『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【雫】
大きな湖や海に、一滴の雫。
波紋は広がるけど、それも一瞬。
どうせ、自分のような雫は、大海を騒がせることなどないのだろう。
家族(パパ、しんや、はるや)の幸せを願う
★合計、1時間の題目
:雫
理解が及ばないものに対する反応は恐怖と美化である。
未知のものに恐怖し、美化というある種の信仰心を抱くことで呑み込み、あたかも“理解している”と自身に錯覚させる。
貴方が恐ろしい。そして美しい。
細い指で顔を覆い隠し項垂れ、指の隙間から垂れ流れ雫となる涙を床に叩きつける貴方が。「大丈夫よ」と体を震わせながら不安定に紡ぐ声と、柔らかく温かな手の平が酷くアンバランスで。
故に私が真の意味で貴方への理解が及ぶことはない。
愛情は必要だ。親しみも柔らかさも。人を理解するためには。理解? これは理解ではなくただのエゴである。
恐怖で突き放した方が依存はなかったかもしれない。美化は……少なくとも、私なりに残しておきたかった愛情の成れの果てだ。
雫
私達、生物は『雫』と深い関わりがあると思う。
暑い時に額から滲み出るものは「汗」
悲しい時あるいは、嬉しい時に目から出るものは「涙」
空から降ってくるものは「雨」
『雫』は人によって、色んな意味で解釈される。
私が思う『雫』は「涙」の事だ。
涙は笑顔と反対の時もあれば、笑顔と同じ時もある。
勿論、「涙」だけではなく、他の『雫』もそうだ。
私達にとって『雫』は物凄く身近な表情だと思う。
雨を跳ね上げながら走る車の音
遠くで鳴る雷の音
非常階段に落ちる甲高い雨の音
ベッドに丸まりながらそれらの音を聞く。
「こんな夜は嫌いだ」
1人呟いたところで何も変わらない。
いらぬ記憶が脳裏から離れない。
思い出さされる記憶が心から消えない。
目から落ちる雫が全て無くなっても、記憶は消せない。
あの人はもう戻ってこない。
お題『雫』
すぐ近く 鶯が来て 恋仲に
帰り道 花をゲットし ほっこりと
雫
どんなに雨が降ってても自転車移動!
レインコート着て、防水の帽子かぶって、自転車降りた時の傘も忘れずに自転車に設置して、大きめのビニール袋に荷物入れて、タオル持って…
よし!行ってきます!
雫が一つ二つ。規則的に落ちていく。
リズミカルなそれに、耳をすませる。
まるで音楽だ。
水滴が水面を叩き、交わる音は不思議と心を落ち着かせてくれる。ついつい聞き入ってしまいそれが不意に止んだ。
終わってしまった。
そう目を開ければ器には多くの雫を受け止め溢れかえっている。
もうどれほど経っていたのかわからない。
それくらいテーブルの上に水がしたたっていた。
「雫」
雫だったモノは水溜まりの姿に変えて
ワタシの姿を映すことなく 消えていく
雫…
復讐を考えてしまう 珈琲に
ミルクの雫おとす間も
雫
テーマが難しい…
思い浮かぶのは
葉っぱについた朝露と
人の名前だ
どちらも可愛いらしい
それ以上でもそれ以下でもない
屋上の扉を開けると花曇りの空が広がっている。
そこにぽつんと一人の生徒が立っていた。
彼女は目をつむり雨の中傘もささず上を見上げていた。それが何故か妙に美しくて哀しかった。
「……ねぇ、風邪引いちゃうよ?」
まるでいつの間にか消えてしまいそうな彼女にぼくは思わず声をかけた。
すると彼女ははっと目を見ひらいた。
「……大丈夫、です。」
明らかに拒絶された。でもなぜかほうっておいてはだめだと僕の脳内が警告する。
「ぼくもそこにいってもいい?」
思わず繋ぎ止めたくて、意味がわからない言葉が出た。彼女もキョトンとしている。
「なんで?」
「……雨…雨がやまないから?」
疑問形になってしまった。あまり話したことがないのにこんなことを言われてきっと戸惑うだろう。ぼくも戸惑っている。どうしたらいいんだろう、この空気。
「……っふっ…ふふ」
絶妙な空気を破ったのは彼女からだった。
思わずと言った笑い声にぼくは目を見開いた。
「なんで、急に…っふふ。あーおかしいな」
笑っている彼女の目から一つの雫が落ちた。
「誰も来なくて、独りぼっちみたいだなっておもったんだねど、君がきてくれるとは思わなかった。ふふ、ありがとう」
涙を流しながら晴れやかに笑う彼女の上には、淡い虹が架かっていて、綺麗で、ぼくは見惚れてしまった。
「君の名前をぼくに教えてくれませんか?」
一目惚れをした青年の物語が今、始まった。
#雫
”雫“
私は雨が好きだ
結構な1人は雨が嫌いな1人が多い
お母さんが言っていた
私の名前の由来
私が産まれる日
土砂降りの雨が降っていた
雷も鳴っていて
嵐のような天気だったそう
私が産まれたすぐに
空には虹がかかるほどお天気になったらしい
母が病室に戻り窓の外をみていると
紫陽花の葉に小さいカタツムリが
気持ち良さそうに
陽の光を浴びていたらしい
それはまるで額縁の中の絵のように
きれいな景色だったと
そしてそのカタツムリの上から
ひと粒の雫が落ちた
カタツムリは気持ち良さそうに
頭を天に向けたらしい
お母さんはそれを見て
この子にも誰かの乾いた心に
ひと粒の雫で幸せにしてあげられるような
いつでも笑顔で優しい人になってほしいと
“雫”と決めたそうだった。
だから私は雨が好きだ
雨が上がった後は
たくさんの雫で乾いた心に
幸せの雫をあげられるから
雫#58
ねぇ、わたしどうしちゃったのかな。
あの人の顔を思い出せないよ。
あんなに好きだったはずなのに、あの夏の夜に全部全部無くしちゃったもんね。
わたしが悪いんだけどさ。
あれ、なんで雫が垂れてくるのかな。
おかしいなぁ…この感情は去年に置いてきたはずなのに。好きの感情も、後悔の涙も。
傘させば 街灯道の シャンデリア 白雨の光 乱反射して
お題「雫」
雫💧
雨上がりの
晴れた空を眺めながら
雫が奏でる
心地よい音色に
笑がでる
今日は 何か良いことがありそうだ👍
雫
濡れたコンクリート、傘、湿り気、雨を愛するひとと話がしたい。ポツリポツリ滴るリズムに単語を乗せて、虹が出るまで一緒にいたい。
お題:雫
雫というと、朝方ポトスの葉っぱの先から出ている小さな雫を思い出す。
今はまだ気温が低めなので、水を上げてもスンッてしてるけど、5月以降の温かい日に水を上げると、翌朝には若葉から雫が出ていて、見たこちらも「おーちゃんと水吸ってる」とうれしくなる。
5月になったらちゃんと植え替えしないとなあ。
雫と聞くとどこか美しいイメージがある。
でも、たくさんの雫が集まると雨になる。それはさながらキングス○イムのように。つまり、雫はス○イムである。美しいというよりはかわいいだ。
……いや、なんでもない。
たくさんの雫が集まると雨になる。今日の天気のように。
雨も悪くはないけど、やっぱり晴れが好きなんだよね。
明日は天気になぁれ。
『雫』
とある夏の雨の日、私は一人田舎の家にいた。家には私の他に誰もいなくて、いるとすればそこらを彷徨いているムカデくらいだった。読む本も無くなってしまい、私は非常に退屈していた。やがて雨が上がると、大雨が去って安堵の溜め息をつく茂みから滴る雫を、私は縁側に寝そべって、ただただ眺めていた。