志新蒼心

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風に身をまかせ

気の向くままに

漂ってゆく

草木の匂い

潮風の匂い

乾いたコンクリートの匂い

幾度の匂いが通り過ぎ

幾度の月日を思い出す

あの頃の面影がセピア色になってよぎり

あの時と変わらない風景

少しずつ変わっていく町並み

過去と現在が混ざり合い

その月日の重さに気づいてく

ただ日々が雲のように風に流されて

あの時の理想とは程遠い

今を生きている

そして風に身をまかせ

辿り着く先はいつもの居場所

5/14/2023, 3:12:32 PM