『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〜雫〜
〜滴り堕ちて、黒く濁った竜鳴れば、雷雷、被る琴と、鳴りけり〜
デテンデン舞阪るは、
竜宮の都、白と、黒の竜の、里。
交わるべからず、2つ竜
護身竜は、3の竜
誰も、見た子無い!
金の竜!
でわわんと、ければ、幸運鳴りけり!
目を瞑った。それを見たくないから
ある春の日の出来事。一人の人間が、走っていた。
そこは薄暗い路地裏で、灰色の雲で、上から蓋をされていた。まるで逃げ道なんて無いかの様に、どんよりと気圧を低下させている。
走っている人間は、背の低い女性。大学生の様に感じるその女性は、星空色の不思議なショートヘアを揺らしながら、裸足になって必死に駆ける。
足首と手首にはアザがあり、服もボロボロで、異世界の奴隷と見間違う程。
その女性の足が、急ブレーキをかけた。目の前には、良く日に焼けた肌をした、オークの様な男が道を塞いでいたからだ。
足を止めた女性を逃すまいと、反対方向からも同じ様な男が、数人現れて道を塞ぐ。
「抵抗は終わりか?占い師さんよぉ」
男達の隙間を縫う様に現れたのは、白いスーツにサングラスで目を隠した、若そうな男性。一丁前に首から金のネックレスを下げ、見せびらかす様に銀の時計を手首に巻いている。
「その変な水晶玉を渡してくれたらぁ、見逃してやっても良いぜ。最終通告だ」
男が指を刺したのは、女性のネックレスだ。デザインの無い銀のチェーンの真ん中に、星空が映った丸い玉がついている。
「何をしても、お前のそれだけは取れないんだよなぁ。なぁ、それどんな仕組みなんだ?教えてくれよ」
「嫌に決まってるでしょ!」
女性の声には、威勢と恐怖が入り混じっていた。
その言葉を聞いた、スーツの男は舌打ちをする。
「あっそ。じゃ、君の体から無理やり奪えば良い」
男は背を向ける。それが合図だったのか、タッパがでかい男共が、女性へジリジリとにじり寄る。
女性は逃げようとするも、手首を掴まれて引っ張られ、頭を掴まれて壁に打ち付けられる。鈍い音がして、壁に赤い液体が付着する。そんなことをお構いなしに、男はその体を地面に投げ捨てた。
雫が降った。大量の雫が。厚くて灰色の雲から、その惨状を嘆く様に、星が泣いているかのように。
群がった男共が離れ、白スーツを呼ぶ。女性の顔に生気なんてなく、心臓も止まっていた。
「あぁ?ヤったのに取れない?何言ってんだオマエラ、粉のキメ過ぎかぁ?」
白スーツが女性に近づき、その体を蹴る。胸ぐらを掴んで胸を見ると、そこには雫で濡れたネックレスと、星空の水晶がまだそこにある。
ネックレスを引きちぎるように引っ張るも、それは取れない。普通に取ろうとしても取れない。
「めんどくさ。ここ切れ」
男達が返事をする為に、首を頷こうとした。その代わりに、その首が地面に落ちた。グシャリと、雫の上にソレが落ちた。雫が染まった。
「は」
反応する間もなく、体躯が自慢の男達の首が、一つ、もう一つと落ちる。辺りには、雫の落ちる音だけ。
「何が起きてるんだ!?おい、やめ」
命乞いなんて許さない速度で、白スーツの色が染まる。路地裏に墓地が生まれた。
ポシャり、ポシャりと、雫を踏む音が聞こえる。
「想いの力に敵わない。いつの時代もそんなもんか」
誰かが現れた。墓地に肝試しをする、子供のように。
「……君か。星辰…運命を覗ける占い師は」
赤い雫に顔を埋める女性を、誰かは見つめる。
「おっと、まずい。そろそろ渡守が来ちまう」
誰かは、女性を俵のように担いだ。体重なんて無視して、その場を去る。
目を瞑った。現実を見たく無いから
目を開いた。何故か生きていたから
お題『雫』
女性
不思議なネックレスで、世界の運命を決める"星辰"を読み解く事ができる。男達に追い詰められ、赤の雫の上で眠りについた筈だった。
誰か
女性を助けた。星辰を覗く占い師を探していた。
想いの力を使って墓標を増やす、謎の想者(そうしゃ)。
渡守
想いを持って思者になれる人間の側に赴き、それを導く存在。天国へ導く使いの様な存在。
今回は"誰か"に邪魔をされたので、ここに来た渡守は、暫く女性を探し回るハメになる。カワイソ
雫
君の涙の雫を掬おうとしたが、僕の掌は受け止めない。
僕はここにいるよ。
目の前に。泣かないで。
ポロポロと雫が溢れる。
誰かが君の肩を抱き、涙の雫を受け止め、拭う。
黒い服を着た人たち
僕はその皆に見られている。
あ、親友…何でそんなに怒っているんだ?
すり抜けていく。
親父、母さん、兄貴、どうして皆、泣いてる?
僕はどうしたんだ?
体が浮いていく。
僕の写真 祭壇 線香 花
ああ、僕はもう皆とはいられないんだ。
君はケガしてないんだね。
良かった。痛いの嫌いだものな。
雨の日に思い出して。
雫になって会いに行くよ。
(雫。)🦜
あのね
急な春雨が降り 急いで
優しい、叔父しゃん。の
お家に、雨宿り。
したんだね。🦜
(暫くして。)
・雨が上り、雫が 余りにも
綺麗だったから 今回は
俳句。では無く
短歌。を詠んだんだよ。🦜
❣最初に 優しい、叔父しゃん。の
詠んだ、短歌が。🦜
【雨上り 雀の元気な 羽搏きに
雫散りゆく 緑の庭よ。】
❣其れに応えて 僕が・・
詠んだ、短歌が。🦜
【つぶらなる 目に雨の名残
宿しつつ 雀は鳴けり
晴れし青空。】
❣流石に 娘すずめ、しゃん。には
短歌。は難し過ぎて俳句。を
詠んだんだよ。🦜
【庭の隅 雫を飛ばす 雀かな。】
❣厳しかった、冬も漸く終わり、
春雨、の暖かさに 心にも
春が来たと、大笑いしたんだよ。🦜
《地球温暖化、で 夏日。
だったけどね、》
『雫』
緑の多い公園の雨上がり。
葉っぱの先からポタリと落ちた一滴の雫は、その真下にいたアマガエルの体をビックッとさせた。
ふふっ
寒い寒い冬、軒にのびた氷柱から垂れた雫の凍っているのが美しいと思う。
水が重力に引っ張られて雫型になり、そのままの姿で凍っている。瞬間を氷に閉じ込めたようで、幻想的に見える。光があたると更に何とも言えない綺麗さがある。
自然の生み出すささやかな芸術だと思うのだ。
【雫】
涙の雫
ぽとりと落ちた、
一粒
キラキラと
君の頬を
伝って
落ちた…。
雫
君を好きになってから、君は僕の生活の一部になった。
雨上がりは特に、君のことを考える。
君の名前を聞くたびに木の葉の"雫"を思い出す。
君に似て、透明感があって清らかで。
雨上がりの太陽の光を反射する雫はまるで君の笑顔みたいに眩しくて、僕は木の葉からその小さな雫をそっと掬って微笑む。
いつか、本当に君と手と手を繋いで笑い合うことができたらいいな。
無数の氷柱から一滴の雫が落ちた。
僕はマフラーに顔をうずめながら、その雫音に耳を澄ませる。また一つ、二つ、四つと、どこか規則正しいそれはオルゴールのように音を立てていく。
空は快晴だというのに、口元からは白い息がもくもくと立ち上がる。陽射しは暖かくなってもまだまだ寒い。痺れるような冷たさはいつも僕を見ている。
鼻を啜ると鼻を突き刺すような痺れがやってきた。
冬は嫌いだ、寒いから。でも夏か冬かだったら僕は冬を選ぶ。冬は着重ねすれば耐えられるけど、夏は肌より上は脱げないからだ。
それでも寒いものは寒い。
また一つ、雫が落ちた。
あと何度、雫が落ちれば春がやってくるのだろう。
耳をすませば〜カントリーロード〜
お父さんの励ましの言葉
牛乳を買いに行くこと
出会いのロータリー
聖司のバイオリン
ラピスラズリ鉱石の冒険
図書館への下りの急坂
お姉ちゃんが家を出ること
ジャンボ山盛り鍋焼きうどん
朝焼けの坂道への2人乗り自転車
多摩エリアは夕陽が綺麗なところです
カントリーロード〜
この道ず〜と〜行けば〜
あの町に〜続いてる〜気がする〜
カントリーロード〜
一昨日夕暮れシューズの音の中
河川沿いのサイクリングコース
胸は新しい脈を明日へ打ち始めて
これからの鼓動が天高く高鳴った
君の雫は見たくない…そんな言葉が忘れられなかった。
君からプロポーズされた時は嬉しかった。
私達だけの幸せな生活が続いて。
昔みたく泣き喚く生活とは程遠くなっていった。
だけど君は私に隠し事をしていたんだよね。
いきなりあと一年未満しか生きられないって聞かされて。
その日はいっぱいいっぱい泣いた。
私の雫が見たくないって言っていたのに。
そんな優しい嘘を私につかないでよ。
雫……
中学生の頃の理科の授業だったと思う。
先生はビーカーに水を汲み、教壇に立った。
若いイケメンU先生はおもむろに話し始める。
昔々、エジプトにクレオパトラという
それはそれは美しい女王様がいたのを知っていますか?
彼女がグラスに注いだワインを海に落としました。
そのワインは海から雲になり雨となり土に染み
川となってまた海に流れ、そんなことを繰り返し
このビーカーの中に分子がひとつ入っています。
分子ってそんな感じです。
そう言ったが早いか
U先生はビーカーの水を飲み干した。
嘘でも本当でもよかった。
なんという浪漫だろう。
で、授業内容は頭に残っていない。
ははは…
中学生は浪漫が好きなのだ。
ははは……
雫
雫ひとつ、
落ちて消えて、
でも少しだけ
空を映してた。
雫
今日は雨。
外は、ザーザーと雨模様。
車窓には、沢山の雨の雫がついている。
透明で、街の風景を映している。
子供の頃、なぜかそれをずっと見ていた。
綺麗で、輝いている。
手から水面に落とした一滴が
どこまで波紋を広げるのかは見えない
焼石に触れた水滴は鋭い声を上げ
一瞬で消える
土に降る露は声もなく
深くまで染みていく
なにが優れているかなんて
比べようがない
題 雫
雫
雫は私には特別な響きでもある
漢字は違うけれど
一番わたしが愛してやまない
愛娘の名前はしずく
しずく♪
しずく?
しずく!怒
私が一番使うワードかもしれない
雫
触れたなら 雫は刃へと変わりゆく
苦みの理由を 語る気はない
お題『雫』
ミニひまわりの種をふたつ植えた
本葉が出たら分けてあげられるように
鉢は2つ用意して
同じように水をあげて
同じように朝を迎えたのに
双葉をひらいたのは
ひとつだけだった
もうひとつは
顔を出しかけたまま
そっと眠るように
動かなくなってしまった
今日も水をあげて
迷いながら
静かに土をならす
さよならは
こんなにも小さくて
胸にそっと残ってしまう
それでも
残った双葉に
ひと粒の雫が光って
まるで
「ここにいるよ」と
伝えてくるみたいで
少しだけ、心がやわらいだ
その小さな命に
そっと触れるように
明日も水をあげよう
私は、
水面に波紋のように広がって消えるだけの、淡い命。
或いは、
誰にも気づかれなく弾ける命。
私はただ、
誰かの手のひらにすくわれてほしいだけなのに。
滴って、誰のものにもなれないと気づく。
雫 𓂃 𓈒𓏸
雨になると彼女を思い出す。
彼女は雨が大好きで、一緒に暮らしていた頃、雨が降ると僕の都合なんかお構いなしで無理やり起こされ、外に連れ出された。
眠いのに、しかも雨の中。
面倒くさいなあなんて思いながらも引っ張られ、近所の公園に連れて行かれた。
都会ではあるがそこそこ大きな公園で、木の散歩道がある。見上げるような高さの木が両側から枝を張り巡らせて、暗くもないが不思議な明るさの場所があるのだ。
そこにつくと彼女は傘をたたみ、くるくる回りながら決まってこういうのだ。
「ほら、雨が降っているのに濡れないよ」
雨の雫は枝葉から幹に流れ落ちていく。
彼女はそれが好きらしく楽しそうで、そして僕もそんな彼女を見るのが好きだった。
あの散歩道に、今はもう行っていない。