『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「静寂に包まれた部屋」
闇夜の訪れと共に 静寂を連れてくる 部屋の明かりを灯そうとも 関係なかった あなたがいない部屋で あなたのぬくもりもなく声もなく ただ時を刻む 音しかなかった もともと無口な僕は その音だけを ただ聞いていた あなたが愛おしい あなたがいないだけで これだけ時が長く感じる 会いに行く事すら許されない そう思っている 誰か僕を助け出して
運転手は何人か辞めた。喧嘩するかスケジュールについてこれなくて体壊した
電話は名乗るな、子供の内蔵は高く売れるからな。
真っ暗な部屋に帰る事にも
ひとりの食事も
1週間溜めてやる洗濯も
日曜の昼に掃除機をかける事にも
慣れてしまったよ
ただ、何気なく君に声をかけてしまう事があって
もちろん君はいないからシーンとしてる
あゝもう君はここにはいないんだったと
思い知らされる
静寂に包まれた部屋には
いつまでたっても慣れない
職場でパソコンをカタカタと鳴らしていると、周りの景色が変わった。
そこは教室で、エンピツの音だけが聞こえる。
テスト中だとわたしは気付く。
エンピツのリズムは心地よく、しばらく目を閉じていると徐々に音が消えていった。
教室は静寂に包まれる。
わたしがいなくなった。
それがわかったとき目を開けた。
カタカタとまた音が聞こえた。
「あれ? なんか雰囲気変わった?」
と気になっていた同僚に声をかけられる。
「それはデートのお誘い?」
自分でも思っていない言葉が自然に出て、とっさに「あ、なんでもない」と否定する。
「なんでもなくなければよかったのに」と同僚は答えた。
また音が消えていく。
心だけがここにある。
この人を私は知っている!
静寂の中私の声だけが駆け巡った。
「さようでしたか」キャンバスにかけられていた布のほこりをはらいながら男は言った。
「これをどこで!!作者は!!この絵の女性は何処です!!」
興奮気味に私は男に詰め寄った。
そんな私を男は嘲るような視線を送りキャンバスの前に立った。
「貴方はこの女性を知っているとおっしゃった。
でも何処で?と聞かれて場所が思い浮かぶでしょうか?」
私の興奮はその言葉にサッと消え、変わりになんとも言えぬ奇妙な感覚に襲われた
耳鳴りの溢れる部屋の中
自身の聞こえはしない
阿鼻叫喚が騒がしい
いつになっても鳴り止まず
―静寂に包まれた部屋―
学校の教室くらいの広さで、
教卓があるところや、
机と椅子のセットが
規則正しくならんであるところなどまで
教室に似た部屋。
部屋に窓はなく、
ドアも教卓の近くにひとつだけ。
外の光が差し込まない上に
電気もつけていないので、
部屋の中は真っ暗だった。
教卓の位置とは反対方向の席7つを除き、
50個程の全ての席に
小〜中学生くらいの子供が座っていて、
教卓に1人、ドアの前に1人、
そして机の間を縫うように歩き、
子供達の様子を見て回る人が2人、
計4人の大人がいた。
例の机7つを除く全ての机に乗った
タブレットが一斉に起動する。
曲がることないタブレットのブルーライトで
部屋が少しだけ明るくなる。
それでもまだ薄暗くて、
子供達の表情がぼんやりと浮かぶ。
でも、浮かんできたどの顔にも
感情は感じられず、ただただ無表情だった。
教卓の大人が鋭く冷たい声を放つ。
「それでは、ヘッドセットをつけなさい。
…これからテストについて説明をします。
このテストでは、難易度の異なる5択問題が
ランダムで200問出題されます。
回答時間は1問10秒で、
回答時間内に選択肢を押さなかった場合、
その問題を未回答で不正解とし、
次の問題を表示します。
選択肢は1度選ぶと変更できませんので、
よく注意して選びなさい。
…今から10秒後にテストを開始します。」
「それでは、始めなさい。」
タブレット付属のタッチペンを使い、
子供達はそれぞれのペースで
問題を解いていく。
ポンポンとスムーズに回答する子供もいれば、
タッチペンを持ったまま
フリーズしている子供も少なからずいた。
飾りのないシンプルなヘッドセットからは
チクタク、チクタクと、
秒針の音だけが聞こえてくる。
焦らされている気分になり、
慌てて、回答を間違える。
それが意図なんだろう。
タッチペンでタブレットを叩く音だけが
部屋に溶けていく。
テストを終えた子供のタブレットから、
次々と光が消えていった。
最後のタブレットの光が消えた時、
部屋の電気が付いた。
明るみになった部屋の中は、
壁も床も天井も、机も椅子も
何もかもが無機質で真っ白だった。
ただでさえ明るい電気を反射していて、
目を開けていられないほどに眩しかった。
そんな中子供も大人も、
誰も眩しさに反応することはなく、
無表情を保っていた。
ピンと場の空気が張り詰め、
部屋が静寂に包まれる。
「テストが終了しました。
これからテストの成績を公開します。」
次々と子供達の名前が呼ばれ、その後に
正解した問題の数、不正解の問題の数、
未回答の問題の数、問題の正答率に、
それらのテスト結果で判断された
『ランク』が発表された。
全員の成績発表が終わると、
成績最優秀者と、成績最劣等者の名が呼ばれた。
成績最劣等者とされた子供は、
次の瞬間、無表情を崩した。
顔を苦しそうに歪め、呻き声を上げ、身をよじる。
その10数秒後には椅子から崩れ落ちて倒れ、
更にその数秒後にはのたうち、苦悶した。
1分程経つと…
やがて動きが鈍くなり、
突如としてピタリと動きが止まった。
それ以降彼は動くことなく、
ドアから新しく入ってきた大人2人が持つ担架に
乗せられて、部屋を出ていった。
その間も、他の子供達は無表情を徹底していた。
誰も騒ぐことなく、誰も驚きを見せることなく、
誰も気にかけることすらなく。
それは大人も同じことで、
1人の子供が明らかに苦しんでいるのに、
動こうとしなかった。
次の日、昨日と同じように、あの部屋には
また人が集まっていた。
昨日と変わらない景色。
その中で唯一変わっているのが、
子供の人数。子供の座っていない席が
8つになっていた。
子供達は相変わらずの無表情で、
子供のいない席が増えたことに
全く疑問を持たなかった。
パッ、パッと光の柱が
タブレットから立っていく。
沈黙の中に命令口調の声が響いた。
「それでは、ヘッドセットをつけなさい。
これからテストの説明をします。
│
今から10秒後にテストを開始します。」
静寂に包まれた部屋――
「それでは、始めなさい。」
「静寂に包まれた部屋」
心のうちをさらけ出せる
心をあらえる
しばし
現実逃避できる空間
必要とされるんじゃなくて
大切にされたかった。
《想い》
あなたに必要とされていると思って
あなたの時間や場所に添っていたの
あなたに必要とされている時間がいとおしかったから
でもさ
必要なのって必要じゃない時は
当たり前になってそこに置かれているだけで
目に見えなくなってしまうものなのかもしれない
私ね、必要な存在よりもあなたの
大切な存在になりたかった
『静寂に包まれた部屋』
ふと、目が覚めた時
部屋の中が静寂に包まれていて
どこだろう?と思った
あなたがいないというだけで
見慣れた私の部屋があまりに静かで
この世には私ひとりしかいないのかと思った
「うん、うん・・・来週にそっちに行くから」
受話器越しに、あなたの声が聞こえる。
まるで波のように柔らかく、鈴を転がすように笑って私の心を癒していく。間接照明が照らす造花は生花のように生き生きして見えるし、光を反射する時計のガラスも夜景のように綺麗に見える。薄暗いだけのマンションの一室もどこか心地よく、私をとりまく世界の全てが暖かいものに思えてくるのだ。
「じゃあ、おやすみ」
「・・・うん、おやすみなさい。」
そう呟くと、無情にも通話が切れる。
1時間以上話していたのだ。緊張とどぎまぎした気持ちが途切れ、私は小さなため息をついた。少し目を閉じて、しばらくの後目を開ける。するとそこには、やはりいつも通りの部屋が広がっていた。間接照明の下、テレビ台の上に置かれたかすみ草の造花。アンティークの時計。全てがいつもと変わらない。あなたの声が消えた部屋は、日常よりも少し寂しく、物足りない。
あなたが残した孤独な静寂だけを、ただひたすらに感じていた。
髪を梳く音だけの部屋
雨雲が隠す
星の瞬く音の代わり
降り出した小雨と聞く
眠れない心音
静寂に包まれた部屋 ───
「静寂」
静寂なんてないじゃない
いつだって耳の奥できこえているじゃない
血の流れる音が
拍動を打ち血の沸く音が
「どうする…?」
静寂に包まれた部屋の中で
煙草を燻らせながら
あの人が放った一言は
今でも忘れられない
「静寂に包まれた部屋」
友達が帰った後、いつも通りの一人暮らしの家が
何でこんなに静かな場所に感じるんだろう
これだけ静かなら私の心の声…届くかな。
心の声なんて誰にも届かないのに
少し期待してしまう自分がきらい
眠っているていると錯覚するほどに静かな部屋の中
いつからか己の心音すらも聞こえなくなってゆく
いっそこのまま 永遠に眠ってしまおうか
真夜1時を回った頃空は真っ暗で星しか見えない、私はそんな夜が大好きだった。そんな夜のお供は決まって君の声と想像力豊かな小説だった。病室で聞く君の声は周りに迷惑でないかドキドキした、正直彼の声は大きいから何度か注意した覚えがある、その度に君は謝って私は笑って余命がわずかながらも楽しく病の痛みすら忘れる時間だった、そんな君と7回目のクリスマスが来た、でも私は知ってる私達に8回目のクリスマスはやってこないことぐらいでも最悪なことに君もそれに気づいてしまったみたいだったあんなに笑顔満載の彼の顔が今日ばかりはムッとして今にも泣きそうだった、私はそれを知っていたから君が少しでも私の最期に笑顔でサヨナラしてくれるように努めて楽しい話題を振る、今日何をしたか?来年もクリスマス祝おうとか…いざ私が死ぬってなったら君がどうするか私には分からないけど今、楽しいことを話しておこう私が後悔しないために…夜、君が帰ったあと私は静かな眠りについたこれが最期だと本能で気づくだけど眠りについた先で君に会った「またね」って君が言った瞬間、私は病室のベットにいた母や親戚や友達、真夜中だってのにみんないただけど君の姿はなかった。初めて君からの電話がない夜だった。
題名「うるさい君からの静かな留守番電話」
家に帰ったら明かりが灯っていること
「ただいま」に「おかえり」が帰ってくること
独り夜に帰る時、無性に恋しくなる
貴方から連絡はもう来ない。そう分かってても時折LINEを開いてしまう。貴方からの連絡にドキドキできるように、来た時の喜びを倍増させるためにLINEの通知をオフにした。貴方との縁は切れているはずなのに…。
朝起きて連絡を取り合って、昼間はひたすらに貴方のことを考え、夜にまた貴方と甘い言葉を交わす。それが私の習慣になっていた。貴方は私の生活の一部だった。
だから、別れた今でもLINEを無意識に開いてしまうんだよね。習慣になったものはなかなか抜けないから。恋と同じで…。LINEを開いて初めて現実に戻る、この新たな習慣はいつ消えてくれるのかしら…。貴方のいない日常なんてもう、耐えられない。
でもやっぱり貴方から連絡が来ないと分かっていても、これからもLINEは確認し続けることにするよ。いつ貴方の気が戻るかわからないからね。その日を私は待つことにする。それを新たな習慣にするよ。
今の私のLINEは"静寂に包まれた部屋"のようだけど、この部屋に貴方を歓迎する準備はできてるからね。いつでも戻ってきて良いよ。
#静寂に包まれた部屋