雫が一つ二つ。規則的に落ちていく。リズミカルなそれに、耳をすませる。まるで音楽だ。水滴が水面を叩き、交わる音は不思議と心を落ち着かせてくれる。ついつい聞き入ってしまいそれが不意に止んだ。終わってしまった。そう目を開ければ器には多くの雫を受け止め溢れかえっている。もうどれほど経っていたのかわからない。それくらいテーブルの上に水がしたたっていた。
4/22/2024, 12:05:04 AM