月に願いを
叶わない恋だけど
月が輝くこの瞬間までは
あなたを好きでいさせて
月の満ち欠けが
あなたとのタイムリミット
月明かりがわたしを照らして
その瞬間だけは確かに存在できる
あなたとわたしが交わり
わたしは満たされる
ほんのひと時の幻想だけど
それでもあなたがわたしの光
あなたは太陽で
わたしは月
決して交われない関係で
でもあなたがいなければ
わたしはそこに存在出来なくて
ただあなたを見つめることしか出来ない
もし叶うのなら
どうかどうか
傍に居させてもらえませんか
そんな願いが空に消えてゆく
わかってる
この願いは叶わないことも
届かないことも
だからその瞬間までは
月明かりに照らされてる
あなたを抱き締めさせて
逃れられない呪縛ように
あなたの言葉がわたしに鎖を結んでく
わたしの身体に
あなたの好きが纏わって
わたしはあなたに侵される
あなたの愛してるは
わたしの身体に突き刺さり
毒のように蝕んでく
理解っている分かってる
本当はそこに何も無いことも
あなたのキスで
わたしの首に首輪付けて
何度も何度も躾けるの
わたしはあなたの所有物
何度も何度も混濁して
わたしは空っぽになっていく
愛の意味もわからなくて
あなたに抱かれたのがダメだったの
本当は理解っている分かってる
でももうあなたの言葉は
私を蝕みもう戻れないの
逃れられない呪縛ように
昨日へのさようなら、明日との出会い
目を覚ますと見慣れた天井
1日がいつものように始まりを迎える
いつもの戦闘服に着替えて
家を出る
身を守る為の仮面を着けて
外では役者を演じるのさ
これが私の日課で
ここが私の戦場で
何処も彼処も逃げ場がない
見えないナイフと見えない弾丸が
そこら中に飛び交って
気を抜けば突き刺さる
ボロボロの身体で
帰路に着き
見えない傷を癒してく
最悪の今日は最悪の昨日へ
明日またあの戦地へと
決着なんてつきやしない
永遠に続く物語
その時が来るまで
別れと出会いを繰り返す
ただ淡々と今を生きて
少しの幸せを糧に私は生きてゆく
さよなら昨日
必死で今を生き抜いて
また来る明日へ
理想のあなたは私をとても大切にしてくれる
誰よりも甘えさせてくれて
怒ることもなくて
愛情表現だってちゃんと言葉に出してくれる
料理だって振る舞ってくれて
デートはいつもあなたから誘ってくれる
他の人なんて見向きもせず
ただわたしだけを見てくれる
一人の時間も作ってくれて
あたしの趣味にも合わせてくれる
辛い時悲しい時は静かに寄り添ってくれる
わたしにとっての理想のあなた
でも現実は全然そんなじゃなくて
あなたはわたしを蔑ろにして
わたし以外にも甘えて
何か気に入らなければすぐに怒り
愛情表現すら心なんてものはなくて
料理なんてものは作ったことも無く
デートなんてものもわたしから
他の人ばかりに目移りして
他の子ばかりを見ている
2人の時間すらもまともに作らない
あなたの趣味に合わせて
辛い時悲しい時はいつもあなたは他の子の所に居る
本当は理解っている
理想と現実は重なり合うことなんて滅多になく
これが搾取されるだけの恋だって
でも何故か惹かれて
どうしようもなく堕ちてゆく
これが現実のわたし
突然の別れ
この先もこの関係が続くと思っていた
昔からずっと変わらない君は
少しずつ僕の知らない所で変わっていて
変わっていく君を僕は気づけなかった
自分の鈍感さに驚いている
あんなに近くに居て
君の些細な合図に気づけなくて
愚かにも君を傷つけていた
君は次第に嘘をつくようになった
人の為に自分を偽って心を殺した
そんな君に僕はいつも通りに接して
君も相も変わらずいつも通りに接してくれた
多分君の心はもう限界だったんだ
次第に君は周りの人達を避け
連絡も段々取れなくなり
いつの間にか君は消えていた
最後の電話は君なりのけじめだったのかもしれない
あれからもう何十年と経つ
前に君が誰かと居たと言うのを風の噂で耳にした
それも何年も前の話だ
今君が何処に居て
誰と居て
どんな時を過ごしているか分からないけど
幸せでいて欲しい
そしてもし叶うならまた君に逢いたいです