『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『静寂に包まれた部屋』
いいね、静かな部屋。
何にも邪魔されない最高の空間だと思う。
一人暮らしだと、隣人に恵まれれば静寂は容易に手に入るのが良い。
私は孤独と静寂を愛している。
静 寂 に 包 ま れ た 部 屋
静寂に包まれた部屋を内覧し 即時契約する事にした
ウケると思って不動産屋のスタッフさんに 「袋要りません」 て言ったら
完全な静寂に包まれた。
静寂に包まれた部屋
静かすぎるこの部屋に初めて紫苑を呼んだ
紫苑はこの部屋を見て落ち着くと言ってくれた
みんなこの部屋を見るなり不気味と言ってくる
この時から紫苑をよく呼ぶようになった
カチコチカチコチ時計の音がする。
遠くに聞こえていた子供達の声も今は聞こえない。
確かこういう時って名前があったんだよね。
「天使が通る」って。
僕の一言のせいで天使が通っちゃった。
人は沈黙を過度に恐れる。
たまにはこの天使さんが作ってくれた状況を楽しんでみようか。
返事を待つこの静かな時間が、張り詰めた空気が、今はとても愛おしい。
だって返事は君の真っ赤な顔を見れば火を見るより明らかだから。
天使さん、もう少しだけここにいて。
静寂に包まれた部屋
鳥の鳴く声
風が通る音
たまに聞こえる車の音
朝が好き
音はあるけど静かで、
澄んでいる感じがする
だいぶ寒くなってきたけど
窓を開けられる間は
もう少し楽しもうと思う
静寂に包まれた部屋
小さい頃、1人でお留守番していた時、
静寂に包まれた中で
部屋に鳴り響く時計の針の音が
ちょっと怖かった。
だから、静かになるのが怖くて、
独り言が増えていった、、笑
冷蔵庫のモーター音すら聞こえない
停電した夜
(静寂に包まれた部屋)
やっぱり寂しくて
振り返ったら
あなたも振り返って
何やら叫びながら大きく手を振ってくれたけど
聞こえないのよ、耳が悪いから
(別れ際に)
最近はゲリラ豪雨ばかりで
情緒も何もかも無いや
(通り雨)
ただいま実家帰省中…
今朝、例の公園を通り掛かりに確認したら
無くなってました
立方体のも球体で回転するのも
(ジャングルジム-報告)
『静寂に包まれた部屋』
煌びやかなシャンデリアの下、
長大なテーブルに並ぶ豪華な料理。
悪役令嬢は久方ぶりに父ドレイクからの
誘いに応じ、実家に戻っていた。
上座には当主であるドレイク、その隣に兄で
あるヘザー子爵ことウィルム。さらに継母サラ
伯爵夫人。そして、身分に応じて厳かに席に
着く悪役令嬢。家族団欒と呼ぶにはあまりに
冷たく、張り詰めた空気が漂っていた。
重々しいドレイクの声が静寂を破る。
「サンガルシュからの輸入品の状況は?」
「はい、父上。香辛料や綿製品は順調ですが、
月涙花は収穫が不調で……」
「お二人とも、食事の席での商談はお控え
ください」と、サラが静かに咎める。
「確かに、相応しくない話題だったな」
ドレイクは軽く咳払いし、次に悪役令嬢へと
視線を向ける。普段とは異なる柔らかな
眼差しがそこにあった。
「メア、最近はどうだ?」
「私は元気に過ごしておりますわ。先日は
セバスチャンと魔術師オズワルドと共に、
カミキリムシの幼虫祭りに参加して参りましたの」
「幼虫?それは食べられるのか?」
と、驚くウィルム。
「ええ、これが意外にも美味でしたの」
「ほう、それは興味深いな。オズワルドとも
良好な関係を保っているようで安心だ。リルガ
ミン侯爵家は我が家にとって重要な同盟相手だ」
満足げなドレイクをよそに、
サラが冷たく言い放つ。
「セバスチャンとやらは、
どこの家の御曹司なの?」
「セバスチャンは……私の執事ですわ」
「まあ、使用人と親しくするなんて、
はしたないわね」
サラはさらに続けた。
「いい加減、遊び暮らすのはおやめなさい。
あなたにも責務というものがあるのよ。
家のために結婚し、子を成す。
それこそが貴族の娘としての務めです」
「わかっていますわ……」
悪役令嬢はいつも、継母相手には
萎縮して逆らえなくなる。
「まあよい、サラ。メアもいずれは──」
ドレイクが宥めようとする中、ウィルムは
気まずそうに二人の顔を見遣る。
静寂に包まれた広間には、
ナイフが肉を切る音だけが響き渡った。
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「お食事はいかがでしたか?」
屋敷へ戻る馬車の中で、
セバスチャンが尋ねる。
「まあまあでしたわ」
疲れた表情の悪役令嬢を、
静かに見守るセバスチャン。
「お帰りになりましたら紅茶をお淹れします。
先生からマルコポーロという珍しい茶葉を
いただいたので」
「ありがとうございます、セバスチャン」
悪役令嬢はセバスチャンを見つめ返す。
その瞳には深い信頼の光が宿っていた。
"家族"よりも、"使用人"である彼との時間の
方が、彼女に安らぎをもたらしていたのだ。
秋の夜長
雨に洗われた街を
一人歩く
まるで時間が止まったような
透明な静寂の中で
月を見上げ
缶コーヒーを一口飲む
なんか幸せだよなと呟いて
帰路へ向かう
別れ際
キレイに終われることなんて
ほとんど ないよね
どちらかの一方通行
それは
終点に向かう片道切符
いつの間にか
どちらかが手に持ってる
着いた駅舎は
終点でもあり始発でもあって
傷ついた心を癒す場でもある
別れ際って
恋愛人生の駅舎ホームに
立つってことなのね
「静寂に包まれた部屋」(一行詩)
部屋の主の居ない部屋で飼い猫は我儘顔でいる
◆
静寂の中で飼い主は飼い猫の布団化
◆
静寂の中で散らかされた玩具を片付ける
『静寂に包まれた部屋』
引っ越しました
長く住んでいた部屋とは今日でさよなら
深夜まで掃除をして
床で寝た。
なにもない部屋の真ん中で目が覚める
圧倒的な静けさ
人と居ると疲れてしまう。
これはどんなに仲の良い友人も例外ではない。
もっと言えば外を歩いているだけでも精神的に疲れる。
幼い頃はそんな事無かったはずなのに。
そんな私が唯一心を落ち着けられるのは部屋に一人で居る時。
この時だけは何にも気を遣わずにいられる。
だが最近はその時間も何故だか気を張ってしまい落ち着かない。
一日中気が休まらなくなってしまった。
溜まった疲れが減らない日々。
いつか静寂に包まれた部屋で星を見ながら
時間を気にせず気が済むまでゆっくりとしていたい。
ー静寂に包まれた部屋ー
「静寂につつまれた部屋」
夜明け前、私はこの世の支配者だ。
私の命令で全てのもの達が働き出す。
温かいコーヒーを淹れるもの。
快適な室内環境を整えるもの。
朝食の準備に取り掛かるもの。
私に逆らうものは一人もいない。
やがて朝が訪れ、真の支配者がやってくる。
食事を出せ。
身支度を整えよ。
我を楽しませろ。
今日も無事に真の支配者が君臨されたことを喜ばしく思う。
音の存在しない部屋。それがここなんだ。
まるで水滴が垂れて水辺に届いても、何もなかったかのように振る舞う水辺のような部屋。
それがここだ。不思議に思うかもしれないけど。そう思うこと自体かこの部屋の存在感を表してるかもしれない。
そんな部屋で転んだとしてもどこにも届かない。音がないから。寝転んでも何も起こらない。音がないから。そうして色んなことを試しても無駄だろう。音がないからだ。
気づくことはできるだろうか。きっとできる。
ドアを開ければね。
静寂に包まれた部屋、貴方はまだ眠ったまま。
私の代わりに呪いを受け継いで
永久の眠りについてしまった。
まさに、白雪姫のごとく、でも、林檎ではない。
代々受け継ぐ呪いを止めてくれたのだ。
だか、犠牲になってしまった。
また、貴方の声が聞きたいです。
早く、私の目の前で起きてくださいね。
言葉を喋れない私には何も言えませんからね。
こんなにも寂しい日々があるのだから、
お願いだから、日常に戻してよ。
呪い神様。
︰静寂に包まれた部屋
静寂に包まれた部屋で、幼い頃習った童謡『チューリップ』を鼻歌でゆったり歌ってみる。
穏やかなあの頃。仲良く、喧嘩もなく、真っ直ぐありのまま生きてた頃。
幻想
あの頃から生きるのが怖かったよ。
一人で部屋に引き篭もるのがあの頃から好きだったよ。
静寂に包まれた部屋で過ごすのが好きだったよ。
窓辺の埃が太陽の光でキラキラと輝いているだけの、窓の向こうの雲がただゆっくり流れていくだけの、なにもない時間。
星が瞬く夜、カーテンを閉めて真っ暗になった天井に家庭用プラネタリウムで映し出してもらった、ただ、それをクルクル眺める時間。
ただ、寝ぼけ眼で、ほとんど夢の中にいながら、そこにいない貴方を探していた。しんと静まり返った夜の部屋は不気味で、暗く何も見えず、心細く、手探りでベッドから降りて歩いた、冬の足の裏の冷たさを、私は今でも愛おしいと思っている。
温かくなることを知っていたから、無下にされるはずがないと自信に溢れていたから、抱き締めてくれることを知っていたから。私は怖くなんてなかったのだ。恐れなど知らなかった。貴方が私を愛してくれたから。
あの部屋で生きた、あの部屋で眠った匂いを、私はもう思い出せもしないというのに。貴方がどんな顔をしていたのかも思い出せないというのに。
貴方の心など今更想像もできなければ補いもできやしないまま。ただ損なえないまま。
4年だ。貴方が注いでくれた4年の愛情が私の心なのだ。
親愛なる貴方へ どうか。
何年か前、一人の友人がいた。当時の職場で知り合った人だ。可愛らしい、真面目な人だった。
第一印象は怖かったけれど、とても優しい人だと知って好きになったのだと告げられた。
やめた方が良いと何度も忠告しつつ、気が付けば3年も曖昧な関係が続いていた。
頻繁に互いの家へ行き来し、手料理を振舞ってもらい、同じ映画を観ては感想を語り合う。傍から見ればお似合いのカップルだったそうだ。
しかし友人とは根本から違っていた。家族に対する想いも、経歴も、能力も、人間関係も、何もかも正反対で、自分はただ友人を否定せず、友人も自分を否定せずにいただけだった。
無理難題の問題に対して友人は解決しようと日々思考を巡らせていた。かくゆう自分は逃げに徹していた。どうしようもない問題だと散々わからされていたからだ。
そしてある日、友人は実家に帰ると切り出した。限界を迎えたそうだった。
地獄に慣れてる自身でさえ気が狂ったんだ。根をあげても仕方がなかった。
誰も、自分でさえも、誰ひとりとして助けられないんだ。
友人が目の前から去って、少し気が楽になった。大切な人を巻き込むことに、裏切りだと恨んでしまうことに、罪悪を感じることにもう疲れたんだ。
今の部屋は延々と静まりかえっている。手作りの料理がテーブルに並ぶことはもうない。
このまま独りにさせてほしいという小さな呟きはすぐに壁へと吸い込まれて消えていった。
静かな部屋で1人でケータイを開く
あぁ、いつもなら今頃ゲーセンにいたな
毎日仕事が終わると迎えに行って
何をするわけでもなく一緒にいて
夜中に目が覚めると
ケータイから寝息が聞こえて
朝になると『おはよう』ってLINEがきてて
いつからだろう
こんなに静かになったのは
どうやって生きてきたか思い出せない
静寂に包まれた部屋
静寂に包まれた部屋
独り、書類に向かい合います。
窓の外は、夜の闇を纏い、
半月は、西の空へと傾き、
星々が煌めいています。
私の目の前には、
山程の領収証と帳簿。
見たくない赤い数字。
深夜になっても、
終わらない書類の山。
皆が寝静まる深夜。
襲い来る疲労感。
耐え難い眠気。
思わず、溜息が溢れます。
空に瞬く星の様な、
貴方の美しい瞳を。
初夏の木漏れ日の様な、
貴方の明るい微笑みを。
護る事が出来るのなら。
どんな辛い事も、
私は、耐える事が、
出来るのです。
夜の静寂に包まれた部屋に、
私の声が、小さく響きます。
普段は決して、
言の葉に乗せてはならない、
そんな想いを。
今だけは、口にする事を、
許して下さい。
貴方を…愛しています。