通りすがりの字書き

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雨を跳ね上げながら走る車の音
遠くで鳴る雷の音
非常階段に落ちる甲高い雨の音

ベッドに丸まりながらそれらの音を聞く。
「こんな夜は嫌いだ」
1人呟いたところで何も変わらない。

いらぬ記憶が脳裏から離れない。
思い出さされる記憶が心から消えない。

目から落ちる雫が全て無くなっても、記憶は消せない。

あの人はもう戻ってこない。

お題『雫』

4/22/2024, 12:32:35 AM