、跳んでいけそうだ。
しばらく風向きに沿って跳んでいた。
跳んでいる間は、なんだか少し救われたような気がした。
風に身をまかせ
スナフキンのように鞄1つの人でありたいと思ったきっかけは離婚
私が買った私だけの服と化粧品と2.3冊のアルバムと整理しきれなかった雑多と。
赤帽の軽トラに余裕で積める量の荷物と宝物の写真は背中のリュックへ。
その量が『ワタシ』だった。
人間42.3年生きても、その程度で済ませられるもんなんだと,わりとスッキリした気分だった
パートナーの暮らす場所へ行く時は大きな段ボール3つだったか4つだったかな
引越し便とかじゃなく宅配で済ませた
なのに、今はモノの溢れた部屋と化してる
ここでパートナー彼と暮らしてるからなんだろうな
毎日を(暮らす)と溢れてしまうな
それは1人ではなく私に関わってくれる人が横に居てくれてる毎日を手に入れてるから。
それでもスナフキンのように鞄1つの人でありたい想いはある
執着するモノが少ないのはとても楽だ
不安感も意外とない
自分で抱えられる量,鞄1つの量を大切に大切に出来る人でありたい
風に身をまかせられる少しの、物、者、モノ、でいられる人間ていたい
でも、鞄好きはやめられないかな
風に身をまかせ
気の向くままに
漂ってゆく
草木の匂い
潮風の匂い
乾いたコンクリートの匂い
幾度の匂いが通り過ぎ
幾度の月日を思い出す
あの頃の面影がセピア色になってよぎり
あの時と変わらない風景
少しずつ変わっていく町並み
過去と現在が混ざり合い
その月日の重さに気づいてく
ただ日々が雲のように風に流されて
あの時の理想とは程遠い
今を生きている
そして風に身をまかせ
辿り着く先はいつもの居場所
#18 風に身をまかせ
「あ、ダイナミックやってる」
テレビに目を向けると、氷山にぶつかる船を舞台にした映画が放送されていた。だいなみっく?
「なんかこの服がバサバサしてるとこ、ムササビみたいだよね」
「え?」
「だから、ムササビ」
「むささび…」
なんて奴だろう。
そして私はなんでこいつと居るんだろう。
「あ、ムササビと言えばね」
くりん、と音がしそうな勢いで
彼はこっちを向いた。
本当、なんて奴だろう。
何度思ったか分からないが、
それでも奴との付き合いは続いていくんだろう。
面白くないんだけど、やっぱり好きなんだ。
だから代わりに謝る。ごめん。
私はリモコンを手に取りテレビの電源を落とした。
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むささびは木末(こぬれ)求むとあしひきの山の猟夫(さつを)にあひにけるかも
ムササビは日本の固有種で、飛膜で滑空し、木の葉や実を食べます。
また、古墳時代の埴輪が出てくるほど昔からいる動物です。
万葉集でも詠まれ、上の一首は志貴皇子によるもので、移動中のムササビが猟師に捕まっちゃったなあ、というものです。
出てこなければ生きられたのにと、
権力争いに敗れた他の皇子や貴族の姿を重ねた。
という話も出てきます。
彼は権力争いに巻き込まれながらも、
目立たぬように過ごすことで、
結果として彼の息子が天皇となりました。
今日の皇室も彼の子孫にあたるそうです。
私には、ムササビが夜に紛れて風を読み、
尻尾で舵取りをするイメージが、
志貴皇子の方に重なりました。
状況に逆らわないことで生き残った。
そんなような。
彼の息子が天皇になったのは自身の死後であり、
本人は風に乗れなかったと思ってるかもですが。
今調べた中で感じたイメージです。あしからず。
私の興味も風にまかせて、
風の吹くまま、気の向くまま。
風に身を任せてたんぽぽの綿毛みたいに漂って、置かれた場所で咲きたい。
【風に身をまかせ】
風に身をまかせる事が出来たならどんなに楽だろうか?
それが楽かどうかなんて、鯉のぼりにしか分からないよな。
本日のお題『風に身をまかせ』
自分らしく 自分らしく
そうは言うけど
人生が航海だと言うなら
風がなければ どこにも進めない
だから 肩の力抜いて
胸に溜まった息を吐いて
大きく息を吸って 目を閉じて
さあ 風を感じてみよう
さあ 風に身を任せてみよう
思った道と違ってたって
時には止まってしまったって
そこに見える景色は
風がなければ きっと
一生見られなかった景色
いい風かもしれないけれど
悪戯な風かもしれないけれど
そこに見える景色は
風がなければ きっと
一生見られなかった景色
〖風に身をまかせ〗
風に身をまかせ
飛んでいけ
届け
あなたに私の想い
風に身をまかせ、私は走った。
どれだけ走ればあの光に届くかな。
たまに歩いたりスキップしてみたり。
疲れて止まってしまいたいと思う時もあった。
それでも進んだ。風に身をまかせて。
あとどれくらいであの光に手が届くかなぁ。
風に身をまかせ
ここ数日、南風が強い。街路樹も大きく揺れている…南風だが、山から吹き下ろすので、一寸寒く感じる。青空に浮かぶ雲も、形を変えながら流れている。風に揺れる青葉を見ながら、不図君のことを想う…あの時、何故追いかけなかったのだろうか…今更だけど、この風に身を任せたら、君の元へ行き着くだろうか…
自ら働き掛けることは
ほぼ無いに等しいわたしです
自分の考えが全く無いわけではありません
只いつも思うことは
いつも相手の方に機嫌を損ねて欲しくない
そう、わたしはただのビビりです
その身はまるで風に任せているようでもあり
ただただ頼りない事なかれ主義のようでもある
自己肯定感は常に底辺です
こんなわたしも元気に生きています
何処かの落ち込んでいるあなたに
わたしのヘタレっぷりを捧げます
風が吹いて、はらりと音がした。
あっと思った時には後の祭りだった。
ひらひらと楽しげに彼方へと消えていく紙切れ。
慌てて追いかけると、
遠く向こうで男子生徒が拾い上げるのが見えた。
私は咄嗟に何も知らないフリをして、踵を返す。
ノートに挟んでたの、忘れてた。
授業中にこそこそと書いていた私小説。
それも、だらだらと本心を吐露しただけの駄文だ。
ああ、なんということでしょう。
私の赤裸々な文章、知らない男の子に大公開。
さようなら、私の紙切れ。
あなたの持ち主はもう現れないでしょう。
今生の別れを告げたはずだった。
翌朝、学校の玄関に折り鶴が飾られていた。
直感があって、私はそれをこっそり持ち帰った。
折り鶴を開く。
『素敵な文調ですね』
心に風が吹いたような気がした。
『風に身をまかせ』
風に身を 任せてどこに 行けるのか
妄想抱く なら羽ばたけよ
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風が吹く 新宿は雨 そして夜
明日が来るまで 一緒に寝よう
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飛べてもね どこに飛ぶのか わからない
だから広げる手 知らない風に